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『ビッグモーター』が修理費“水増し請求”か…組織的関与疑いも「作業員のミスだ」
中古車販売『ビッグモーター』の不正が発覚
東京都港区六本木に本社を構える「車を売るならビッグモーター」のキャッチフレーズが有名な、中古車販売のビッグモーターは、中古車・新車の販売や中古車の買い取りだけでなく、車検や整備・板金塗装、自動車保険の代理店事業も手掛けています。
2022年8月現在で全国に300以上の店舗を構え、2021年11月時点のグループ計の売上高は6,500億円、買い取り台数は5年連続日本一の5万台を謳うなど、中古車販売業界の中でも最大手の規模を誇る企業です。
そのビッグモーターで、損害保険会社に対して車の修理費用の水増し請求を行っていたことが発覚したと、2022年8月29日に東洋経済が報じました。
不正軽油かどうかを見分けることはできる?
「保険会社に修理費用を水増し請求」と内部通報
東洋経済の報道によると、ビッグモーターに関して「上長の指示で過剰な自動車の修理をし、その費用を保険会社に請求している」という旨の内部通報をきっかけに、2021年秋に水増し請求の疑いが浮上。
取引のある保険会社3社(損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険)が、各社それぞれで修理費の請求書数百件から抽出したサンプル調査を2022年2月以降に実施したところ、全国33のうち25の工場で、80件を超える水増し請求の疑いがある案件が見つかったようです。
水増し請求の中には、修理の必要がない車のパネル部分に「板金塗装を施した」とするものや、中古の部品を「新品」と称して付け替えたといった、悪質なケースもあったといいます。
これを受け、3社はビッグモーターに対し、水増し請求の疑いがある関東地域の4工場についてさらに詳しい自主調査を要請。その結果、4工場すべてで水増し請求があったことがわかりました。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...