更新
【ギックリ腰防止?】キャンピングカーの屋根に重い荷物を載せるときどうする?
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
目次
ドリルウインチを買って使ってみました!
キャンピングカーや車中泊仕様車にとって、屋根も貴重な収納場所。
しかし、高い屋根に荷物やアウトドアアイテムを載せたり、逆に屋根から降ろしたりするのは一苦労。
キャンピングカーの荷台に重たいものを載せるのも大変ですよね。
ヘタしたらギックリ腰などのケガのもとです。
私は日産キャラバンベースのバンコン・GT NV350 CARAVAN(以下、GT)と軽自動車・日産ディズルークスにルーフテントを載せた車中泊仕様の2台持ち。
GTの屋根にはカヌーを載せます。
そしてルークスは普段使いのときはルーフテントを降ろしています。
車の屋根に大きいもの重いものを積む、または屋根から降ろすことが多いのですが、これまでは手動のチェーンブロックを使っていました。
ですがこの度、電動ドリルウインチを導入。
ドリルウインチって何?
なぜ導入?使ってみて感じたメリットは?
といったことを、実際に軽自動車にルーフテントを、バンコンには重い物を載せた経験を例にして紹介したいと思います。
ドリルウインチとは何か
ドリルウインチとはロープを巻き上げる力で物を上げたり下げたり、また引き寄せて移動させることを強力にサポートしてくれる工具です。
私が購入したのは、米国WARN社製のドリルウインチ。
〇仕様
・ウインチタイプ・・・電動
・ロープサイズ ・・・4mm
・ロープ長 ・・・約12.2m
・ロープ素材 ・・・合成繊維ロープ
・最大牽引能力 ・・・約340kg
・本体重量 ・・・約5.3kg
※輸入販売会社 福井県勝山市AUTO BROS社
ドリルウインチは、本体にモーターなどの動力源をもたない構造で、ロープを巻き取る動力は、ドリルドライバーが担います。
そのため、ドリルウインチ本来の能力を発揮するために、使用するドリルドライバーに4N‐m以上の力(トルク)が必要となっています。
その他
・本体の故障の原因になるので、インパクトドライバーは使用しないよう注意。
・ドリルチャックは5/16インチ(約7.9mm)のドライバーシャフトに対応する機種を指定しています。
導入の経緯
以前は、ルーフテントの積み降ろしにチェーンブロックを使っていました。
積み降ろしの機能としては満足していたのですが、いろいろと気になる点がありました。
・チェーンブロックの本体が重い
・「カラカラ」と音が響く
・手動なので作業時間が長くなる
手動のため作業時間が長くなり、「カラカラ」とという音も長く響くので、近所迷惑でなんとかしたい。
そう思っていたとき、ネットでドリルウインチを見つけました。
気に入ったのは、ドリルドライバーが使えるところです。
なんでも併用する主義の私、既存の工具が使えるのはとてもありがたいことです。
私は三種類のドリルドライバーを持っています。
それぞれ能力が違うので、用途に合った力の機種を使い分けることができます。
ドリルウインチはこのように使います
ドリルウインチの使い方
① ドリルドライバーを固定側ロープなどに掛ける
ドリルウインチを固定するロープなどに確実にフックを掛ける。
② ドリルドライバーを連結
ドリルドライバーのドリルチャック(先端の穴)をウインチのドライバーシャフトにはめ込み、チャックが緩まないようにシャフトに固定する。
③ ロックの解除でロープの引き出し調整
ロープを必要な長さだけ引き出して、吊り上げる物に掛ける。
④ ロック(固定)でロープの巻き取り、送り出し
巻き取り、送り出しの切り替えは、ドリルドライバーの正転反転ボタンでコントロールする。
私の持っているドリルドライバーは2段階スピード調整機能なので効率よく作業できます。
LOW・・・遅いが力強いので、負荷の大きな作業に使用。
HIGH・・・早いがLOWに比べて力は弱いので、軽荷重作業または作業終了時のロープの巻き取り作業に使用。
作業例1・・・ルーフテントの積み降ろし作業
●私のルーフテントの仕様
全長:約200cm
全幅:約130cm
最大開口高:約90cm
重量:約55kg
のFRP(繊維強化プラスチック)製
