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【新ブランドの車中泊ギア】オフロードバイクだって積めるタフなベッドキット! MIGRATRAL 「バン アクティビティーシリーズ」
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
オフロードバイク用品メーカーが手掛けるアウトドア関連ギアの新ブランド・MIGRATRAL(ミグラトレイル)を紹介!
MIGRATRALの第一弾、今年9月にリリースされた「バン アクティビティーシリーズ」から、簡単・手軽に設置できるキャラバン用ベッドキットが発売されました。
車中泊用のアフターマーケットパーツは圧倒的にハイエース用の方が多い中、第一弾がキャラバン用であることは、キャラバンオーナーやキャラバンの購入を検討されている人にとってはなんとも嬉しいニュース!
バンにオフロードバイクを載せて車中泊をすることを想定して作られているので、大型の荷物をガンガン積んでもしっかり寝られる設計になっています。
バイクは積まないという人にもおすすめのタフなベッドキット。
デザインは?ベッドの広さは?価格は?
気になるポイントを見ていきましょう。
新ブランド・MIGRATRAL(ミグラトレイル) 「バン アクティビティーシリーズ」とは
MIGRATRAL(ミグラトレイル)は、オフロードバイクパーツメーカーの株式会社ダートフリーク(DIRTFREAK)からリリースされた新しいアウトドアライフギアブランドです。
MIGRATRALというブランド名は、自然を相手にして旅をする渡り鳥(migratory bird)のイメージと、家族やパートナーと同ブランドのギアやツールを使って旅に出たり、いろいろな場所やいろんなシーンに出会ったりする旅路(Trail)をかけ合わせたもの。
そしてMIGRATRALの第一弾となる「バン アクティビティーシリーズ」は快適で実用的なトランポ・車中泊仕様車へ仕上げるためのキットをシリーズ化したものです。
オフロードバイクのなかには公道走行できない競技車両が存在し、存分に楽しんだりレースに参戦したりするためにはバイクを運ぶためのトランスポーターがほぼ必須となります。
そうしたことから、昔からハイエースやキャラバン等でバイクを運び、車中泊をするスタイルが存在し、定着していました。
そうした経験やノウハウを基に生まれたのが、「バン アクティビティーシリーズ」。
さらにそこから昇華して「楽しむだけの旅ではなく、車内であることを忘れさせる程の快適な旅を実現させる」がコンセプトとなっています。
今回発売されたのはフロアパネルキット、サイドボックスキット、フリップベッドキット、フルフラットベッドキット、フリップベッドホルダーキットの5点ですが、今後、キャンプ、バイク、自転車、サーフィン、釣り、スノボなど、アウトドアアクティビティを楽しむすべてのユーザーに寄り添った製品を展開していくということです。
それでは、以下で今回発売された5点を一つひとつ見ていきたいと思います。
FLOOR PANEL KITS フロアパネルキット
まずはこのシリーズの根幹部分とも言えるフロアパネルキットから。
バンの荷室(居室)部分の床は、ベースグレードは鉄板剥き出しのままか塩化ビニール製などの簡素なマットが敷かれていて、ハイグレードなモデルにはカーペットが敷かれているのが一般的です。
しかし、前者の簡素なマットは断熱性や遮音性に優れているとは言えず、車中泊に使うなら何かしら改善したいところであり。
また後者のカーペットは、ドロドロのバイクや砂まみれのマリンスポーツ用品などを積んだら掃除が非常にしにくいなどの欠点があります。
そこで、このフロアパネルキットは、頑丈な合板をベースにオートバイや重量のある物を積んでも傷みの少ない重歩行用シートをトップシートに採用。
切れ目、つなぎ目の無い一枚シートのため、繋ぎ目から剥がれてしまう・ゴミが溜まる・水濡れに弱い・長尺物を積載する際に繋ぎ目に引っかかるといったようなストレスがありません。
また汚れが目立ちにくいナチュラルオーク色とも相まって、見た目にも空間が広く感じられる利点もあります。
基本的にはオフロードバイクやMTBを積載するために便利に作られたこうした特徴は、マリンスポーツやスノースポーツ、釣り、ペットを乗せる人、或いはレジャーと仕事兼用にする人にとっても当然ながら大変便利で有益となります。
また、このフロアパネルキットは単体でも使用可能です。
以下でご紹介するベッドキットなどが必要ない人にとっても、「大変高性能な床」となるので、まずはこれだけを導入するのも一案です。
MIGRATRAIL フロアパネルキット キャラバン| Dirtbikeplus (ダートバイクプラス)
●フロアパネルキットの価格・スペック
