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《元教習員が伝える》台風接近時に車を利用する場合に「これだけは注意」して欲しいこと
強風ドアパンチを防ぐコツがあった!
しかし、台風が接近していても、どうしても運転しなければならない人は必ずいます。運転中に突風に見舞われた場合、どのように対処すべきなのか、カー用品店の災害対策用品の販売担当者に話を聞きました。
「車の速度が速くなればなるほど、風の影響を受け安定性を失います。そのため、速度を十分に落とす必要があるでしょう。しかし、他の車の迷惑になるほどの低速ではかえって危険です。必ず後続車の有無を確認して、状況に応じた減速を試みてください。
また、車が突風で右に振られるようであれば、ハンドルをほんの少し左に切ります。切るとは言っても、少しだけハンドルを握っている左手に力を入れるようにすることがコツです。
ハンドルを大きく切ってしまうとふらついたり、車線を逸脱してしまい、危険性が高まってしまいます。
ハンドルの微調整によって車体を安定させるにはコツがいるので、難しいと感じた場合は、速度を落として対応してください。」
車から降りるときも突風に注意する必要があります。筆者が勤務していた教習所では、教習生が車から降りる際、突風にあおられて転倒するトラブルが発生したことがあります。
この時には、ドアが本来開く幅を超えて開いてしまったため、ドアの接続部分が破損してしまいました。この教習生がドアを一気に開けたこともドアが破損した一因だったといえます。
風が強いときに車から降りる場合は、車内のドアハンドルをしっかりとつかんだ上で、ゆっくりと開けましょう。それでもかなりの風が車内に吹き込んでくる場合は、ドアハンドルをつかんだまま、ゆっくりと開けていくようにしましょう。
その際、運転席以外の窓やドアが開いていると、風の通り道ができてしまい、より風の影響を受けます。そのため、他の窓が閉まっているか確認し、複数人で乗車しているときは、ひとりずつ降車するようにすれば、風の影響を少なくできます。
突風はいつどこで起きるのか、正確に把握するのは難しい場合がほとんどです。しかし、吹き流しや気象情報などをチェックすればある程度は把握できます。事前に気象情報を確認してから運転するように心がけてください。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...