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中古キャンピングカーの魅力は安いだけじゃない
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
普通の車を買う時と同じように、キャンピングカーも新車だけではなく、中古で手に入れるという手段がある。
キャンピングカーが普及すればするほど、まだ新車のキャンピングカーを買うまでには踏み切れないけど、中古なら検討の余地が大ありだと考えている人も増えているようだ。
実際、中古ならではの魅力は多い。だが注意点もある。
そこで、中古のキャンピングカーには具体的にどういった魅力があって、購入する前にどんなことに気をつけたら良いのかを整理してみたいと思う。
中古キャンピングカーの魅力
新車より安価?
当然と言えば当然のことだけど、ビンテージなど特殊な条件でない限り、新車で買うよりも中古車の方が安く買うことができる。
これが一番のポイントだと考える人は最も多いのではないだろうか。
中古のキャンピングカーを主に扱う専門店のようなところも多く、これを書いている時点で、ヤフオクのキャンピングカーのカテゴリーには480件もの出品数があった。
ところが、ヤフオクや中古キャンピングカー専門店のサイトを覗いていたりすると、車によって大きな開きはあるが、特に国産車の場合、普通の中古車と比較して案外安くなっていないような印象を受けることも多い。
普通の車でも人気車と不人気車で中古の値落ち率が全然違うが、キャンピングカー全体(当てはまらないものもあるが)が人気車寄りなのではないかという印象を受ける。
しかし、これは裏を返せば『自分が売る時も比較的高く売れる可能性が高い』ということでもある。
失敗したときの損失が少ない
巷では「家は3回建ててみないと満足しない」などと言われている。キャンピングカーは動く家。似たようなことが当てはまると思う。
使っているうちに「ここがこうなっていたらもっと良いのに…」のように気付くことは多々あり、実際に使ってみないとわからないことは多い。
体験するためにレンタルのキャンピングカーを活用するのも手だが、短期間だけ使うと、初めてのデートの時のように緊張と楽しいことばかりで終わってしまう可能性もある。
キレイな人、カッコイイ人と付き合ってみると・・・??!なんてことと似ているかもしれない。
見かけだけで判断できないことは多いし、ある程度長いこと使ってみないとわからないことの方が多いので、逆にレンタルのキャンピングカーだけで購入を決意するのは危険な可能性もある。
ともかく、いきなり高価な新車を買ってしまうより、先ずは中古車で実際にキャンピングカーを体験しておいた方が失敗も経済的損失も抑えられる確率が高いことは確かだ。
そして、前述のように割とキャンピングカーは高く売れる可能性も高いようなので、経験を重ねて自分がキャンピングカーに対して望む機能や性能がより固まってきたら買い換えれば良いのだ。
キャンピングカーを購入しようと決意したら、ある程度の失敗は覚悟で、先ずは中古のキャンピングカーを入手してみるのが合理的ではないだろうか。
シミュレーションや参考資料として
買う予定もなければ買えるわけでもないのに、時折ヤフオクの中古のキャンピングカーのカテゴリーを覗いてみることがある。
そこにある多くはよく見かける普通のキャンピングカーなのだが、たまに非常に変わった車輌もあったりして、そんなのを見つけるのが結構面白い。
新車は雑誌やカタログやメーカーのウェブサイトで確認できて、大方の傾向はわかってしまうが、たまに強烈な個性を放つ車が中古の中にはあるのだ。
新車以上に参考にさせてもらうアイディアを見つけられることもあって、とにかくヤフオクで中古キャンピングカー研究をするのは面白い。
大抵オークションのページには沢山の写真が掲載されている。これを見るだけでも興味のある人には面白いものだが、中古住宅をオンラインで内覧しているような気分になる。
この車だったらこんな風に使うなど、あれやこれやと想像を巡らせてみるのにも良いと思う。そしてもちろん、バッチリと思う車が見つかったら購入!
改造しやすい
新車に自分で手を加えることもできないわけではないが、なんとなく中古車をイジルより勇気が要るような気がして、中古の方が気兼ねなく自分で手を加えられる感じがする。
また、キャンピングカーの場合、新車と言っても国内のビルダーの車であれば、受注後の生産となるケースが多く、予めカスタムしてもらえば購入後に自分で手を加える必要は無くなってしまう。
まずは中古のキャンピングカーを買って自分に合ったように手を加えて行き、それによって蓄積されたノウハウを、ビルダーに新車をオーダーする際の糧とするといった中古車の活用法もある。
自作もしやすい
VANやトラックを買ってキャンピングカーを自作する人は、圧倒的にベースに中古車を選ぶ人が多いと思う。私自身もご多分に漏れずだ。
これまでの人生で所有した車は書き出さないとわからない数になってしまうが、実は新車は一台しか買ったことがない。
キャンピングカーに改造する際には、例えば余分なシートや内張や敷物など不要となってまう物も多くて(ビルダーは特装用の空っぽの車輌をベースにすることが多いが、素人には特装用ベース車は入手不可能)、新車は無駄が多い。
新車はそうした面でも不経済だからというのも、中古車をベース車輌に選ぶ大きな理由だが、上の「改造がしやすい」と同じで、心理的に楽な気がするのも大きな理由となっている。
いじっていて「あれれー、やっちゃったかなー?」なんて時にも、車に失礼かもしれないが、中古なら「失敗は成功のもと」と前向きになれる。
しかしそれが新車だった場合、自分に対する罪悪感や失望感の方が重くのしかかって気がしそうなのは私だけではないと思う。
また、現行車より旧型に魅力を感じることもあるが、そうした場合は中古の中から出来上がったキャンピングカーで好みや条件にあったものを探すより、最初から作ってしまった方が早い場合もある。
以上、ざっと思い当たった中古キャンピングカーや中古のベース車輌の魅力を挙げるとこんな感じになるが、「購入前に気を付ける点」にまで話が及ぶと長くなり過ぎてしまうので、今回はこの辺で。
次回は中古の魅力について思い出したりした使い方に加え、中古車購入で気を付けるポイントが中心になる予定。
ライター: 笠原 サタン
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- 執筆者プロフィール
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