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車中泊するときに気をつけなければいけない「エコノミー症候群」とは
2026年7月に発生した令和8年熊本地震では、避難生活を送る人に向けて、熱中症やエコノミークラス症候群への注意が呼びかけられています。
また、そもそも夏はキャンプをはじめとするレジャー目的で車中泊をする機会が増える時期でもありますが、狭い車内で長時間過ごすことによって生じる特有の健康リスクには、十分な注意を払う必要があります。
車中泊で起こる「エコノミークラス症候群」とは

狭い車のシートという限られたスペースで過ごすとどうしても体を動かす機会が減りますが、このような環境で注意したいのが、脚の静脈に血栓ができる「深部静脈血栓症」や、その血栓が肺の血管を詰まらせる「肺血栓塞栓症」です。これらは一般に「エコノミークラス症候群」と呼ばれています。
食事や水分を十分に取らない状態で、座席に長時間座って脚を動かさずにいると血行が悪くなり、脚の静脈に血栓ができやすくなります。
脚の静脈に血栓ができると、片脚の腫れや痛み、むくみ、赤みなどが現れることがありますが、目立った症状が出ない場合もあります。
しかし、脚の静脈にできた血栓が血流に乗って移動し、肺の血管を詰まらせると「肺血栓塞栓症」を引き起こすことがあります。突然の息苦しさや胸の痛み、冷や汗、失神などが現れ、重症の場合は命に関わります。
特に車中泊では、窮屈な座席で脚を下ろしたまま眠ることも多く、脚の血流が滞りやすくなります。また、夏の車内は気温が上昇しやすく、発汗による脱水も血栓ができるリスクを高める要因になります。
そのため、高齢者や肥満のある人、妊娠中・出産後の人、がんの治療中の人、過去に血栓症を発症したことがある人などは、特に注意が必要です。
水分補給や脚の運動が鍵……厚労省が推奨する予防策とは

エコノミークラス症候群を防ぐため、厚生労働省では車中泊や長時間の座り姿勢に対する具体的な予防策を呼びかけています。
車内や避難先では、トイレに行く回数を減らそうとして、水分や食事の摂取を控えてしまう人もいます。しかし、体内の水分が不足すると血液が固まりやすくなり、血栓ができるリスクが高まります。
喉の渇きを感じる前から、こまめに水分を取りましょう。水分補給には水などを選び、脱水につながるおそれがあるアルコールは控えることが大切です。
次に、脚を意識的に動かして血流を促すことも大切です。
狭い車内でも、かかとの上げ下ろしや足首の運動をこまめに行うことで、脚の血流を促すことができます。安全を確保できる場合は定期的に車外へ出て、軽い体操やストレッチ、歩行などを取り入れることも大切です。
ただし、すでに片脚の腫れや痛み、赤みなどがある場合は、自己判断で強くもまず、医療機関へ相談してください。
また、体を締め付ける衣服やベルトは避け、できるだけゆったりとした服装で過ごしましょう。
さらに、座席に座ったままの姿勢ではなく、可能であれば脚を伸ばせる姿勢で休みましょう。
眠るときに脚を少し高くすることも、脚の血流を保つための対策のひとつです。
まとめ
車中泊はプライベートな空間を確保できる便利な手段である一方、長時間同じ姿勢で過ごすとエコノミークラス症候群を発症するリスクがあります。
片脚だけに腫れや痛み、赤みなどが現れた場合は、早めに医療機関へ相談してください。突然の息苦しさや胸の痛み、冷や汗、失神などが現れた場合は肺血栓塞栓症のおそれがあるため、ただちに119番通報してください。
エコノミークラス症候群のリスクを抑えるため、こまめな水分補給や脚の運動を心がけ、長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。
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