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車中泊仕様にDIYした我が家のメルセデス「トランスポーター」を紹介!

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


バンの車内を改造して暮らす「バンライフ」。

我が家では3年程前から、メルセデス「トランスポーター」の内部を改造し、車中泊旅行をしたり、撮影の仕事をする際のオフィスとして利用しています。

1年に1回くらい車内を改造していて、ようやく完成形に近づいてきました。

映像制作をする旦那と、カメラマン&ライターの妻という仕事柄、撮影機材などが場所をとりますが、大人2人がくつろげるよう工夫しています。

「これからバンを改造してみたい!」という方の参考になるよう、今回は我が家の愛車とDIYの様子をご紹介します。

メルセデス「トランスポーター」ってどんな車?

まずはメルセデス「トランスポーター」について紹介したいと思います。

こちらは簡単に言うと海外版ハイエースです。

海外では主に送迎車や救急車として利用されており、日本のハイエースよりもひとまわり大きいのが特徴。

それゆえ中は広々としており、身長175cmの旦那も車内で立つことができます。

長い時間車内にいることを考えると、真っすぐ立てることはとても大切なことです。

また、後ろのドアは左右に開くことができ、湖や海の近くに駐車すれば開放感抜群!

車体が大きい分、都会のような狭い場所は移動しずらく、道路の広い郊外の方が役立ちます。

トランスポーターのデメリットは、車高が高く立体駐車場に入れないことと、海外製のため部品の調達が難しいこと。

しかも部品の値段は高くつきます。あまり一般的な車ではないため、ある程度自力で車をいじれることや、近くに修理工場があることも大切です。

自由度の高いバンライフスタイル

我が家の場合、車中泊の期間は短いと1泊、長いと2週間程です。その都度、家から必要なものを運び込みます。

キャンピングカーによくあるシャワーやトイレは付けませんでした。

旅行しながら温泉に立ち寄るという楽しみもありますし、トイレはサービスエリアや道の駅などを利用しています。

その代わりに車内に広いスペースを確保でき、トイレ掃除の手間も省けています。

必要なものと不要なものをわけ、自分たちのスタイルに合った空間を作れるのが、バンDIYの良さだと思います。

我が家のバンDIY

それではDIYした車内をご紹介していきます。

まずは全体像を、後ろのドアを開けて覗いたアングルから。正面緑のカーテンの奥が運転席と助手席です。

元々あった後部座席は取り外して向かい合わせに(※1)、間にテーブルを設置しました。

左側はスライドドアとキッチンスペース。最後に手前がベッド。その上にはテレビを設置しています。

(※1)2017年7月25日以降、従来の1ナンバー・4ナンバーに加えて、3ナンバー5ナンバーの横向きシートの登録ができなくなくなりました。それ以前に車両登録された車や8ナンバーの車は問題ありません。

