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DIYした「商用バン」での車中泊、そのメリット&デメリットとは?!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
今回の記事では、車中泊仕様にDIYカスタマイズした「商用バン」での車中泊について、筆者が日頃感じているメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
現在ではさまざまなタイプの車両で車中泊を楽しんでいる方が多いと思いますが、商用バンだからこそ得られるメリットはたくさんあるんですよ!
メリットがある反面、人によってはデメリットとなり得る部分も当然ありますので、そのあたりも詳しくお話していきます。
車中泊用にクルマを探しているという方や、クルマ選びで悩んでいるという方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
目次
メリット1.商用バンなら最初から「広さ」を確保できる!
「商用バン」は多くの荷物を積み込むことを想定していることもあり、どのクルマも乗員スペースより荷室が広い設計となっています。
セカンドシートを運転席側に折りたたんでしまえば荷室をフルに使用することが可能になるため、ある程度の広さを最初から確保することが可能になるのです。
セカンドシートを残した状態であっても、車中泊の際セカンドシートをたたむことにより、車内を広く使って過ごすことができます。
筆者のバンは、購入の時点で車中泊仕様にDIYする予定があったため、セカンドシートを外し乗員3名の状態で車検を通しました。
セカンドシートがない分さらに広く荷室を使うことができており、上の写真のようにベットを常設してもスペースに余裕があるため、窮屈さを感ることはほとんどありません。
メリット2.「車内レイアウト」や「DIYカスタマイズ」の自由さ
商用バンは荷室部分が広いこともあり、車中泊仕様にカスタマイズする際の自由度はかなり高いといえます。
ベッドをどこに置くか、テーブルはどうするかなど、車内レイアウトも自由自在!
筆者のバンのようにベッドを常設にして広くとっても良いですし、大きめのソファを設置したり、キッチン設備を充実させることも可能です。
またワークスペースとして使用したい場合は、景色の見える窓近くのスペースにデスクとチェアを設置することもできますよ。
個々の好みや過ごし方によってレイアウトを自由に決めることができるというのは、車内に広さのある商用バンならではのメリットではないでしょうか。
メリット3.「価格」が安いため、購入のハードルが低くなる
キャンピングカーは中古車であっても、状態が良いものを選ぶと200万円〜300万円ほどするようです。
新車であれば1000万円以上する車両もあり、とても高価!
筆者のように「高価すぎて購入できない」と考える方も多いのではないでしょうか。
商用バンはキャンピングカーではないため、比較的安価に購入が可能です。
さらに中古車を選ぶことで、購入価格を大幅に下げることができるんですよ。
中古で低価格の車体を購入し、その分車内のDIYカスタマイズにお金をかける、といったこともできるようになりますので、車中泊やバンライフをスタートするためのハードルがかなり低くなります。
あまりお金をかけずに車中泊をスタートしたいという場合や、内装にとことんこだわりたい!
というとき、また車体に穴を開けることを考えて最初から中古にしたい場合などは、中古の商用バンをチョイスするのがベストといえそうです。
デメリット1.キャンピングカーと比較すると「低くて狭い」
商用バンは荷室が広めではあるのですが、大型のキャンピングカーに比べれば天井が低く車幅も狭いため、人によっては車内の狭さをストレスに感じることもあるようです。
筆者は夫婦2人で車中泊をしていますし、車内では座って過ごすか寝ていることが多いため特に問題はありません。
しかし「車内で立てる方が良い」という方や「車内で過ごす時間が長い」という方、「友人と多人数で車中泊する」といったシーンなどでは、車内を狭く窮屈に感じ、楽しいはずの車中泊旅が苦痛に感じてしまうかもしれません。
反対に、キャンプ場などを利用して食事やパソコン作業・アクティビティなどを屋外で楽しみ、就寝時のみ車内を使用する「車中泊キャンプ」が利用のメインあれば、テントの設営がない分、ラクで快適な車中泊旅が可能になります。
ご自身が望む車中泊スタイルによって、快適に過ごせるのかどうかが決まります。
狭い車内もストレスにならず、工夫次第で楽しく過ごせるという方であれば、商用バンはかなりおすすめです。
デメリット2.自身で「DIY」をしたり、イチから「車中泊アイテム」を揃える必要がある
キャンピングカーと違い、車内にキッチンやベッドなどがない商用バンは、車中泊仕様にするために多少のカスタマイズが必要となります。
特にDIYをする場合は車内の内装設備が必要になったり、DIYするための工具類を購入する必要があります。
また作業にかなりの時間がかかるため、車体を購入してから車中泊ができるまで、数ヶ月ほどかかるのが現実です。
またDIYをしない場合でも、ベッドキットを購入したり、車中泊用にランタンを購入するなど、車中泊アイテムをイチから揃えていく必要があります。
アイテムを揃えるだけでもある程度の金額がかかります。
予算や車中泊の予定、旅のスタイルに合わせて、事前に予算を立てておくのがおすすめです。
デメリット3.トイレやシャワーなどを後付けしづらく、基本的に外部使用となる
商用バンは広さがあるといっても、ベッドやテーブル・チェアなどを設置した場合、残りのスペースにあまり余裕がありません。
トイレなどは「ポータブルトイレ」など置くだけで設置が完了する商品もありますが、設置するための場所が必要となり、トイレの場所を確保すると車内スペースも狭くなってしまいます。
またシャワールームなどはさらにスペースが必要となる上、防水の設備も必要となるなど、お金も手間もかかるのが難点です。
そのため、現在商用バンで車中泊やバンライフを行っている方の大半は、シャワーとトイレを諦め、外部施設を利用しているようです。
筆者も車内にはトイレもシャワーも設置していないため、車中泊の際はトイレとお風呂は外部の施設を利用するようにしています。
もちろんスペースに余裕があればトイレを取り付けることも可能ですし、バックドアを開けた屋外のスペースでシャワーを浴びることができるような工夫をしている方もいらっしゃいます。
屋外でのシャワーは夏以外は厳しいとは思いますが、海でマリンスポーツを楽しむのが趣味という方であれば、必須のアイテムとなるようです。
こちらも、個々の好みや利用頻度、使用目的などによって、取り入れるかどうかを決めるのがよいでしょう。
自分好みにカスタマイズした「商用バン」で、車中泊を楽しもう!
今回は車中泊仕様にDIYカスタマイズした「商用バン」での車中泊について、筆者が日頃感じているメリットとデメリットをご紹介しました。
筆者は商用バンを購入してから4年ほど車中泊を楽しんでいますが、車中泊を初めてすぐの頃は、やはり不便だったりデメリットと感じることがたくさんありました。
しかし何度も車中泊をしてきたことでさまざまなことに慣れ、気にならなくなってきたように思います。
ただ、これは筆者や筆者の夫が慣れて平気になっているというだけで、すべての方が「長く車中泊をすれば抵抗のある部分も気にならなくなる」ということではありません。
ご自身が「絶対に譲れない部分」が、今回ご紹介したデメリットに当てはまってしまうという方や、自宅と変わらない生活をしたいという場合には、商用バンを選択せずに大型のキャンピングカーを購入するのがよいかもしれません。
車中泊やバンライフをしたいけれど、どのクルマが良いのだろう?
と迷っている方は、ぜひ今回の記事を参考に「商用バン」を選択肢に加えてみてくださいね。
ライター:haru.
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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