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ロンドンタクシーは日本でも買える!新車価格から中古車選びの注意点まで

日産からもロンドンタクシーが登場

日産 NV200バネット バン

日産 NV200バネット バン

日産 NV200バネット(NV200 VANETTE)は、日産自動車が製造・販売しているライトバンおよびミニバンです。

世界戦略車で、日本とマレーシアではNV200バネット(日本の場合、タクシー仕様はNV200)、インドとインドネシアでは「エヴァリア(EVALIA)」、南アフリカでは「NV200コンビ(NV200 COMBI)」、それ以外の地域では「NV200(エヌブイ トゥーハンドレッド)」の車名でそれぞれ販売されています。

なお、新車販売価格は約170万円からとなり、4WDモデルやメッキ加飾のフロントグリル&フードトップモールを備えた豪華装備のモデルなど、多数のラインナップが用意されています。

日産 NV200バネットに関する記事はこちら

【日産NV200バネットの要点8選】実燃費からカスタムやキャンピングカーの評価も

日産 NV200バネット ロンドンタクシー仕様とは

日産 NV200バネット ロンドンタクシー仕様

日産 NV200 ロンドンタクシー 2014年

2012年には、日産 NV200バネット ロンドンタクシー仕様の実証試験がロンドン市内で行われ、2014年に新型車を発表しました。ロンドンタクシー伝統の丸形二灯式前照灯と独立グリルを採用したがフロントフェイスは既存モデルと大きく異なります。

前輪駆動のNV200にロンドンタクシーとして使用できる旋回能力を与えるため、フェンダー拡大と前輪等速ジョイントの特殊設計を用いて、大柄な前輪駆動車では通常困難な3.8mの回転半径を実現。車両性能は申し分のないものでした。

ロンドンタクシーへの導入断念

「ロンドンのブラックキャブ」にはFX4以来のクラシカルなスタイルイメージが強固に定着し、通常のミニバンにしか見えないNV200の外見には市民から不満の声が寄せられました。このため日産はデザイン面でもよりロンドンタクシーらしく、丸型2灯ライトのリデザインを実施した新型モデルを発表。車種はニューヨークのイエローキャブと同じNV200バネットではあるものの、伝統の丸型2灯ライトを採用しているため、フロント周りが大きく変更されていました。

しかし2017年にロンドン交通局の新基準により、電気自動車として一度の充電で最低30マイル(約50km)を走行できる車両であることという要件が追加されました。その基準に合わせる場合にコスト面で折り合いがつかなかったため、日産はロンドンタクシーへの自社車両の導入を断念してしまいました。

最新「NV200バネットバン」中古車情報
本日の在庫数 425台
平均価格 173万円
支払総額 47~583万円

ロンドンタクシーの中古車選びからその注意点

オースチン TX4

オースチン TX4

オースチン TX4
Ralf Roletschek GFDL(GNU FDL) 1.2
出典 : https://en.wikipedia.org/

先ほど紹介した、ロンドンタクシーのTX4はATモデル(7人乗り)で、新車ならば550万円程度で日本国内で購入することができるようです。また、中古ならば車両状態によりますが、180〜300万程度で購入することができるでしょう。

なお、中古車を選ぶ場合は、販売店がメンテナンスを請け負ってくれるかどうか、確認してから購入するのが重要です。仮に修理や部品交換が必要となった場合、車両をデモカーとして使用していたようなお店ならば、アフターサービスを丁寧に受けることができる場合があります。

他の車種のロンドンタクシーでも、日本国内で中古車で購入することはできるようですが、あまり在庫数がないようです。日本でロンドンタクシーを中古で買うならば、「オースチン TX4」の購入を一番に検討してみるのもよいでしょう。

次世代ロンドンタクシーはこれだ!

LEVC TX

LEVC TX
Hide1228 CC 表示 – 継承 4.0 / CC BY-SA 4.0
出典 : https://ja.wikipedia.org/

LEVC TXとは

先ほど紹介した日産のロンドンタクシーは次世代用車両として導入されることはなくなってしまった代わりに、その座を射止めたのがロンドンEV社(LEVC社)のLEVC TXでした。LEVC社は、親会社の吉利汽車が3億2500万ポンドの投資の元、コヴェントリー近郊に英国初となる電気自動車専用拠点を設けた会社です。

2017年12月にはTXがロンドンタクシー用車両として正式に認可され、2018年1月22日に最初のTXが営業運転を開始しました。

次世代ロンドンタクシーたる所以

ロンドンタクシーのアイデンティティとも言えるTXの旧来の黒塗装は引き継がれましたが、電気自動車化され、フル充電でおよそ130km走ることができる次世代のタクシーに生まれ変わりました。

ロンドンタクシーのドライバーは通常1日でおよそ200kmほどを運転することもあり、130kmという数字は、一見すると航続距離が不足しているように感じられるかもしれません。
しかし、搭載の発電機と燃料タンクを用いることにより、航続距離は約600kmにまで延長可能となっています。そのため、ロンドンのタクシードライバーの仕事には十分な仕様と言えます。

歴史あるロンドンタクシーを楽しもう

オースチン 12 1934年式
Clive Barker
出典 : https://ja.wikipedia.org/

英国で遥か昔から活躍してきたロンドンタクシー。その黒塗りの外観というアイデンティティを保ちつつ、中身は環境に配慮した最新のEVとなるなど、進化も続けています。

日本でも輸入したり、日産バネットを購入し自分で改造することで、ロンドンタクシー仕様の車両に乗ることができます。イギリスを訪れた際にはぜひロンドンタクシーに乗って歴史を感じましょう。

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MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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