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実はあなたも「ヤンキー運転」してるかも!?取り締まられる運転姿勢とは?
座席の背もたれを水平になるほど倒して、体をひねったような状態で運転しているドライバーを見かけることがあります。いわゆる「ヤンキー運転」などと呼ばれるこうした運転姿勢は、道交法上、問題ないのでしょうか?
「ヤンキー運転」は運転初心者がやりがち?
かつて、筆者が勤務していた教習所では、検定前に座席の背もたれを思いっきり倒して運転しようとして、注意されていた教習生がいました。
もちろん検定前に座席の調整をすることは認められていますが、あきらかに座席の背もたれに背中を付けずに運転しようとしていたため、検定員の注意、指導が入ったのです。
この教習生は、普段の教習から座席を倒したがっていましたが、そのたびに注意されていたようです。
こうした「ヤンキー運転」について、教習所で検定員を務める現役教官に話を聞きました。
「そういった姿勢での運転は、とっさの危険に対応しにくくなるだけでなく、視界が狭まり車の周囲の状況を把握しにくくなるというデメリット、危険性があります。
まだ免許を持っていない人や、運転歴が浅い人は、こうした正しくない運転姿勢になっていることが多いと思いますね。
運転に慣れているベテランドライバーで、座席の背もたれを思いっきり倒して運転をしている人はほぼいないはずです。」
また、道路交通法第70条には「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と記載されています。
運転席の座席を倒して体をひねったような状態では、ハンドルやブレーキを確実に操作できない可能性があります。仮に、この姿勢で運転して事故を起こせば、どのような状態(姿勢)で運転していたのか問われる可能性が高いでしょう。
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...