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AT限定解除・準中型限定&中型限定解除の方法&日数と費用|AT限定からMTに変更したい!
AT限定、準中型5t限定、中型8t限定免許の限定解除方法と、教習所に通う場合の最低必要日数と費用についてまとめました。中型・準中型・大型自動車免許の区分や、二輪免許の限定解除についても解説します。
目次
【早見表】限定解除にかかる時間と費用の目安
所持している免許 | 限定解除後に 取得する免許 | 技能教習の 必要最低時限 | 最低 必要日数 | 教習所 費用の目安 |
普通AT免許 | 普通免許 | 4時限 | 最低3日 | 5万円前後 |
準中型(5t)限定 AT免許 | 準中型免許 | 8時限 | 最低5日 | 10万円前後 |
準中型(5t)限定 MT免許 | 準中型免許 | 4時限 | 最低3日 | 7万円前後 |
中型(8t)限定 AT免許 | 中型免許 | 9時限 | 最低5日 | 12万円前後 |
中型(8t)限定 MT免許 | 中型免許 | 5時限 | 最低4日 | 10万円前後 |
※各AT限定条件も一緒に解除する場合は、さらに時限数・日数・費用が増える
車の限定解除とは?
車の限定解除とは、「限定条件が付いている免許」を「限定条件が付いていない免許」に変更するために必要な審査などの手続きのことを言います。一般的には限定解除と呼ばれているのですが、正式には「限定解除審査」と言います。
限定解除できる免許と内容
一言に限定解除と言っても、免許の種類によって解除できる内容が異なります。「普通自動二輪車免許小型限定」「大型特殊自動車免許カタピラ車限定または農耕車限定」「大型自動車免許自衛隊車両限定」など、様々な限定条件があります。
免許の種類自体を変更する場合も限定解除にあたりますが、 この記事はおもに免許証の「○○に限る」という表記をなくすために必要な手続きを解説します。また、バイク免許の限定解除も別にまとめています。
限定解除できる免許と内容は以下の通りです。
AT限定免許
「AT(オートマチック)限定免許」の場合、限定解除することによって「MT車」の運転が可能になります。
準中型5t限定免許
「準中型(5t限定)免許」の場合、限定状態では「車両総重量5t未満・最大積載量3t未満」ですが、限定解除すると「車両総重量7.5t未満・最大積載量4.5t未満」となります。
中型8t限定免許
「中型(8t限定)免許」の場合、限定状態では「車両総重量8t未満・最大積載量5t未満」ですが、限定解除すると「車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満」になります。
限定解除に必要な条件・受験資格
車の限定解除においては、以下に示す条件を満たしている必要があります。
また、「免許の欠格期間中ではない」「アルコール・麻薬・覚醒剤などの中毒にかかっていない」「法律で定められた病気にかかっていない」ことも、限定解除における必要条件となります。
限定解除をする免許 | 年齢 | 視力 | 聴力 | 運転経歴 |
普通免許 | 18歳 | ・両眼で0.7以上 かつ片眼で0.3以上 | 10mの距離で 90デシベルの 警音器の音が 聞こえること (補聴器使用可) | 不要 |
準中型免許 | 18歳 | ・両眼で0.8以上 かつ片眼で0.5以上 ・深視力検査での 3回検査した 誤差が2cm以下 | 10mの距離で 90デシベルの 警音器の音が 聞こえること (補聴器使用可) | 不要 |
中型免許 | 20歳 | ・両眼で0.8以上かつ 片眼で0.5以上 ・深視力検査での 3回検査した 誤差が 2cm以下 | 10mの距離で 90デシベルの 警音器の音が 聞こえること (補聴器使用可) | 普通免許、準中型免許 または 大型特殊免許を取得し、 いずれかの運転経歴が 通算2年以上あること |
大型免許 | 21歳 | ・両眼で0.8以上 かつ片眼で0.5以上 ・深視力検査での 3回検査した 誤差が 2cm以下 | 10mの距離で 90デシベルの 警音器の音が 聞こえること (補聴器使用可) | 中型免許、準中型免許、 普通免許または 大型特殊免許を取得し、 いずれかの運転経歴が 通算3年以上あること |
限定解除の方法
教習所・合宿で教習を受ける
教習所・合宿で教習を受ける方法は、指定教習所に通学または合宿に参加することにより、運転練習と技能審査を行う限定解除の方法です。
たとえば、AT限定で免許を取得している人の大半はMT車を運転する技術を習っていませんので、多くの人が教習所での限定解除を選んでいます。
一般的な流れとしては、指定教習所で技能教習を行い、技能審査に合格します。合格したら運転免許試験場手数料を支払い、免許証に限定解除に関する表記がされるのです。この技能審査は後述する一発試験における限定解除審査と同程度の効力を持っているため、運転免許試験場では試験を受けず免許の変更手続きを行うだけとなります。
試験所で一発試験を受ける
試験所で一発試験を受ける方法では、運転免許試験場で限定解除審査のみを行います。教習所での限定解除とは異なり限、定解除に必要な技能を習得できる方法ではありませんので、「技能はあるから限定解除だけしたい」という場合に利用できる方法です。
流れとしては、運転免許試験場で一発試験を受けて、これに合格。合格したら手数料を支払い、免許証に限定解除を表記してもらいます。教習所での限定解除と異なり運転免許試験場で実際に試験を受ける必要があります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...