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ロックナットとは?外し方・締め方やおすすめ商品を紹介!

ロックナットとは?

©Владимир Разгуляев/stock.adobe.com

自動車ではホイールナットの一つとしてロックナットが使われることが多く、ホイール盗難対策に有効な手段の一つとして普及しています。

タイヤのホイールは「ホイールナット」というナットが4〜6本で車体に固定されており、ホイールナットの1つだけ「ロックナット」に変えておくことで盗難防止になるのです。

ロックナットは専用のレンチがないと外す事ができません。通常のホイールナットをレンチなどで取り外せても、ロックナットは外せないので、ホイールを盗難から守ることができます。

ロックナットを購入する際の選び方

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この項目では、ロックナットを購入する際の選び方を3つにわけて解説します。

ロックナットは車の走行に欠かせないタイヤ・ホイールを緩みなく取り付け、かつ盗難などの犯罪から守ってくれますが、他のパーツと同様、入手する際は注意すべきポイントがあるようです。

注意すべきポイントは以下の3つとなります。いずれも、商品の詳細を確かめるのを欠かさずに取り組めば、誤って購入してしまうのを回避できるでしょう。

  • 対応している対応している車種や自動車メーカー
  • ナット本体の形状
  • ナット本体が貫通しているかいないか

選び方①対応している車種や自動車メーカー

ロックナットの選び方で1つ目に注目したいポイントが「対応している車種や自動車メーカー」です。

ロックナットは見た目に大きな違いがなく、どの車種でも同じサイズの品物を使用しているのでは?とお考えの人が多いかもしれません。実は、自動車メーカーや車種ごとに純正装着されたハブボルトのネジサイズが異なっているため、同時に使われているナットのサイズも異なっています。

ハブボルトのネジサイズは「M12×P1.5」などと表記されていますが、意味は以下の通りです。

  • M:「ボルト径」、“らせん状の溝”がある部分の太さを指している(単位は“mm”となる)
  • P:「ネジピッチ」、“らせん状の溝”で、溝と溝の間隔(距離)を指している(単位は“mm”となる)

簡単に、使用されているハブボルトのネジサイズと、使用している自動車メーカーや車種をピックアップして、一覧表にまとめてみました。

ハブボルトのネジサイズ使用している自動車メーカー・車種
M12×P1.5トヨタ・ホンダ・ミツビシマツダ・ダイハツ
M12×P1.25ニッサン・スバル・スズキ
M10×P1.5(軽自動車、旧車)ホンダ・ミツビシ
M10×P1.25(軽自動車、旧車)スズキ・ダイハツ・スバル・マツダ
M14×P1.5トヨタ ランドクルーザー(100系/200系/300系) レクサスホンダシビック タイプR(FK2/FK8/FL5)日産GT-R

ボルト径とネジピッチは、両方はもちろんのこと、片方でもサイズが合っていなければナットをはめ込もうとする際にハマらない、あるいは緩くて装着できないトラブルが発生します。

ロックナットの商品詳細に、前述のM12×P1.5のような表記で対応しているハブボルトのネジサイズも記載されているケースが多いため、確認すると買い間違えるミスを防げるでしょう。

選び方②ナット本体の形状

ロックナットの選び方で2つ目に注目したいポイントが「ナット本体の形状」です。

ロックナットは微々たる形状の違いがあり、市販されている商品でも「座面」と呼ばれる箇所に違いが存在し、適合しなければホイールを取り付けられません。

以下、3つの形状があるため、順に解説しましょう。

  • テーパー座
  • 平面座
  • 球面座

上記3つで、多く使われている形状が「テーパー座」です。座面をチェックしてみると”すり鉢”を想像させるような、先細った形をしているのが特徴です。

「平面座」は、日本ではトヨタの車種で純正使用されており、座面の形状が平面となっています。

「球面座」は、日本ではホンダの車種で純正使用されており、座面の形状が球体のようになっているのが特徴です。

3つの種類はそれぞれ微々たる違いがあります。トヨタの車種に球面座の形状をしたロックナットを使ってホイールを装着しようとすると、取り付けができないケースも存在するため注意が必要です。

選び方③:ナット本体が貫通しているかいないか

ロックナットの選び方で3つ目に注目したいポイントが「ナット本体が貫通しているかいないか」です。販売されているロックナットをチェックしてみると、「貫通式」と「袋式」の2種類が存在するのに気づくのではないでしょうか。

貫通式ロックナット

貫通式は、名称にもあるとおりナット本体が“穴の開いている”形状が特徴です。長さのあるハブボルトでもナットを装着できるのが強みとなります。

反面、貫通式はボルトの先端まで覆わない形状となっているため、水気による錆ができる可能性があるのが弱みとなるでしょう。

袋式ロックナット

一方、袋式は名称のとおり、ボルトを差し込む側のみ「くぼみ」ができていて、ボルトを貫通させずに取り付けるのが特徴です。ボルトの先端を覆うため錆ができにくいのが強みとなります。

袋式の弱みとなるのが、タイヤ・ホイールを車体に装着した際、ボルトのサイズが丁度でなければ、ナットを使って固定ができない点です。貫通式と異なり、長さのあるボルトではナットの装着時に緩みができてしまい、車を走らせるのが危険な状態となります。

貫通式と袋式、それぞれがもつ強みと弱みを理解して、適したロックナットを購入しましょう。

おすすめのロックナット5選

この項目では、ロックナットでおすすめしたい商品をピックアップしました。

今回取り上げる5つの商品は、いずれもユーザーから好評を得ており、インターネット上でも高い口コミ評価を得ています。ぜひ、取り付けようと考えているホイールに適したロックナットを見つけてみてください。

