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マツダお膝元にトヨタの「車遊びの聖地」オープンへ!マリーナホップ跡地に
多目的サーキットをそなえる大型商業施設「ひろしまモビリティゲート」オープンへ
2022年1月13日に広島県は、広島市西区の現広島FMP開発事業用地について、次期運営事業予定者の代表法人をトヨタ車向けのチューニングパーツなどを開発および販売するトムスに決定したと発表しました。
トムスは、2025年3月に契約期間満了を迎える「広島マリーナホップ」の跡地に、多目的サーキットをそなえる複合施設「ひろしまモビリティゲート(仮称)」の整備を提案しています。
(※一部記載内容に誤りがございました。訂正し、お詫び申し上げます。)
「アジア圏随一の “モビリティ・エンターテイメントの聖地”」に
ひろしまモビリティゲートはトムス、広島トヨペットが共同で事業計画を提案していて、「アジア圏随一の “モビリティ・エンターテイメントの聖地”」として紹介されています。
施設は西、中央、東、北エリアの4つからなります。西エリアには、ディーラーやカスタムショップ、駐車場などが入り、中央エリアは「A棟」と「B棟」の2つに分かれ、飲食店やテナントショップなどのほか、屋内EVカート場やレーシングシミュレーターおよびeモータースポーツ、VR体験などを用意。
東エリアではグランピングサイトやバーベキューサイトなどアウトドアで自然と触れ合うことが可能です。そして北エリアには多目的サーキット広場やガレージなどをそなえ、「フォーミュラーカレッジ」や自動運転などのリアルなモビリティ体験ができるほか、野外イベントや音楽フェスの開催も想定されています。
新たな観光名所として国内だけでなく国外からの観光客呼び込みをねらうほか、MaaSや次世代モビリティなどの最先端技術の研究にも活用される計画が明かされました。
マリーナホップは2025年3月までに解体へ
「広島マリーナホップ」は2025年3月の契約期間満了にあわせ、解体・撤去される見通しです。
2005年にオープンし、テナントショップやレストランのほか、遊園地の「マリーナサーカス」や水族館の「マリホ水族館」などを併設したショッピングモールとして「マリホ」の愛称で親しまれていて、営業終了についてファンからは「寂しい」といったコメントがInstagramに寄せられました。
広島マリーナホップの運営を継続し、現在の建物・施設をベースに新棟の建設などを提案した「海マチみらいグループ」の提案は、安定性や継続性が認められつつも次点に留まり、新規性や話題性のある提案となった「ひろしまモビリティゲート」は、新たな観光名所として広域からの集客が期待できるとともに、将来を見据えたコンセプトとなっていることから、高い評価を得たとされています。
なお、ひろしまモビリティゲート建設予定地の広島市西区は、同市に隣接する府中町にマツダが本社を構えていて、広島県はトムスを事業予定者へ定めるにあたり「自動車関連産業をはじめ、地元の様々な事業者と積極的に連携していくことが望ましい。」としているため、マツダもこの施設へ関わる可能性は高いのではないでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...