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これぞおもてなし精神?《使い勝手が最高!》な変則的スライドドア車たち【推し車】

過去から現在のクルマまで、ジャンルによっては当たり前のように装備されているパーツでも、長い歴史の中には「なんでこんなクルマにもつけたの?」「なんでこんな変則的な配置なの?」と言いたくなるケースが時々出てきます。

ただしそれらは一概に「変なクルマ」として珍車扱いされるわけではなく、時には「ツボを抑えた使い勝手のいいクルマ」となる事もあるわけですが、今回はそんな中から、「変則的なスライドドア車」をご紹介しましょう。

スズキ アルト スライドスリム(3代目・1988年)

確かに左右に余裕のない場所でも乗降できたけど

アルト スライドスリム(両側スライドドアの初期型)

今では平凡そのもののベーシックモデルな軽乗用車アルトですが、スズキの主力モデルとして重責を背負っていた頃にはさまざまな試みがなされました。

2代目ではスカートの女性が足を揃えたまま乗降できる回転ドライバーズシート仕様(後に福祉車両としても有益に)や、過激なスポーツモデルのアルトワークス、そして3代目ではボディ後半のみハイルーフなフルゴネットタイプのアルトハッスルなどです。

中でもひときわ特異な試みと言えたのが「スライドスリム」で、3代目初期仕様は3ドアの左右両ドアがスライドドア、ただし手動なので下り坂では開けるのも保持するのもひどく、上り坂では閉めるのが困難という、力技が必要なスパルタンなモデルでした。

後に左側は通常のヒンジドア(前後2ドア)で運転席側のみパワークロージャーつきスライドドアへと発展しましたが、まだこの種のクルマにスライドドアを求めるには早すぎたようです。

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三菱 eKワゴン(2代目・2006年)

背の低い電動スライドドア車の元祖

三菱 eKワゴン(2代目左側後席スライドドア車)

「過剰な頭上スペースは不要だけど、後席両側スライドドアは欲しい」というユーザー向けのクルマがウケていますが、その元祖は2代目eKワゴンに設定された電動スライドドア車。

日産との軽自動車合弁会社NMKVができる前の三菱は新型車の開発余力が乏しく、トッポBJや焼き直しのトッポでは商品力がイマイチなため、軽乗用車はeKシリーズ頼み。

そこでライバルにない、リモコン操作も可能な電動スライドドア車を設定、左後席ドアのみで左前席ドアは通常のヒンジドア、開口部が大きいわけでもなく、「スライドドアだ、スゴイだろう!」という以上の意味はないものの、スポーツ仕様のeKスポーツにも設定。

しかしタント(2代目)が左側後席スライドドアになるのは2007年、それまで商用1BOXベースを除けば、スライドドアの軽乗用車などありませんでしたから、ユーザーにとっては軽乗用車なのにスライドドアなだけで十分にインパクトはありました。

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トヨタ ポルテ(初代2004年・2代目2012年)

変わったコンセプトでも使い勝手はバッチリ!

トヨタ ポルテ

ここまで紹介した変則的スライドドア車の集大成と言えるのがポルテと、2代目の姉妹車スペイドで、左側はキャビン側面がゴッソリ開くのではというくらいの大開口部を生む大型スライドア、右側は初代が運転席のみ、2代目が後席も加えたヒンジドアでした。

乗降性というより「素早い乗降」が求められる右側ドアは通常のヒンジドアで、高齢者や子供が安全に降りたり、大きな荷物を側面から入れるのに便利な左側ドアは、後席へのアクセスも容易な大型スライドドアとした事で、左右非対称のメリットを最大限活かしたのです。

動力性能は1.3L/1.5Lエンジンで並、特にスポーツグレードやカスタム仕様を設けるでもなく、光景となったルーミー/タンクに比べれば、ハイルーフでも後席両側スライドドアでもない地味なクルマでしたが、利用したユーザーは使い勝手の良さを絶賛しています。

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※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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