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紳士の国再び?今復活したら売れそうなブリティッシュライトウェイトスポーツたち【推し車】
「今復活したら売れそうなイギリス車は何か」という質問は実に困ったもので、何しろイギリス自動車産業はほぼ壊滅。残るはモーガンやケータハムなど同じ車を延々作っているか、マクラーレンやアストンマーティン、ロータスなどスーパーカーのメーカーです。
ロールスロイスやベントレーはやはり超高級車で特殊すぎ。メーカーではありませんが、ミニのように他国(BMW)の車になってしまったりと、復活しようにもメーカーが現存しない例も多数。
しかし、それはそれで妄想レベルでもいいから…と思い、それならたくさんあるからと、今回はイギリスの「ライトウェイトスポーツで復活したら売れそうな車」を厳選しました。
オースチン ヒーレー スプライト Mk.I(1958年)
カニ目と言ってもC11形207号機ではない(鉄脳)
カニです。
本邦にも左右上部に前照灯をつけたSLが「カニ目」と言われていますが、スプライトくらいになると、フロントマスクごとカニと言いますか、高校時代に購買部でよく買っていた「かにぱん」を思い出します。
これだけユーモラスで親しみやすく、LEDの細目全盛期のシャープさなどカケラもない顔なら、「今流行っている車のフロントマスクは嫌だ!」というユーザーが殺到しそうです。
もちろん安全基準、特に歩行者衝突時保護の観点からは、突き出したヘッドライトなど許されないと思います。そこは最新技術で衝突しそうになったら目玉が飛び出し、歩行者を受け止めるくらいの勢いで実用化してほしいと思います。
MGB(メッキグリル仕様・1962年)
メッキグリルだけで大英帝国万歳と言える(ブリ脳)
エンスー漫画家・西風の作品にも、「英国車、または輸入スポーツの入門車」としてよく登場したMGB。北米の安全基準に合わせた1970年代の5マイルバンパー仕様より、1960年代のメッキグリル仕様が大英帝国の雰囲気を感じさせます。
スプライトと同じく1.0L級のMGミジェットもよいのですが、1.8L級のMGBは伸びやかなデザインで、風に乗った雰囲気が心地よさそうです。
これを「現代的に解釈」してしまうと、空気抵抗を気にするあまり「風を感じさせない」デザインになってしまいますが、MGBそのままのEVが1台くらいあってもよいと思います。
トライアンフ スピットファイアMk.IV(1970年)
TR4と迷うものの、名前だけで採用(ミリ脳)
今もオートバイメーカーのトライアンフは、名前が優雅でいかにも風を感じさせますが、残念ながら自動車メーカーとしてのトライアンフ・モーター・カンパニーは現存しません。
ブランドを所有しているBMWがいつかミニのように復活してくれればと思いますが、そんな時に復活してほしいオープンスポーツとして、TR4とどちらにするかいつも迷うのが、スピットファイア。
特に、MGBよりアメリカの安全基準にうまく対応したMk.iVのバランスが取れたデザインは、突き出したフロントからテールへと続くラインが、かつて第2次世界大戦のイギリス本土防空戦で大英帝国の救世主となった同名の名機、スピットファイアを思い出させます。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...