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いつまでも青信号にならない…初見殺しの信号に注意【くるまTips】
ドライブ中に、信号がなかなか変わらないと思ったことはありませんか。急いでいたり焦っていたりすると、やけに赤信号が長いと思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
実際、なかなか青にならない信号は存在します。一体どのような信号なのか解説していきます。
信号の役割・種類
そもそも、信号にはどのような種類があるのでしょうか。
信号には、道路を通行する車などの流れをスムーズかつ安全にする役割があります。
また、対面する交通にだけ意味を表示することになっています。
では、信号にはどのような種類があるのか確認しておきましょう。
1.定周期式信号
青、黄、赤の点灯が決められた時間で繰り返し点灯する信号です。最も標準的な信号です。
2.矢印式信号
信号機の下に補助信号と呼ばれる緑色の矢印が点灯する信号です。赤信号でも、矢印の方向へは進むことができます。
3.感応式信号
交差点にセンサーが設置されていて、車両の流れを感知しながら信号の点灯パターンを調整している信号です。交通量の増減によって点灯パターンを調整しています。
4.半感応式信号
交通量の少ない道路にだけ車を感知するセンサーが設置されていて、センサーが車を感知しない限り、信号の点灯が変わらない信号です。交差するもう一方の道路の交通量が多い交差点などに設置されています。
4つの信号のうち、青信号になりにくいのは半感応式信号です。
では、半感応式信号の特徴を詳しく見ていきましょう。
なかなか青にならない信号の特徴
交通量の少ない道路の青信号が長いと、交通量の多い道路の赤点灯の時間が長くなり、渋滞の原因となってしまいます。
そこで導入されたのが半感応式信号なのです。
半感応式信号は、交通量の少ない交差点にだけ、車を感知するセンサーを設置しておきます。車を感知しない限り、青信号になりません。
停車位置によっては青信号にならないことも
注意したいのは、センサーの真下に車を停車させる必要があるということです。
特に、交通量の少ない道路を走行中に信号のある交差点に差し掛かり、自分自身が先頭で停車する場合、こうしたセンサーがあるかどうか確かめましょう。
もし、センサーよりも手前に停車してしまうと、車を感知できず、いつまでたっても信号は青になりません。時間のロスになるだけでなく、後続車の迷惑となってしまいます。
ただし、交通量の多い交差点であっても半感応式信号が導入されていない交差点もありますので、センサーの有無を確認するようにしましょう。
青になりにくい信号を見分けるコツ
はじめて通る道路では、青信号になるかならないか見分けるのは難しいものです。そこで、見分けるコツを紹介します。
交通量の増減
交通量の多い道路では、交差点付近での事故を防ぐために、黄や青信号を長くしたり、右折専用の信号を設置したりしています。
交通量の多い交差点に差し掛かったら、信号の変化をよく確認しましょう。
矢印の有無
信号の下に矢印信号が付いているか確認してください。
矢印の付いている信号のほとんどは、青信号にならないことが多いです。赤色点灯にして右矢印で右折だけさせたり、左矢印で左折だけさせたりすることで、車の流れをスムーズにしています。
矢印が出ていて通行できるのに、赤信号と勘違いして停車してしまうと後続車の迷惑になってしまいます。
感応センサーの有無
さきほど解説した半感応式信号など、交差点に感応センサーが付いている場合は、センサーの真下に車を停車させないと、いつまでも青信号になりません。
特に、交通量の少ない道路を走行中に信号のある交差点に差し掛かり、自分自身が先頭で停車する場合、こうしたセンサーがあるかどうか確かめましょう。
もし、センサーよりも手前に停車してしまうと、いつまでたっても信号は青にならず、時間のロスになるだけでなく、後続車の迷惑となります。
信号と車の動きをチェックしよう
多くの交差点では、交通量や道路構造に合わせて信号の点灯タイミングを調整しています。これによって信号は車の流れをスムーズにすることに加えて、事故の軽減にも寄与しているのです。
初めて通る道路では、信号の変わるタイミングをすぐに理解するのは困難。対面する信号を見落とさず、周囲の車の動きなども確認しながら通行するようにしましょう。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...