参考URL:https://www.goo-net.com/magazine/109517.html

窓の目隠し対策

自宅にカーテンが必要なのと同じくらい、車中泊にカーテンは必要不可欠。

寝る時の遮光にもなりますし、覗き込まれる不安も防げます。

運転席以外にもスライドドアと、後部ドアにカーテンを設置しました。

また、ドアを開け閉めするような場所にもカーテンがあると便利です。

サイドの窓は、板で覆いました。

安全上の問題がないため完全に埋めても良いのですが、ベッドでゴロゴロしながら景色を眺めるのが好きなので、はめ込み式で外れるようにしています。

こんな感じで外せます。

窓が少し暗く見えるのは、のぞき見防止のフィルムを張っているから。

大きい車はどこでも目立つため、興味本位で覗かれることが多いのです。

車内を明るくするライト

カーテンと同じくらい大切なのがライト。

以前は大きいライトひとつでしたが、今はこのような小さいライトが多数ついたものを両サイドに貼っています。

ライトのスイッチは、ベッドから届く場所に設置しました。

コードは見えないほど車内がすっきりするのですが、コード類をどう隠すかは今も悩んでいます。この辺りはプロではないので難しいところです。

暑さ対策ファンの設置

車の冷房はエンジンを停止すると切れてしまうため、停車中の対策が必要です。

夏の暑さ対策のひとつとして、天井にファンを取り付けました。車の天井に穴を開けて取りつけています。

ただ、真夏の極暑には不十分で、窓を少し開けたり、日陰に止めるようにしたりして色々な対策と併用しています。

夜の退屈をしのぐテレビ

「車中泊の時だって家にいるみたいにテレビを見たい!」ということで持ち運び用のテレビを設置しました。

行き先が変わるたびに、チャンネル基地局の設定をするのは面倒ですが、食事や夜のくつろぎタイムに必要なアイテムです。

テレビ設置のポイントは可動式にしたところ。

ベッドで寝転びながら見たり、椅子に座りながら見たりと好きな方向に動かせるようにしています。

電気を供給するソーラーパネル

ここまでご紹介したあかりやファン、テレビ以外にも、スマホやカメラの充電、パソコンなど、色々な場所に電気が必要です。

シガーソケットだけでは賄えないため、屋根に薄いソーラーパネルを設置しました。

走行中でも飛ばないよう、しっかりと固定しています。

発電した電気は、車内にある密閉型のディープサイクルバッテリーに蓄電しています。

ディープサイクルバッテリーはとても重いため持ち運びには不便ですが、安価なのが魅力。

このバッテリーには、家庭用コンセントと同じ100ボルトに変換するインバーターと、効率良く充電するためのチャージコントローラーを接続しています。

ただし電気系統のDIYは、間違った繋ぎ方をすると出火の原因にもなるので特に注意が必要です。

ネット通販ではソーラーパネルとバッテリーなど全てワンセットになったものも見かけますし、繋ぎ方の説明書が付いているものを選ぶと安心です。

そして、ディープサイクルバッテリーと併用しているのが、モバイルバッテリー。

こちらは軽くて持ち運べるため、家で充電して車に持ち込んでいます。

広い収納スペース

車中泊をするなら収納スペースの確保も大切です。

一番広い収納スペースはベッド下に作りました。

今は自転車とスキー板が無造作に入っていますが、長期旅行をする時は、自宅から着替えや洗面道具を入れた大きいボックスを持ち込みます。

ここに棚を作ることも考えましたが、タイヤの突起が邪魔になり辞めました。

自転車のような大きなものも載せたりと自由に使っています。

収納は他の場所にもあります。下の写真はキッチン上の棚。

キッチングッズを入れるために用意したのですが、あまり料理しないのと、一緒にいる猫の手が届かないのがここぐらいなので、猫の餌や食事のゴミなど、猫に触られたくないものを収納しています。

走行中に中身が落ちると危ないので、扉はマグネットでパチンと止まるようにしています。

使用頻度の低いキッチンスペース

スライドドアの横にはキッチンスペースを作成しました。ここだけ丸窓なのがちょっとしたこだわりです。

シンクは小さめ。水道を外し、まな板を置けば作業スペースになります(※2)。

電気が限られるため、火はIHではなくカセットコンロを使用しています。とはいえあまり使っておらず、コンビニ食で済ませてしまうことがほとんどです。

(※2)安全のため、キッチンまわりは難燃性素材を使うことが必要です。我が家ももう少し手を加える予定です。

テーブルを自作した食事スペース

食事はこちらでしています。元々あった椅子を向かい合わせに設置しました。

ベッドを広くとるために、こちらの足元は少し狭くなっています。

実はこのテーブルにも一工夫あり、テーブルの足を一本にして、簡単に取り外せるようになっています。

スペースを少し広くしたり、荷物を椅子の間に入れたい時にも便利です。

ここは猫トイレを固定するのにぴったりで、猫と出かける時には猫トイレを置いています。

大人2人が足を伸ばして寝られるベッド

最後に車中泊に最も重要なベッドを紹介します。

こちらは、木の板を組んだ上にマットをひきました。薄いマットですが、あるのとないのとでは全然違います。

以前はクッションをひいていたのですが、段差ができてしまい寝ずらいものでした。快適に眠るための環境も車中泊では大切です。

その上に家から持ち込んだ枕や布団を敷いています。寒い冬には湯たんぽやキャンプの寝袋を使うこともあります。

バンDIYでさらにやりたいこと

仕事をしながらの改造はのんびりですが、この夏さらに追加したいものがあります。

それはソーラーパネルの増設と、冷房の取り付けです。

夏は山など涼しい所へ行くことが多いのですが、温暖化で最近は山でも暑く、車内はとても暑くなります。

車中泊をするうえで寝苦しい日もあるため、車用の冷房を設置したいと考えているのです。

また、反対に冬用のFFヒーターが壊れてしまっているので、その修理もしたいと思っています。

我が家の愛車メルセデス「トランスポーター」

バンDIYの魅力は何といってもその自由度の高さ。

車内や設備を自分の旅や生活のスタイルに合わせて自由に変えることができます。

うちも今はこの形で落ち着いていますが、きっとまた変わっていくと思います。

今回の記事が、同じように内装を模索している方のヒントになれば幸いです。

DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。

ライター:まのあつこ

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執筆者プロフィール
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