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半年待ちは当たり前!「すぐに車が必要」という人はどうしてる?裏技はある?
新車の納期が長くなっている意外な原因
新車を注文すれば数か月後には乗れるというのは、過去の話です。今やどんなに早くても納期が半年はかかりますし、平均すれば1年程度、人気車種になれば2年待ちということも珍しくありません。
新車の納期が長くなっている原因には、新型コロナウイルス、半導体不足、円高、ウクライナ情勢の悪化などがよく挙げられます。これらの要因はもちろんありますが、加えて日本での新車の流通を遅らせている理由は他にもあるのです。
その一つが、日本市場の衰退です。新車の販売台数は2000年代初頭に既に頭打ちとなり、年々減っていくばかり。都市部では自動車を使わない生活が当たり前に遅れますし、免許を持っているがマイカーは持ってないという人が、非常に多くなっています。
日本を拠点にしている日本の自動車メーカーですが、彼らも営利企業です。日本以外に車がよく売れる国や地域があれば、その地域へ向けて生産・販売を中心的に行い、利益を上げようとするでしょう。
現実問題として、日本で約4年の納期がかかると言われているランドクルーザー300が多く販売されているのは、中東やオーストラリア地域です。これらの地域で全世界向け生産台数の4分の3程度を販売し、残った4分の1を、日本を含めた欧州や北米などで融通しています。
半年待ちは当たり前!「すぐに車が必要」という人はどうしてる?
つまり、世界と比べるとあまり売れない日本では、新車の流通量が少なくなってきているということ。世界的な経済問題と部品の問題はもちろんありますが、日本の自動車市場の勢いが無くなっていることも、納期遅延の一因となっているのです。
世の中がコロナで騒ぎだしたころから始まった自動車の納期遅延は、為替市場が円安に動き、ロシアとウクライナの現状を背景にしながら、悪化していくばかり。
このような状況で、「すぐに車が必要だ」というユーザーに、自動車ディーラーはどう対処しているのでしょうか。納期遅延に対応する自動車ディーラーを取材しました。
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...