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「火を使わないから安全」は大間違い?ガソリンスタンドでのアイコスや電子タバコ喫煙は“禁止”されているのか
ガソリンスタンドは火気厳禁!
ドライブ中の一服は、多くの喫煙者にとって至福の時間と言えるでしょう。近年では従来の紙タバコから電子タバコへと移行するユーザーも増えています。
その中でも「アイコス」のような電子タバコは、昨今非常に高い人気を誇っています。ガソリンスタンドでのアイコス使用は許されるのでしょうか。
最初に理解すべきなのは、ガソリンスタンドでの喫煙は非常に危険な行為であるということです。ガソリンは揮発性が高く、気化したガソリンが空気中に広がります。
これが引火源に触れると爆発の原因となります。従来のタバコは火を使用するため、ガソリンスタンドでの使用は厳しく禁じられています。
「火気」じゃないから電子タバコは大丈夫?
火気厳禁はガソリンスタンドの鉄則であることから、火気を用いる紙タバコの喫煙は禁止されています。それでは、電子タバコはどうなのでしょうか。
電子タバコの一般的な仕組みは、煙を発生させる代わりに加熱によりニコチンを含む蒸気を発生させます。従来のタバコとは異なり、火を使用することなくタバコの葉を加熱し、タバコ特有の風味とニコチンを得ることができます。
この「火を使わない」という電子タバコ特有の決定的な特性から、理論上はガソリンスタンドでの使用が許されてもいいように思えます。
しかし、電子タバコはその名の通り、電子機器です。電子機器はスイッチを入れる、あるいは充電することで微弱ではありますが、電気火花を発生させる可能性があります。
ガソリンスタンドではガソリン蒸気が漂っているため、この火花が引火源となる可能性があります。
現に、ガソリンスタンドでは給油の前に必ず静電気除去シートに手を触れてから給油するよう注意喚起が流れています。
少しでも発火の危険性を減らす必要があるガソリンスタンドで、言わば嗜好品である電子タバコを吸うことは、リスクと天秤にかけた際に、あまりに見合わないことは一目瞭然です。
- 執筆者プロフィール
- Schnux
- 1999年生まれ。学生時代から編集部でアルバイトをして、今は一流ライターとして特訓中です。愛車はフォルクスワーゲン・アップ!車は主にサウナに行くために使っていますが、犬を飼い始めたので買い替えるか迷い...