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【シトロエン Ami8】フランス国民が愛したお洒落な大衆車

斬新な機構で知られるカーメーカー「シトロエン」の歴史

シトロエン Ami8ブレーク オートモビルカウンシル2019
Ami8は、変形レンズと独特の曲線が個性的だ

シトロエンは、1919年にアンドレ・シトロエンによって創業されたフランスのカーメーカー。アンドレ・シトロエンは、歯車(ダブルヘリカルギア)や大砲用の砲弾製造で富を得、欧州版フォードというべき大衆車製造を目指し起業。このため、同社エンブレムのダブルシェブロンは起業のきっかけである歯車をモチーフにしたと言われています。シトロエンは現在、PSA・プジョーシトロエン・グループに属しています。

シトロエンのモデルはどれも個性的なルックスをもつことで知られ、また独自の斬新な車の機構を開発することでも有名です。なかでも1955年にはDSに、油圧サスペンション機構となる「ハイドロニューマチック」を搭載し、この機構はシトロエンの代名詞にもなり、魔法のじゅうたんとも呼ばれましたが、残念ながらAmi8(アミ8)には搭載されていません。

Ami8は大衆車と高級車の間を埋めるべく開発されたモデル

シトロエン Ami8ブレーク オートモビルカウンシル2019
楕円のグリルが可愛いAmi8
シトロエン Ami8ブレーク オートモビルカウンシル2019
雰囲気のあるサイドビュー

シトロエンのAmiシリーズは、1961年にデビューしたコンパクトカー。当時は珍しいFF(前輪駆動車)で、リアデザインが斬新なクリフカットをもつAmi6として誕生しました。その頃のシトロエンは、ヒットしていた大衆車2CVと高級車ID・DSがラインナップしていましたが、その中間ラインナップはなく埋めるべく開発されたのがAmiなのです。

Amiシリーズのアミとは友達を指し、フランスのミセスがセカンドカーとして利用するにはちょうどいいサイズのモデルとして人気に。1969年には6(シス)から8(ユイット)へと進化しました。Ami8のデザインはコーチビルダー・ユーリエが受けもち、変形レンズ・楕円エアインテークはそのままに、リアをクリフカットからファストバックに大胆に変更したスタイルとしたのです。

シトロエン Ami8ブレーク オートモビルカウンシル2019
ステアリングは一本スポーク
シトロエン Ami8ブレーク オートモビルカウンシル2019
この浮遊感がまさにシトロエン

シトロエンらしさが随所に垣間見え、なんとも愛くるしいAmi8。Amiシリーズは1976年に販売が終了するまで約180万台あまりが生産され、ラインナップはサルーン(セダンタイプ)とブレーク(ワゴンタイプ)、GS用エンジン搭載のスーパー(シュペール)が用意されました。

愛された大衆車 Ami8のスペックはどのくらい?

シトロエン Ami8ブレーク オートモビルカウンシル2019
排気量は602ccで車重は640kg。セカンドカーにはうってつけのサイズ。

シトロエン Ami8のエンジンは、2CV同様の空冷水平対向2気筒OHVとなり、排気量は602ccと若干アップ。サスペンションは前後関連懸架にトーションバー・スプリングが追加となりました。最高出力は35HPですが、車両重量はわずか640kg。フランスの石畳をミセスが運転するにはうってつけのセカンドカーだったのかも知れません。

なかなか市場に出回らないシトロエン Ami

シトロエン Ami8ブレーク オートモビルカウンシル2019
Ami8を出展したシトロエン専門ヘリテージショップ・アウトニーズ

シトロエン Amiは稀少車であるため出回るのは珍しく、現在Ami6とAmi8のレストア済みの個体で198万~215万円となっているようです。(2019年4月時点)また、オートモビルカウンシル2019にAmi8を出展した「アウトニーズ」は京都にあり、シトロエンのヘリテージカーを専門に扱うことで、全国的に有名です。価格はブレークモデルで215万円。筆者は欲しくなりました。

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クラシック・シトロエン専門ショップ「アウトニーズ」をDS 7 クロスバックに乗って訪問

この記事の執筆者
石黒 真理

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