更新
ちょっと心配…駐車場が坂になっていると自動車にどれくらい負担がかかる?
エンジンオイルやブレーキオイルは大丈夫?
車を動かす際に欠かせないのが、エンジンオイルやブレーキオイルなどの油脂類です。他にもガソリンや冷却水、ミッションフルード等、車の中には多くの油脂・液体類が使われています。
こうした液体は、坂道に車を停めると、タンク等の中で一方に偏りが発生するでしょう。
偏りが発生しても、オイル類はポンプなどを使って送り出されているので、機械類の動作に大きな影響は無いですが、部品全体に行きわたるまでの時間は、偏りの状況によっては長くかかる可能性もあります。
毎日車を動かすような状況ではあまり心配はいりません。しかし、長期間傾斜地に車を置いた状態でのエンジン始動時には、計器類に目を配り、異常を敏感に感じ取れる状態で車の様子を確認しましょう。
悪影響だけではない!危険が伴う坂道駐車
MT車の坂道駐車には注意が必要です。ニュートラルのままパーキングブレーキをかけずに車を降りてしまうと、坂道の下方へ向かい車が勝手に動き出してしまいます。
AT車ではギアがパーキングに入っていれば、簡単に車が動くことはありませんが、これはギアのロックが車の動きを止めている状態です。大きな力がかかればロックが壊れ、車が動き出すということも考えられます。
駐車をする際には、ギアをパーキング(MTの場合は坂の上に向かって進む方向へギアを入れる)、そしてパーキングブレーキをしっかりかけることを忘れずに行いましょう。
また、ドアの開け閉めについても注意が必要です。坂道の下側に向かってドアが動きやすくなっており、開けたドアが外に持っていかれる、急にドアが閉まるという平坦地では発生しない動きが、坂道駐車では起こります。
車の操作以外にも、急にドアが開いてしまい隣の車にぶつかる、閉まってきたドアに挟まれ怪我をすることが考えられます。
以上のことから、可能な限り平坦地への駐車が好ましいと言えるでしょう。坂道への駐車となる場合には、より注意深く、車を使うという心がけが大切です。
サンキューハザードは本当に必要?
信号待ち「N」?「D」?
「コンビニワープ」でショートカット、違反じゃないの?
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...