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高いポータブル電源じゃないとダメ?安くて小型の「3万円台ポータブル電源」を活用できる車中泊シーンとは
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
車中泊の必須アイテムとなりつつあるポータブル電源。
しかしポータブル電源というと大きくて重くてお値段がかなり高い、というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
ポータブル電源は3万円台〜30万円ほどと価格帯に幅がありますが、価格が高くなればなるほど、容量など性能も上がりさまざまなシーンで使用できるようになります。
もちろん3万円台あたりでも車中泊で役立つものが多いのですが、多くの方が大容量&高出力のハイパワーポータブル電源を使用していると「安いものではダメなのかな?」と思いがちですよね。
実はこの「3万円台のポータブル電源」、高価格帯のものと比べると力不足があることは否めませんが、工夫次第で車中泊で十分に役立てることができるんです。
そこで今回の記事では、現在3万円台で販売されているポータブル電源を活用できる車中泊シーンや、本当に高価格帯のものを買う必要があるのか?などをお話ししていきたいと思います。
「これから車中泊をスタートしたいけど、ポータブル電源選びに迷っている」という方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
「ポータブル電源」は高いのを買わなきゃダメ?
ほんの数年前には、車中泊でドライヤーやIHクッキングヒーターなどの「消費電力が大きい家電」を使うことは考えられませんでした。
しかしこの1〜2年で大容量&高出力タイプのポータブル電源が多くのメーカーから発売され、電子レンジやホットプレートなど消費電力が1000W以上の家電も、車中泊などのアウトドアシーンで問題なく車中泊で使えるようになったのです。
車中泊人気にひと役買っていると思われる高性能なポータブル電源ですが、性能が上がれば当然お値段は高くなります。
製品によっては20〜30万円ほどするものもあり、欲しいけれど高価すぎてとてもじゃないけど手が出ない…、と考えている方はかなり多いのではないでしょうか。
では、現在発売しているポータブル電源の中でも比較的入手しやすい「3万円台クラスのポータブル電源」はどうでしょうか。
このあたりの価格帯であれば多くの方が躊躇なく購入できるのではないかと思うのですが、お値段が安い分パワーは弱く、当然使える電気製品は限られてきます。
筆者は一時期、3万円台のポータブル電源を2つ車中泊に持参し、この2つをフルに使って車中泊をしていました。
使用する電気製品を選ぶ際に選択肢が少なくなったり、使用時にも多少の工夫は必要ですが、特に不便なく車中泊を楽しむことができていたんですよ。
3万円台のポータブル電源であれば「月1〜2回程度の車中泊にそこまでの費用は出せない」という方でも比較的購入しやすいですよね。
特に車中泊をこれから始める方や初心者の方は、いきなり高額なものを購入せず、低価格帯のものでお試しをしてみることを強くおすすめします!
車中泊で「3万円台のポータブル電源」が役立つシーンとは
3万円台のポータブル電源は容量やパワーの問題で消費電力があまり高いものや一度に大量の電力を必要とする家電を使用することはできません。
しかし消費電力が低く、さほど電力を必要としない家電であれば、問題なく使用することが可能です。
では、実際に「消費電力が低く、車中泊で使用頻度が高い電気機器」とはどのようなものがあるのでしょうか。
また3万円台のポータブル電源は車中泊のどのような場面での使用なのか。
筆者が実際の車中泊で使用している場面を以下でいくつかご紹介していきます。
「3万円台のポータブル電源」が役立つ車中泊シーン1.スマートフォンなど電子機器の充電
携帯電話やスマートフォンは、いまや誰もが持っている電子機器のひとつだと思います。
当然筆者も毎回車中泊に持参していますが、車中泊スポットや渋滞情報などを調べたり、写真を撮ったりSNS投稿したりと、常にフル稼働状態。
ポータブル電源とは別にスマートフォン用の小型充電器も所持しているのですが、それだけでは足りない!ということが何度かあったため、ポータブル電源を持参していつでも充電ができるようにしています。
