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マイナーチェンジとは何?フルモデルチェンジとの違いや定義を解説
マイナーチェンジとは?
型式を変更することなくデザインや仕様を変更すること
型式を変更することなくデザインや仕様の変更を行うことをマイナーチェンジと呼びます。
各自動車メーカーのプレスリリースを読むと、「マイナーチェンジ」、「ビッグマイナーチェンジ」、「一部改良」などの表現が使われていて、厳密には細かい違いはありますが、いずれもマイナーチェンジ(型式を変更しない仕様変更)と考えて良いでしょう。
「型式」とは、自動車メーカーが開発した新型車の市販化にあたって国土交通省に届け出て、それが認可されたときに与えられるものです。車検証に記載されているので、どなたでも簡単に確認することができます。型式の後ろに車両番号が連なっています。
マイナーチェンジの例
マイナーチェンジはさまざまな車種で行われていて、同時にその内容もさまざまです。いくつか事例を見てみましょう。
【2020年】トヨタ ルーミーのマイナーチェンジの場合
例えば、トヨタ自動車は2020年9月15日にルーミーのマイナーチェンジを発表しました。このマイナーチェンジでは、新たな機能が追加された予防安全機能スマートアシストの全車標準装備、フロントフェイスやシート形状・表皮などの内外装デザイン変更、快適装備のオプション設定や標準装備が行われました。
【2016年】トヨタ 86のマイナーチェンジ
現代の代表的なスポーツカーの1つであるトヨタ・86は幾度となくマイナーチェンジが行われています。例えば2016年7月に発表されたマイナーチェンジでは、エンジン吸排気系の改良、ダンパーのバルブ構造見直し、空力性能向上を目的とする外型デザインなど、性能重視の変更が行われました。
この時、ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦を通じて得られた経験・技術等がフィードバックされていることも併せて紹介されており、前述のルーミーのマイナーチェンジの方向性内容が異なるものであることがわかります。
マイナーチェンジで車名が変わることもある
車両型式をそのままに車名を変更するマイナーチェンジもあります。マツダ・デミオがMazda2の名で販売されるようになったのが記憶に新しいです。この時、デザインの変更や表装備・メーカーオプションの設定も変更されています。
マイナーチェンジとフルモデルチェンジの違いは?
型式が同じかどうか
マイナーチェンジとフルモデルチェンジの違いはすでに触れたように、車両型式の変更を伴うものかどうかです。フルモデルチェンジによる車名の変更は基本的にありませんが、車両型式は新しくなります。
例えば、トヨタが過去に販売していたコンパクトカーのヴィッツは、初代モデルは1999年の発売に始まり、3代目モデルまで継続されましたが(2020年3月の販売終了)、それぞれのモデルで異なる型式のものが発表されていました。その車両型式の数字を基に、初代ヴィッツは10系、2代目は90系、3代目は130系ヴィッツの名称で親しまれています。
マイナーチェンジは、新型車やフルモデルチェンジ時に必要な保安基準への適合の確認などは必要ないので、国土交通省の認可を受ける必要はありません。
中古車購入時のポイントは?
年式・車体番号とマイナーチェンジの有無を併せて確認しよう
まとめると、いずれの車種も次のような運命を辿ることになります。
- マイナーチェンジが行われる。
- フルモデルチェンジになる。
- 後継車種への置き換え(生産・販売終了)
車両型式はマイナーチェンジが行われてもそのままですから、中古車の年式(年月)と車体番号を確認し、その型式の車種のマイナーチェンジの有無を把握しておくと、中古車購入時がより楽しくなりそうです。
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