ガレージからルーフテントを載せた車輪付きのラックを出して、カーポートに移動。
ドリルウインチのロープをカーポートの屋根の滑車を通して、引き上げて軽の屋根に載せます。
ラックには上の写真のように縦にルーフテントが載っています。
ルーフテントは55kgあるので、これを地面に平置きするのも一苦労でした。
ドリルウインチだと電動でラク。
時間も短縮できます。
作業例2・・・キャンピングカーで重いものを運ぶとき
これまでバンコンのGTの屋根にカヌーを載せることが多かったのですが、ドリルウインチを購入してからはまだカヌーに乗るために出かけていません。
そこでまず、防災用の土嚢を購入したときにドリルウインチを使ってみました。
・砂入りのナイロン袋 2袋で約40kg
リアハッチドアのヒンジにラチェット式ロープ※を掛けて、そこにドリルウインチを吊るしてロープで防災用の土嚢を引き上げます。
このほか、キャンピングカーの常設2段ベッドを取り外して荷台にするといろいろと積めます。
ドリルウインチのおかげで小型2ドア冷蔵庫も難なく積めて、プチ引っ越しにも役立ちました。
※ラチェット式ロープ
ロープを送り出す方向だけに回るように働く装置のフック付きロープ。
ドリルウインチを使うメリット
何といってもドリルウインチの魅力は、電動で作動できる点です。
ドリルドライバーは種類が多く充電式やコード式などいろいろと選択することが可能。
本体に動力源をもたず、ドリルドライバーを使うことを考えた人に感謝です。
構造上のメリット
●軽量で持ったときの感触がいい
ハンディータイプで軽量コンパクト。
ギアや本体の金属部分をプラスチック系のソフト素材で覆っているので、滑り止め効果があって手触りがよく扱いやすいです。
●合成繊維素材のロープを使用している
●軽量化に貢献
本体内部は、金属のギヤ類が主要な部品であるため重さがありますが、ロープは合成繊維素材でできているので、スチールロープに比べて軽量になっています。
また、最大けん引能力はスチールロープと同じで約340kg。強度は同等です。
・合成繊維素材のロープはスチールロープに比べて、車のボディなどに接触することがあっても傷をつける心配が少ないと思います。
今後、バンコンGTにカヌーや重量物を搭載するときは、作業の準備やロープの巻き取り時に車体に接触する可能性がありますが安心して作業ができそうです。
・一般的に、スチールロープは防錆と潤滑のためロープグリースが塗布されているので、油が衣服やグローブに付きやすいですが、合成繊維ロープならその心配はありません。
肌に接触しても痛くなさそうなのもいいです。
●操作が簡単
最もありがたい点、どんなに急いでいても操作手順を間違わない。間違いようがないくらい簡単。
これは大切なことで、ボディが頑丈なことと合わせて、私のお気に入りの点です。
作業上のメリット
●電源がない場所でも使える
充電式ドリルドライバーがあれば、近くに電源がなくてもドリルウインチが使えます。
充電式だと長時間の連続使用には不向きですが、軽作業であれば十分役立ちます。
●電源を確保すれば、屋外でも電源コード機器が使える。
近くにACコンセントがあったり、ポータブル電源があったりすれば、屋外でもACコード付きドリルドライバーを使用することができます。
コードレスドライバーのバッテリーパックがけっこう高価。
電源がある場合は比較的安価なAC電源コードのドリルドライバーがおすすめです。
まとめ
ルーフテントの積み降ろしを手動のチェーンブロックでやるのは、少し無理があったので、ドリルウインチに出会えてラッキーでした。
ドリルドライバーとドリルウインチ。
ルーフテントに限らず、キャンピングカーの屋根や荷台に重いものを載せることがあるという方は検討してみてはいかがでしょうか。
ライター:kenjii
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
- キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジンです(https://news.drimo.jp/)。実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるラ...