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車の「当たり外れ」ってほんとうにあるの?「公差」という名の機械の個性とは?
新車で同じ車種・グレードの車を2台用意し、実際に運転してみると加速性能や燃費に違いを感じ取ることがあると耳にします。
購入した車に、こういった「当たり外れ」が明確に現れていたらどう感じますか?新車の当たり外れを見極めるポイントは存在するのでしょうか?
車の製造では「公差」が認められている
車にも、電化製品や日用品と同様、品質に個体差があり、さらにそれらは「公差」として認められています。
例えば、ボディの長さや幅が、カタログで表されている数値よりも若干短かったり長かったりするケース。しかしこの違いは「パッと見では判別がつきにくい」といった程度ですらなく、車に詳しい人でも精密器具などで測らなければわからない誤差です。
これは、生産された部品の一つひとつはすべてが均等に作られているわけではなく、大きさや長さ、太さに微々たる差があるうえ、ほとんどの車は製造ラインによる大量生産がされており、機械の手によって作られているため。
すべてを寸法通り、100分の1や1,000分の1の誤差をなくして車を作り上げるのは困難なことであるため、敢えて許容範囲を設けているというわけです。
最も当たり外れのが出やすいのはどの部分?/next]
- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。