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「おーい、日本車いっぱい買ってきたヨ」ロシアが日本の中古車を爆買いへ
「もう置き場なし!」ロシアにあふれる日本車
日本車人気のおかげで別の問題も発生しています。ひと月に1万台以上の車が継続的に日本から輸入されてくるため、現在ロシアでは車の置き場の確保が難しい状況に陥っています。
日本からの中古車のほとんどはロシア極東の都市ウラジオストクに運ばれ、都市郊外で中古車オークションが開催されます。
しかし大量に輸入される日本車の保管スペースが足りず、ありとあらゆる場所に販売待ちの日本車が置かれるため、現在ウラジオストクの街は日本車だらけになっているそうです。
ロシア人の日本車に対する信頼
ソビエト崩壊を経験したロシア人は、自国の政府や通貨への信用が薄い傾向にあるそうです。そのため、危機に際して現金を物品に変える傾向が強く、信頼性が高い日本車はロシア人にとって資産の一部と捉えられています。
移動手段としてはもちろん、先行き不透明な情勢と円安も手伝って、資産形成のひとつとしても安くて高性能な日本車人気に拍車をかけているのかもしれません。
ロシアによる日本の中古車爆買いは、ロシアに住む一般市民の不安を現すかのようでもあります。
- 執筆者プロフィール
- 伊藤友春
- 1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...