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簡単なへこみを熱湯で解消!カップ焼きそばの原理でできる”へこみ”の修理法
車のへこみは●●で簡単に直せるってホント?
駐車場などの障害物にぶつけてしまったり、飛び石が当たったりで、車にへこみができることがあります。
ドアやバンパーが多少へこんだ程度では車の走行に影響はありませんが、気になるので直したいところ。しかし、修理工場に持っていくほどでは…という人もいるでしょう。
ちなみに、へこみをプロに直してもらう場合は、金属を平らにする「板金」と歪んだ面をキレイに塗り直す「塗装」を行います。この工程をすべてDIYで行うのはオススメできません。
そこで「小さなへこみだけを直す」簡単な方法を2つご紹介します。
へこんだバンパーにお湯をかけると…?
車の前後をぶつけた場合、ボディ(金属)ではなくバンパーがへこむことが多くあります。バンパーは樹脂製なので、温めることで柔らかくなります。比較的DIYで修理しやすい部分です。
そこで、手が入りそうな箇所であれば、へこんだ部分に熱湯をかけ、裏から押すことで凹みを直すことができます。
手が入らない箇所は、次で紹介する方法を試してみましょう。
へこんだボディにドライヤーを当てると…?
ドアやテールゲートといった部分は金属ですので、バンパーのように柔らかくはなりませんが、形状記憶という性質を利用することでへこみを直すことができます。
用意するものはドライヤーとエアダスター。エアダスターとは、PCのキーボードのスキマなどに吹きかけて、ホコリを取るためのスプレーです。
1.へこんだ部分にドライヤーを当てる
直したい箇所全体に、ドライヤーの熱風を当てます。素手で触ったら火傷しそう、という程度まで加熱してください。
2.エアダスターを逆さまにして噴射する
エアダスターを逆さまにすると超冷凍空気を噴射できます。低温火傷してしまうほどの温度ですので、絶対に人体に当てないようにしてください。
熱した箇所に向けて、エアダスターの冷たい空気を吹き付け続けると、「ベコッ」という音とともにへこみが直るときがあります。
これはいわゆる、カップ焼きそばをシンクで湯切りするとシンクの底が「ベコッ」となるのと同じ原理です。
DIYでへこみを直す際の注意点
- 直す箇所の汚れはなるべく落としてから始める
- 火傷しないように軍手をする
- エアダスターを逆噴射する際は身体にかからないようにする
- 一度で直らない場合は複数回やってもOK
安全のために、軍手を用意すること、エアダスターを人体に向けて噴射しないことは必ず守りましょう。
お湯もドライヤーも、1回で直らない場合は何度か繰り返すことで変形しやすくなり、直る場合があります。
あくまでこの方法は自己責任。不安なら専門店へ
ここまでご紹介してきた”裏ワザ”ですが、あくまで自己責任のDIY。特に、何かに強くぶつけたり車同士の事故の場合は、金属面がむき出しになりサビが出たり、車の骨格が歪んだりしているかもしれません。
その場合はお湯やドライヤーによる表面的な修復ではなく、専門家による診断・修理が必要です。事故の際は必ず警察と任意保険会社に連絡し、適切な整備・修理を受けましょう。
プロに依頼したほうがいいへこみの目安は以下の通りでしょう。
- へこんだ部分から塗装が剥がれ、サビが出ている
- へこみだけでなく外装パーツが壊れている
また、板金や塗装を行った車は下取り価格が下がりますが、大きな事故でない場合はキレイに直っていればそこまで大きな影響はないと言えます。
しかし、自己流で修理してキレイに直らなかったり、サビが出てしまった際は、査定額にも響く可能性があります。車のへこみをDIYで直す際は、以上のことを踏まえて行いましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...