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「運転できない…」ペーパードライバーになってしまった人が抱える「過去のトラウマ」とは?

「あわや加害者」の経験がトラウマに

©︎Ligia/stock.adobe.com

続いては、ペーパー歴が7年ほどになるという男性です。やはり免許取得後しばらくは運転していたものの、あることがきっかけで運転を控えるようになったといいます。

「初心者の頃、自転車を轢きかけたことが2回あるんです。1度目は相手が一時停止側から飛び出してきて、本当にギリギリのところで止まりました。

それからしばらく『少しでもタイミングが違えば、最悪その人の命を奪っていた』という恐怖が残り、『カーブミラーを見ていればもっと安全に止まれた』とか、『少し速度を緩めておけば余裕をもって対処できた』とか考えて。車に乗るのも控えていたんですよね。

でも、このまま車に乗れなくなるのもよくないと思い、また少しずつ乗るようにしていたんです。ただそれから間もなく、コンビニの駐車場から出るときに、左側から来る自転車に気づくのが遅れ、あわや接触しそうになって。

接触はなかったものの、相手の方が高齢で、よろめいて転んでしまったんです。怪我はなく、そのまま自身で立ち上がれていましたけど、去り際に『ちゃんと見ろや!』と怒鳴られてしまって。

今考えれば相手の逆走でもあるんですが、当時はもうそれで『このままじゃいつか本当に人を轢くな』と怖くなってしまったんです。ちょうどそれが都内で一人暮らしを始めるタイミングだったこともあって、それからはまったく運転していませんね。

エリア的に車がなくても困らないですし、あまり結婚や子育てにも興味がもてないので、よほどのことがないかぎりペーパーのままだと思います」(20代男性)

他人の命を奪ってしまう可能性のある自動車は、運転する際に大きな責任がともないます。たとえ保険などで金銭面をカバーできたとしても、相手やその家族の肉体的・精神的なダメージや、自身の罪悪感など、解決できない問題を抱えつづける可能性もあるでしょう。

とくに免許取得から間もない段階で、そうした可能性をありありと突きつけられてしまえば、運転を控える選択に至るのも無理はないのかもしれません。

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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