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助手席で“足をダッシュボードに”…実は超危険!エアバッグで顔面直撃の恐れも
春の行楽シーズンを迎えると、ドライブに出かける機会が増加します。
そんななか、長時間の移動中、助手席に座っている人がリラックスするために、ダッシュボードに足を乗せて寝ている姿を見かけることがあります。
じつは、一見くつろいでいるように見えるこの姿勢には、命に関わる重大な危険が潜んでいます。
エアバッグの展開で足が顔面に直撃! 重傷を負うリスクあり

春の行楽シーズンに長距離の移動をおこなう際、助手席の同乗者がくつろいでダッシュボードに足を上げて眠ってしまうことがあります。
しかしこの行為は、重大な事故を引き起こす原因になりえます。
現代の車の助手席ダッシュボード内部には、万が一の衝突時に乗員を守るためのエアバッグが標準で装備されているのが一般的です。
エアバッグは、車両の前方にあるセンサーが強い衝撃を感知した瞬間に瞬時に膨張し、その展開速度は時速100〜300kmにも達するとされており、新幹線並みの勢いで膨張します。
そのため、もしダッシュボードの上に足を乗せた状態でエアバッグが作動した場合、その展開エネルギーを足の裏から直接受けることになりかねません。
その結果、膝が猛烈な勢いで跳ね上がり、自身の顔面に直撃する危険があります。
くわえて、足が不自然な方向へ強制的に跳ね上げられることで、股関節の脱臼や骨盤の骨折といった下半身への致命的なダメージも引き起こされます。
実際、足を上げている状態では腰椎や骨盤にも想定外の負荷がかかり、後遺症が残るほどの重傷を負うケースもあります。
助手席の足が左側のドアミラーを隠し安全運転義務違反となる可能性

ダッシュボードに足を乗せる行為は、衝突時の怪我だけでなく、運転中の視界にも影響を及ぼす危険な姿勢です。
助手席で足を上げると、左側の視界が遮られ、ドアミラーの確認が困難になる場合があります。
車線変更や左折の際に後方から接近するバイクや自転車を見落とすリスクが高まり、重大な事故につながるおそれがあります。
また、左側の窓越しに見えるはずの歩行者や標識の確認も遅れるため、交差点での右左折時に重大な見落としが発生するリスクもあります。
さらに、道路交通法第70条では、運転者は装置を確実に操作し、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならないと定められています。
同乗者の足によってドアミラーが見えない状態のまま車を走らせることは、この安全運転の義務を怠っていると判断され、安全運転義務違反として取り締まりの対象になる場合もあります。
もし安全運転義務違反と見なされた場合、普通車の場合は反則金9000円と違反点数2点が科せられます。
そのため、同乗者は直接的な運転操作をしていなくても、ドライバーの視界を常に確保するために協力する責任があるというわけです。
ドライバーも、同乗者が危険な姿勢をとっていることに気づいた時点で、速やかに注意して姿勢を正すよう促すことが推奨されます。
まとめ
エアバッグは、乗員がシートに正しく座りシートベルトを適切に装着していることを前提として設計されています。
そのため、ダッシュボードに足を乗せるような想定外の姿勢では、安全装置が本来の機能を発揮しないばかりか、取り返しのつかない悲劇を生む原因になりえます。
楽しいドライブが一瞬で大事故につながらないよう、同乗者も正しい姿勢を意識することが重要です。
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