品番:MT60-1301 ¥56,650(税込)
適合:キャラバン(NISSAN)2012.06~ ※電動スライドドア無車
カラー:ナチュラルオーク
サイズ:全長約190cm
セット内容:トップシート、ベースパネル3分割、ステンレスプレート、ノンスリップ、接続用ダボ、各種ビス類
トップシート:硬質フロアシート
ベースパネル:合板
プレート:ステンレス
ノンスリップ:アルミ
SIDE BOX KIT サイドボックスキット
普通のバンにベッドキットを設置するだけでも車中泊は十分できますが、こまごまとした車中泊用グッズをしまっておける収納スペースがあると尚便利。
サイドボックスキットのサイズは全長166cm×奥行32.5cm×高さ34cm。
強度を保ちながら内部に1.2mほどの長尺物も格納できるスペースを確保しています。
フロアポンプ(空気入れ)やスペアハンドルも収納できるので、傘なども格納可能です。
もちろんスマホの充電ケーブルなどの小物も入れられるので、使おうと思ったときに「どこかにいってしまって探さないといけない」といった事態も防げます。
また1枚目の写真を見て何故後端が斜めにカットされているのだろうと感じた人もいると思います。
その理由はこれです。
キャラバンは後部座席を使用できる状態のまま車両(バイク)を積載する場合、荷室内で対角線上に車両を積まなければなりません。
その際、このサイドボックスキットは角を大きく斜めにカットされているので、空間を最大限に利用でき積載時のストレスを軽減できるようになっているのです。
また、サイドボックスキットの高さはフルサイズオフロードバイクを積載した際に、ステップと干渉しない高さにて設計されています。
二台積み、もしくは左側に寄せて積載したい場合にギリギリまで車両を端に寄せることが可能となっています。
こうした細かな工夫や配慮は、経験とノウハウの蓄積のあるオフロードバイク用品メーカーならではです。
また、よくあるフリップベッドは設置時にベッド脚部、タイヤハウス周りがほぼデッドスペースとなってしまいますが、このサイドボックスキットは、この後にご紹介するフリップベッドキットの脚代わりとなっています。
ポータブル電源の収納スペースも確保されています
デッドスペースが収納スペースとなる点でも他と差別化されていますが、見た目がオシャレであることも大きなポイントの一つです。
MIGRATRAIL サイドボックスキット キャラバン| Dirtbikeplus (ダートバイクプラス)
●サイドボックスキットの価格・スペック
品番:MT60-1001 ¥51,150(税込)
適合:キャラバン (NISSAN) 2012.06~ ※電動スライドドア無車
カラー:ブラウンオーク
サイズ:全長166cm×奥行32.5cm×高さ34cm
素材:化粧合板
セット内容:化粧合板、カップホルダー、組立用アングル、接続用ダボ、各種ビス類、ローラーキャッチ、車体取付け用ホルダー
FLIP BED KIT フリップベッドキットとフリップベッドホルダーキット
一人用の車中泊用ベッドとなるのが、フリップベッドキット。
サイドボックスキットの項目でも説明した通り、サイドボックスキットが脚の一部となっています。
クッションの厚みは20mmと、あえて薄めに設計し、跳ね上げて格納したときに少しでも車内の空間を広く使えるように考慮。
また厚すぎるクッションだとベッドマット上で寝返りや移動がしにくいことがあるので、20mmという厚みにこだわったとのことです。
ベッドマットのサイズは全長183cm×幅57cm。
サイズ的には積載した車両に干渉しない位置にて最大限に広く使えるように設計されているので、遠方でのレースやツーリングなどでも、ゆっくり体を休めることが可能です。
また、これがバイクでなければ相当な量の荷物を積むことができますが、これだけのスペースがあれば、いずれの場合もそこそこ大柄の人でもしっかり寝られるはずです。
そして画像でも分かる通り、ベッド下にも結構な広さのスペースができるので、荷物の収納スペースとして利用できます。
また、この写真のようにバイクを積んだまま横に寝られるベッドキットは他にもあるのですが、キャラバンの場合は長さ的に後部座席を畳む必要があります。
しかし、現行のE26キャラバンの後部座席は分割式になっている(グレードにより分割不可なタイプもあり)ため、後部座席右側のみを収納し、左後部座席は出したままにしておくことが可能です。
片側だけでも後部座席が使えると、食事をしたり着替えたりなど、何かと便利であることは間違いなく、バイクや自転車以外のものを積んでいる時にも色々と重宝することが想像できます。
ひょっとして、これもバン アクティビティーシリーズの第一弾にキャラバンが選ばれた理由の一つになっているのではないかと思うのですが、案外似ているようでこうしたハイエースにはない魅力が潜んでいるのもキャラバンの特徴です。
