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カーナビTV解除キットの設置は違反?ながら運転罰則強化後、取締りは増えた?
”カーナビ注視”による事故は”ながらスマホ”よりも多い
「ながら運転」といえば、スマホなどの使用が大々的に取り上げられていますが、実はカーナビ画面の注視による事故も多く発生しています。
令和3年の「携帯電話使用等」に係る交通事故の件数は1,394件。そのなかでもカーナビ等の注視に起因するものが666件と最多です。
携帯電話の画像目的使用は651件となっており、それ以前のデータを見ても、事故件数は「携帯電話の注視」よりも「カーナビの注視」のほうが多くなっています。
「ながら運転」が厳罰化されたのは2019年12月ですが、翌年には取り締まり件数が約60%減少しています。
この時期は新型コロナウイルスの感染拡大により移動の自粛などもあったため、少なからずその影響もあるかと思いますが、取締り件数は減少傾向が続いているため、厳罰化の効果はあったといえそうです。
統計年 | 取締り件数(携帯電話使用等) |
2017年 | 915,797件 |
2018年 | 842,199件 |
2019年 | 716,820件 |
2020年 | 309,058件 |
2021年 | 290,735件 |
警察庁:『道路交通法違反の取締り状況』より作成
近年のクルマは、カーナビ画面などのディスプレイが大型化してきています。そして制限解除キットによって利便性も向上し、ロングドライブでも同乗者がテレビやDVDなどの視聴をより楽しめるようになってきました。
しかし、解除キットはあくまでも”同乗者”のためのもの。テレビ視聴やナビ操作が可能だからといって、ドライバーが走行中に画面を注視するなどもってのほかです。
携帯電話使用運転違反、ハンズフリー通話でも罰金、減点になる!?
「ながら運転」の厳罰化の効果もあってか、事故・違反件数は減少しつつありますが、それでも昨年は30万件近くの取締りが行われています。
土地勘のない場所での運転やロングドライブなどにおいて、カーナビやテレビは非常に役立ちますが、画面を注視したばかりに、重大事故を起こしてしまっては取り返しがつきません。
ドライバーがカーナビを操作する必要がある場合は、必ず安全な場所に停車してから使用しましょう。
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ミニバンやSUVなどの車種に搭載されることの多いテレビ機能。助手席や後部座席に乗っている方が走行中に視聴することができる...
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車の疑問・悩みをみんなで解決!イヤホンを使って良いケースと悪いケース
- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...