更新
「風で自転車が…」これって誰の責任?事故ってないのに…クルマに起きた悲劇にモヤッとした経験3選
クルマを所有する方にとって愛車をキレイに保ち、維持したいと思う気持ちは当然でしょう。しかしクルマを所有していると、事故などによって車両が傷ついてしまうリスクはゼロとは言えません。
交通事故のほかにも、災害や盗難、駐車中のアクシデントなど、想定外の事態によって大切な愛車がダメージを受けてしまう可能性もあります。今回はオーナーの方々に、「交通事故以外で車が傷つけられた経験」について話を聞きました。
風のいたずら、被害の責任は誰にある?
事故以外で車を傷つける要因として、まず考えられるのは自然に由来するトラブルです。台風による飛来物や雹(ひょう)など、事前に対策が難しいケースも多いでしょう。
「コンビニの駐車場に車を止めている間に、駐輪スペースの自転車が倒れてバンパーを傷つけられたことがあります。そのときは店内にいたので実際の様子はわからないのですが、風が強い日だったので、おそらくそれで倒れてきたんだと思います。
持ち主を待って少し話をしましたが、『決められた場所にきちんと止めていたのだから、自分に責任はないはず』と言われ、連絡先の交換も拒否されてしまいました。私としても、傷もさほど大きなものではないし、仕方がないかと早々に諦めてしまって。
警察にも念のため連絡しましたが、風は不可抗力なので事故の扱いにはならないと言われ、とくに動いてはくれませんでした。結局、車両保険を使うほどの額にもならなかったので、自腹で3万円ほど修理費を出して終わりです」(30代女性)
自動車と自転車が接触した場合であっても、それが駐車・駐輪中の出来事であり、双方に過失がないような状況では、どちらにも賠償責任が発生しないケースも考えられます。その場合、車の持ち主にとっては「台風で木の枝が飛んできた」などのケースと同様に、車両保険か自腹での修理をすることになるでしょう。
反対に、駐車あるいは駐輪の方法に問題があり、それが接触の原因となった場合には、過失のある側が賠償責任を負う可能性もあります。とはいえ、過失の有無や因果関係が不明瞭なことも多く、スムーズに賠償請求が行われるケースばかりではないのかもしれません。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...