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「フォグランプ、晴れてる日は点けるな」「メーカーもなんとかして」無知ゆえの“無意識迷惑行為”?怒り心頭のドライバーも

日常的に運転をしていると、「周囲を省みない車」に対してストレスを感じる瞬間があるものです。

運転中の「小さなイライラ」はやはり多くの人が抱えているようで、先日MOBYが公開した「モヤッとする他車の運転あるある」という記事は大きな反響を呼び、コメントや投稿フォームから「こんな運転はやめてほしい」という意見が数多く寄せられました。

なかでも割合が大きかったのが、灯火類の扱いに関する不満の声です。今回は投稿フォームから寄せられた意見のうち、「フォグランプ」についての意見を紹介していきます。

晴れているのに「フォグ点灯」はやめてくれ!

©Brad Sauter/stock.adobe.com

フォグランプは「フォグ=霧」という名称からもわかるように、霧や雪など悪天候時に視界を確保するための灯火です。しかしフォグランプを装着する車両のなかには、晴天時にこれを点灯しているケースもあり、これが非常に眩しく感じられる場面が多いようです。

「霧が出ていないのにフォグランプを点灯させている車が多すぎます。対向車の視界を思い切り遮ることになるので、やめてほしいです」(50代男性・会社員)

「フォグランプがやたら眩しい車がいます。なかにはヘッドライトを消してフォグランプだけで走る車も。そもそもどんな場合に使う装備なのかをわかってないのか、ただカッコつけているだけなのか……」(50代男性・自営業)

通常のヘッドライトが前方を照らすための灯火であるのに対し、フォグランプは悪天候時に周囲の危険を察知できるよう、一般に「足元を広く照らす」ための配光がなされています。ヘッドライトのように「まっすぐ前を照らす」のではなく、「車両付近に光を広げる」構造のため、晴天時では対向車にとって相当に眩しく感じられるでしょう。

このような用途の違いにより、フォグランプは「ヘッドライトの代用」として使うことはできません。道路交通法第52条においては夜間のヘッドライトやスモールランプ、テールランプの点灯が義務づけられていますが、「フォグランプのみの点灯」はこの要件を満たさず、いわゆる「無灯火運転」と同じ扱いとなります。

「黄色のフォグ」車検上は問題ないものの……

©smiltena/stock.adobe.com

フォグランプの色についても、とくに「黄色のフォグが眩しい」といった声が聞かれました。ヘッドライトが基本的に「白色」のみが保安基準に適合するのに対し(※平成18年以降に製造された車)、フォグランプは「白色または淡黄色(たんこうしょく)」が認められているため、黄色みのある光が道路上で目立ちやすいことも眩しく感じる一因かもしれません。

なお、ここでの「淡黄色」は、薄い黄色のみを指すのではなく、実際の検査場においてはかなり黄色みの強いフォグランプでも車検に合格しています。フォグランプにのみ黄色が認められているのは、黄色の特性として「光の波長」が長く、水分に遮られることなく光を届けやすいために、悪天候に適しているとされているからです。

また、フォグランプに対する不満の声は、本来の用途を離れ、ドレスアップ目的で著しく光量を増やしている改造車両にも原因があるのかもしれません。とくに光軸や配光を考慮せず、光量や発色のみを重視して製品を選んでしまうと、目に刺さるような量の光を拡散させながら走ることになり、周囲への眩惑効果が非常に高いといえます。

執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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