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何しろ安くて可愛いのが魅力!1990年代レトロカーブームをけん引した国産車たち【推し車】
デザイン面では先進国アメリカやヨーロッパの模倣だった日本車が、次第にオリジナリティを発揮しだした1980年代。時代に逆行するようなデザインの日産パイクカー軍団に触発されたような、レトロカーブームが1990年代に巻き起こりました。
その多くは「市販車の前後パーツを入れ替え、ちょっと加飾した程度」という安直なモデルでしたが、何しろ安くカワイく作れるため、そういう車がウケた時代もあったのです。
そんな1990年代レトロカーブームの中から、3台を紹介します。
スバル サンバーディアスクラシック(1993年・6代目)
日産パイクカー軍団の最終モデル、フィガロが1992年で販売終了後、一旦終わりかと思われたレトロカーをブームにまで引き上げる原動力となった車。
長崎のテーマパーク、ハウステンボスで使うべくレトロ調デザインとした特装車が思いのほか好評だったため、1993年10月の東京モーターショーで「12月発売予定車」として出品、発売とともにヒットします。
この種の軽1BOXに業務用やRV以外の可能性を開いた大功労車であるとともに、後のヴィヴィオビストロ、インプレッサカサブランカなど、スバルレトロカーシリーズの先駆けとなり、1998年以降の新規格版にも設定されました。
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本日の在庫数 47台 平均価格 80万円 支払総額 15~228万円
ダイハツ ミラクラシック(1997年・4代目L500系)
サンバーディアスクラシックがヒットした頃の軽自動車は、1993年登場の初代スズキ ワゴンRが革命的大ヒットで話題をさらう一方で、既存の軽自動車が主力の座から滑り落ちていこうとしていた頃です。
そこに「レトロカーなら売れる!」と確信した各社は既存モデルの前後バンパーを交換し、メッキ加飾や丸目ヘッドライトのレトロカーを一斉に発売。程度の差こそあれ、いずれもベース車の化粧直しが丸わかりの安直な仕上がりでしたが、ともかく売れました。
ダイハツが660cc旧規格時代最終モデルのミラに設定したミラクラシックもそんな1台で、後のミラジーノほど本格的な作りではないとはいえ、街でかなり見かけるほど売れたモデルです。
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本日の在庫数 758台 平均価格 34万円 支払総額 4~140万円
日産 マーチボレロ(1997年・2代目K11)
初代マーチ(K10)ベースのパイクカーでブームへの道筋をつけた日産ですが、やや遅れて1996年からレトロカー市場へ参戦。
2代目マーチ(K11)をベースとした最初のマーチタンゴこそ、ヘッドライトがベース車のままで中途半端な出来でしたがブームの勢いでソコソコに売れました。翌年に発売したマーチボレロは、気合を入れた丸目ヘッドライトと大型グリルのフルフェイスリフトでヒットしたのです。
手掛けたのは日産の特装車や特別仕様車から、NISMO名義の高性能車までを得意とするオーテック。マーチボレロは現行モデルまで代々設定されているほか、軽自動車のデイズボレロなど、1990年代からのレトロカー路線を今も継続しています。
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本日の在庫数 1052台 平均価格 64万円 支払総額 15~278万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...