また仕事の関係で車中泊にパソコンを持っていくことがかなり多いのですが、パソコンは筆者の持っている小型の充電器ではパワー不足で充電ができませんでした。
バッテリーが尽きたらそこで作業終了、となってまうため、パソコンの充電にもポータブル電源を使用し、いつでも快適に作業ができるようにしています。
「3万円台のポータブル電源」が役立つ車中泊シーン2.消費電力低め!扇風機やヒーター、電気毛布の使用に
安価なポータブル電源では、大型のポータブルクーラーやファンヒーターなどはパワーが足りないため使うことができません。
しかし消費電力の低い扇風機や小型のヒーター、電気毛布などは問題なく使用することが可能です。
3万円台のポータブル電源は容量が少ないものが多いため、扇風機や電気毛布などを使用する際は、本体の残量をこまめにチェック。
残量をみながらできるだけ朝方まで持たせることができるよう、強弱を調整して使うようにしています。
また扇風機や電気毛布購入の際は念の為消費電力を調べ、自分の持っているポータブル電源で使用できるのかを確認することが必要です。
購入時の確認や使用時の残量チェック・電気製品の強弱調整など、多少の工夫が必要にはなりますが、上手に調整をすれば、車内で快適に過ごすことができますよ。
「3万円台のポータブル電源」が役立つ車中泊シーン3.家電を選べば料理もできる!
安価なポータブル電源では電気を使う調理器具は使えないのでは?と思っている方も多いかもしれません。
もちろん、IHクッキングヒーターを1番強い火力で使用したり、電子レンジを使用するのはなかなか難しいかもしれません。
しかし、筆者が使用している電気コンロは消費電力が400W程度。
定格出力が400Wあるポータブル電源であれば、問題なく使用することができるんです。
400Wは火力としては弱めではありますが、いつもより時間がかかるというだけで、お湯を沸かすことも、炒め物をすることも可能です。
IHクッキングヒーターも弱めの火力であれば使うことができますし、ホットサンドメーカーや炊飯器など、300〜400W程度で使うことができる調理家電はかなりたくさんあります。
調理をする予定がある場合は、定格出力が400W〜600W程度あるポータブル電源を選ぶことで調理家電の選択肢が増え、調理の幅を広げることができますよ。
「3万円台のポータブル電源」が役立つ車中泊シーン4.ランタンの充電やライトとしても
夜車内で過ごす際、筆者は充電式のランタンや、ポータブル電源本体についているライトをよく使用しています。
特にポータブル電源本体のライトはかなり明るいのに、長時間使ってもあまり電力を消費しないため、最近は車内で使用するメインのライトとして使用する機会が増えました。
もちろんおしゃれなランタンを使用するのも雰囲気があってよいのですが、充電が必要だったり、途中で充電が切れてしまったりすることが多いため、現在ではランタンは補助的なものと考えています。
このライト、自宅での停電時にも使用したことがあり、非常時にも役立ちます。
車中泊だけでなく災害時の使用も想定している場合は、ライト付きタイプのポータブル電源を購入するのがおすすめです。
使い方には工夫が必要。でも意外と便利に使える!
現在3万円台で販売されている、お手頃価格のポータブル電源。
思っていたよりも多くの車中泊シーンで活用できることがおわかりいただけたかと思います。
もちろんパワーや容量の問題がありますので、電気製品の消費電力を確認してから購入したり、ポータブル電源の残量をこまめにチェックしながら使うなど、ちょっとした工夫が必要になります。
しかし工夫をして使いさえすれば、多くの不便・不快な場面を回避することができますし、購入時に余分なお金もかかりません。
特に1泊程度&キャンプ場などで車中泊をする場合、屋外で直火を使って調理をすれば、調理に電力を使う必要がなくなります。
電力を使うシーンを1つ減らすだけで、安価なポータブル電源でも十分電力を賄えてしまうようになるんです。
ご自身が「どんな車中泊をするのか」を購入前にじっくりと考え、自分のスタイルに最適なポータブル電源をチョイスみてくださいね。
ライター:haru.
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- 執筆者プロフィール
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