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上皇陛下の愛車はホンダインテグラ!皇族のロイヤルな御料車の秘密とは?

皇族のクルマって?

皇族の方々がお乗りになる車には、公務で使用する「御料車(ごりょうしゃ)」と、個人で使用する「私用車」の2種類があります。

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御料車の秘密

大正天皇の即位時に使用された史上初の御料車、デイムラー ランドレー57.2HP
出典:wikipedia.org Author:Marty B CC BY-SA 2.0

天皇皇后両陛下専用の車である御料車は「菊の自動車」とも呼ばれ、国賓接遇や国会開会式・全国戦没者追悼式などの公式行事等で限定的に使用されています。専用のカスタムが施されており、世界に1台の特別仕様車になっています。

御料車のナンバープレート

皇室様式のナンバープレート
皇室様式のナンバープレート

ナンバープレートは、皇室専用の「皇ナンバー」と「品川ナンバー」の2種類があります。国会開会式など公的な場では皇ナンバー、それ以外には品川ナンバーと使い分けています。ナンバーがあるということはもちろん車検もあります。

御料車は計10台あり、6台がリムジン型の「センチュリーロイヤル」。一般的にナンバープレートがある場所に金の菊の紋章が飾られ、その車前方の右上付近に「皇ナンバー」が取り付けられており、「皇1」「皇2」といった表記がされています。

各ナンバーは以下の車種を表していると言われています。「4」という数字は不吉なためか欠番なようです。

皇1天皇皇后両陛下専用
皇2寝台車
皇3国賓送迎の防弾仕様
皇4存在しない(欠番)
皇5国賓送迎の防弾仕様
皇9センチュリーロイヤル(新型)
皇10オープン仕様

残り4台はセダン型で通常のナンバープレート(品川ナンバー)がつけられており、日常公務の送迎や地方行幸にも使用されています。

皇太子一家用はトヨタ・アルファード、秋篠宮一家用は日産・フーガなどの他、他の皇族にも用意されています。これらはの車両は公式行事の際の御料車とは区別されます。

現在御料車として運行している車種

トヨタ センチュリーロイヤル

トヨタ センチュリーロイヤル
出典:wikipedia.org Author:月上之陵 CC 表示-継承 4.0

センチュリーロイヤルは8人乗りのリムジンです。全長6,155mm、幅2,050mm、高さ1,780mm、車両重量2,920kgと、かなり大柄の車種となっています。

御料車の特別仕様として扉に観音開きが採用されており、外部から見えやすいように後扉窓・扉後方窓の窓枠が拡大されています。また、銃撃を受けても安全なように、防弾仕様になっているとのこと。

内装には、天井に和紙、後部座席に毛織物、乗降ステップに御影石、その他に天然木などの自然素材が使われています。また、前席シートは革張り・後部座席のシートは布とされています。

5.0LのV型12気筒エンジンを搭載しており、駆動方式はFR。特注のダブルウィッシュボーン式のエアサスペンションが使われており、その乗り心地はレクサスやメルセデス・ベンツなどの高級セダンとは比べ物にならないそうです。

パレードなどでしか使われないため、高速走行をする必要がなく、低速時の静粛性が極限まで高められています。

センチュリーロイヤルの価格は標準モデルで5,250万円、特装車両で9,450万円とのこと。ただ、市販モデルではないので購入することはできません。

トヨタ センチュリー

トヨタ 3代目 センチュリー

一方、セダン型の御料車はトヨタの「センチュリー」。こちらは前述の「センチュリーロイヤル」とは異なり5人乗りで、一般向けにも販売されています。価格は1,253万円。

全長5,270mm、幅1,890mm、高さ1,475mm、車両重量2,070kgです。

センチュリーは公用車だけでなく、各都道府県の知事や市長などが使用する公用車としても活用されています。

公用車とは?センチュリーやテスラなど、都知事や首相、全国47都道府県の車種を徹底調査!

両陛下のお心遣い

御料車にはリムジン型とセダン型がありますが、可能な限りセダン型を多く使用しているそうです。その理由は、沿道の人々と目線を同じ高さにしたいという両陛下の意向だとのことです。

上皇陛下の愛車はホンダ インテグラ

ホンダ インテグラ 4ドアハードトップ(1991年)

上皇陛下の個人利用車は1991年式の2代目ホンダ・インテグラ(4ドア、MT車)。

上皇陛下が乗られているホンダ インテグラは当時の値段で約120万円、長年大切に乗り続けているようです。

『ホンダ インテグラ』歴代モデルの歴史と現在の評価は?【日本の名車】

上皇陛下の愛車は「キャブ車」だった

上皇陛下の車がインテグラであること、その購入価格も公になったことから調べると、そのグレードは「RX」、エンジンは「ZC型」1.6L 直4 SOHCのキャブ車であったと推測できます。

陛下がお乗りになられた愛車として大切に誰かに継いでいただきたいものですね。

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高齢者講習も受けていた!

本来、皇居の敷地内であれば私有地なので、運転に免許は不要です。しかし、上皇陛下は運転免許を取得しています。

天皇陛下が免許更新。愛車のホンダ・インテグラで高齢者講習 https://t.co/YlxSgLrIba 陛下まだインテグラにお乗りなのか!すげえ

— こんそめ (@consomme72) 2016年12月3日

2013年1月11日と2016年1月8日に普通免許を更新され、その際に高齢者講習(70歳以上が義務)を受けたことが報じられました。2007年から3年ごとにしっかり受けられています。

2018年12月の宮内庁の発表によると、上皇陛下は85歳の誕生日を機に運転免許の更新・返納はせず、そのまま失効されたとのこと。

近年高齢者ドライバーの事故が問題視されているなか、ご自身が率先して免許を手放したとのことで、国民のことを第一に考えてる上皇陛下の人柄が伺えます。

日本を誇るトヨタ センチュリーに新型が登場!

センチュリーロイヤル オープンカー

天皇・皇族の方々が乗る「御料車」について紹介しました。外装も内装も様々な特別仕様が施されており、皇室専用なのも納得出来ます。やはり普通の高級車とは一味違います。

トヨタ センチュリーは、シンプルモダンを突き詰めた高級感あふれるデザインに、新たな安全装備を搭載して登場します。

2019年の即位パレードにて

「センチュリーロイヤル オープンカー」は新型センチュリーを改造した特別仕様車で、2019年10月22日に執り行われた「新天皇 祝賀パレード」で使用されました。

英国ロイヤルウェディングに登場したジャガー E-TYPE ZEROについてはこちら!

ジャガー E-TYPE ZEROとは?英国ロイヤルウエディングに使われた理由

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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