ベッドとして使用しない時や、大きな荷物を積載する際にはほぼデッドスペースを作らずに簡単に収納しておくことができます。
●フリップベッドキットの価格・スペック
品番:MT60-0101 ¥62,150(税込み)
カラー:ブラックレザー
サイズ(ベッド部分):全長183cm×幅57cm×高さ約38cm(床面から上面までの高さ)
ベッド下スペース:高さ約34cm
セット内容:フリップベッド、取付け用ビス
※本製品の設置には、別売りのサイドボックスキット(品番:MT60-1001)が必要です。
フリップベッドキットを収納する場合、倒れないよう車体に固定する為のホルダーキットが必要です。
セーフティーバー取付け部に固定する仕様となっています。
●フリップベッド ホルダーキットの価格・スペック
品番:MT60-1401 ¥3,080(税込み)
適合:キャラバン (NISSAN) 2012.06~
カラー:ブラック
サイズ
バンド長さ:31cm
素材
バンド:ナイロン
取付用ボルト:スチール
※MIGRATRALの公式サイトはこちら
FULL FLAT BED KIT フルフラットベッドキット
二人での車中泊、または1人でももっと広々としたベッドで寝たいというときは、フリップベッドキットにこのフルフラットベッドキットを付け足せば全面ベッドになります。
ベッドフレームを車体進行方向右側へ設置し、ベッドパネルをフリップベッドへ橋渡しするように載せる構造。
フリップベッドキット同様、厚み2cmのクッションを採用しています。
サイズは全長183cm(3枚合計)×幅76cm(最大部)。
フリップベッドキットは幅57cmなので、合わせて133cmの幅。
大人2人が足を伸ばして横になっても十分な広さです。
この「全長183cm」は、後部座席の背もたれ部分は含まない数値ですが、上の写真のように後部座席の背もたれと繋げてしまえばさらに広大なベッドとなります。
雪山のテントの中でやるように、寝袋に入ってお互い頭の向きを反対に向けて少し縦方向もずらして寝れば、顔の横に足の位置がくることもなく(足は寝袋の中に入っているので基本的に問題はありませんが)、顔を隣り合わせにして寝たくないような人ともストレスなく一緒に宿泊可能となります。
また、フリップベッドキットの項目でも説明した通り、キャラバンは後部座席を左右半分だけ収納することも可能なため、後部座席片側を使える状態にしたままでもサイドドアから後の全面ベッドにアクセスすることが可能です。
これは想像するだけでも大変便利な機能です。
またフルフラットベッドキットのマットは3分割式なので、用途に応じて例えば上の写真のようなレイアウトも可能です。
MIGRATRAIL フルフラットベッドキット キャラバン| Dirtbikeplus (ダートバイクプラス)
●フルフラットベッドキットの価格とスペック
品番:MT60-1201 ¥67,650(税込み)
適合:キャラバン (NISSAN) 2012.06~
カラー:ブラックレザー
サイズ:全長183cm(3枚合計)×幅76cm(最大部)
セット内容:ベッドパネル×3枚、ベッドフレーム、取付け用金具
本製品の設置には、別売りのサイドボックスキット(品番:MT60-1001)とフリップベッドキット(品番:MT60-0101)が必要です。
11月にはハイエース用ベッドキットも発売予定!・まとめ
MIGRATRALブランドの第1弾、「バン アクティビティーシリーズ」。
バイクのトランポをルーツに持つ、非常に汎用性が高くて魅力的なキットだと思います。
DIYをすることだけが自分だけの車中泊仕様車を手に入れる方法ではありません。
こうした機能性に優れた信頼性の高いキットを有効活用し、そこに自分なりの味付けをして行くのも安全性が高く、合理的な方法です。
必要に応じてボックスキットのみ→フリップベッドキット→フルフラットベッドと追加していくことができるのも特長。
片側ベッドを買って、やっぱり全面ベッドが欲しくなったというときも、全部を買い替えなくていので経済的でもあります。
まずは日産キャラバン用ベッドキットからのスタートとなっていますが、今年(2022年)11月にはハイエース用ベッドキットも発売予定。
ハイエースSUPER-GL用が11月中旬、その後順次DX用やワイドボディー用なども発売していく計画です。
さらに今後、ベッドキットに限らずアウトドアアクティビティを快適に楽しめるような用品、キャンプグッズなども順次製作していく予定とのことなので、楽しみです。
注目していきたいと思います。
ライター:DRIMO編集部
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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