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「セコハン」「レモン」は買っちゃダメ?中古車販売業者が使う隠語、知ってる?
中古車販売業者が使う隠語、いくつ知ってる?
どの業界にも見られることですが、業界人にのみ伝わる隠語が存在します。“同業の間で話をスムーズに進めるため”“お客さんの前で言いづらいことを社員に伝えるため”など、言葉が生まれた経緯はさまざま。
たとえば中古車業界は、中古車の売買をおこなう上で隠語が必要なシーンが多い世界でもあります。状態の良し悪し、改造の具合、出所の確かさ…。どれもお客さんの前で直接言葉にすると、トラブルに発展しかねないものばかりです。
中古車業界で使われている隠語をいくつかご紹介します。
「セコハン」「レモン」は買っちゃダメ?
最初に紹介するのは「レモン」という隠語。使うシチュエーションとしては、車の状態を指して「あの車はレモンだから、売れたらラッキーだね」といった具合です。
「レモン」は主に海外で使われていた隠語で、“状態が良くない中古車”という意味。どうして「状態がよくない=レモン」なのかというと、「レモンは皮が厚いので、皮を剥くまで中の状態がわからない」というところから来ているそう。
もちろん販売業者は中身をしっかり点検しているので、中身がどうなっているのかは把握しています。そのため外見には傷などがなく、一見状態が良さそうだけど中身は劣化している車を「レモン」と呼んでいたのですね。
ちなみに同じく“状態が悪い中古車”という意味で、「セコハン」という言葉が使われていた時期もありました。しかしセコハンはSecond Hand(中古という意味)の略であるため、現在は状態にかかわらず「中古車=セコハン」という使われ方をしています。
いまはすぐに情報がネットで広まる時代ですから、「レモンカーを高く売ってやろう」なんて悪質な業者は少なくなったはず。しかし、もし中古車を買う時に「レモン」という単語が聞こえてきたら、ちょっと警戒したほうがよさそうです。
- 執筆者プロフィール
- 小高皐月
- 1979年生まれ。会社員を経て、知人の縁で編集プロダクションに就職。子育ての経験を活かして様々な記事を担当していたが、取材をきっかけにドルオタ化。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが大好きで、歴...