ADPOW スチール製ホイールロックナット

タイヤ・ホイールの盗難に役立つ“外7角”の形状を施したロックナットです。

この商品の強みは「耐久性」。使用しているスチール素材には、CNC旋盤とフライス加工を施しています。表面にクロームメッキ加工を行い、耐摩耗性や耐食性など全般的な質感工場を実現。

袋式タイプとなっており、ボルトを錆から守りパーツを長持ちさせられるのも、購入者からメリットに捉えられているようです。

商品詳細

  • 材質:スチール(クロームメッキ加工済み)
  • 対応サイズ:M12×P1.25
  • テーパー角度:60度
  • 対応自動車メーカー:トヨタ・ホンダ・マツダ・三菱・ダイハツ・レクサス
  • 対応車種:乗用車、軽自動車全般

エスティーエスミチコ ホイールロックナット

タイヤ・ホイールの盗難防止を意識して、ㇸㇷ゚タゴン7角形の形状となったロックナットです。8色のカラーバリエーションにより、ホイールの色や形状に合わせたチョイスが可能です。

専用アダプター、エアバルブキャップが付属しているセットであるのも、注目すべきポイントでしょう。

商品詳細

  • 材質:スチール(チタン仕上げ)
  • 対応サイズ:M12×P1.25、M12×P1.5(2種類から選択可能)
  • 対応自動車メーカー:日産・スバル・スズキ(M12×P1.25)、トヨタ・三菱・ホンダ・マツダ・ダイハツ(M12×P1.5)
  • 対応車種:乗用車、軽自動車全般(平面座ナットを要する車種には装着不可)

エスティーエスミチコ 平面座ナット

トヨタ、日産の純正アルミホイール向けの平面座ロックナットです。

4穴・5穴・6穴とホイールの穴数に応じたセットラインナップを展開しています。ナットと同じ色のエアバルブキャップも4個分セットで付属しているため、ドレスアップにも適した品物です。

商品詳細

  • 材質:スチール、アルミ(メッキ仕上げ)
  • 対応サイズ:M12×P1.25、M12×P1.5(2種類から選択可能)
  • 対応自動車メーカー:トヨタ・三菱・日産
  • 対応車種:乗用車、軽自動車全般

RAYS 17HEXロック&ナットセット

アルミホイールなどドレスアップアイテムを展開している「RAYS」のナットセットです。

スチール製のナットにロックナットがセットとなっており、メーカーロゴが入っているこだわり仕様。「メッキ」「ブラック」の2色から選択可能です。

商品詳細

  • 材質:スチール(ナットの色は「メッキ」もしくは「ブラック」塗装)
  • 対応サイズ:M12×P1.25、M12×P1.5(2種類から選択可能)
  • 対応自動車メーカー:トヨタ・三菱・日産
  • 対応車種:乗用車、軽自動車全般

KYO-EI Bull Lock TUSKEY

耐久性抜群の「SCM435鍛造」、錆を防ぐ「30ミクロンメッキ」を採用したロックナットです。

「ブライヤー」を使用した盗難からホイールを守るべく、滑りやすいナット形状を実現。デザイン性・耐久性・防犯対策いずれの要素も揃えたのが強みです。加えて、袋タイプとなっている点も、ボルトの錆防止に効果を発揮するでしょう。

商品詳細

  • 材質:スチール(ナットの色は「クロームメッキ」「ブラック」の2種類)
  • 対応サイズ:M12×P1.25、M12×P1.5(2種類から選択可能)
  • 対応自動車メーカー:日産・スバル・スズキ(M12×P1.25)、トヨタ・三菱・ホンダ・マツダ・ダイハツ(M12×P1.5)
  • 対応車種:乗用車、軽自動車全般

ロックナットの締め方・外し方

©BLKstudio/stock.adobe.com

ロックナットの締め方

  1. 交換するロックナットの本数だけ装着されているホイールナットを外します。
  2. ロックナットをハブボルトへ締め込みます。まずは手で締め始めて、ある程度締め込んだらロックナット専用のアダプターと十字レンチを組み合わせてさらに締めます。

このとき、十字レンチである程度強く締めてからトルクレンチで規定トルクに締めても良いですし、最初からトルクレンチで始めても良いでしょう。

基本的なホイールナットの締め方

ホイールナットを全て外している状態からロックナットを締めるのであれば、ホイールナットを締める順番も重要です。

例えば、ホイールナットが4本使われているホイールを締めるときには対角線の順に締め込みます。5本の場合も同じで、一筆書きで星を描くような順番です。

ロックナットの外し方

  1. ロックナットを十字レンチに装着します。
  2. 次にロックナット表面の溝にアダプターが噛み合うように差し込みます。
  3. 噛み合っているのを確認できたら十字レンチに力をかけてロックナットを緩めます。

愛車やホイールの盗難対策に有効

©vejaa/stock.adobe.com

その車両にあった適切なホイールロックナットを適切に装着することで、安全性を確保したうえで盗難対策を行うことができます。

アダプターを紛失するリスクはありますし、プロの自動車盗難グループはそういうものも解除して持ち出そうとしますが、ナットを交換するだけという気軽さは魅力の一つとも言えるでしょう。

愛車やホイールの盗難対策を検討している方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者プロフィール
中華鍋振る人
中華鍋振る人
自動車とバイクに関連する記事を書いています。モータースポーツは観戦よりも参戦派。道交法や違反に関する情報を、法律に詳しくない人にもわかりやすく解説しています。
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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