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本格的なキャンピングカーは要らない?侮れない軽自動車の魅力

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


私は日産のキャラバンをベース車としたキャンピングカー・GT NV350 CARAVAN(GT)で家内と愛犬二匹とで、遠出をしてカヌーでの川下りをしながら車中泊やキャンプを楽しんできました。

ただ最近は、新型コロナウイルス流行の影響で巣ごもりが長かったからか、とりあえず近場でもいいから出かけたいなと思って、セカンドカーである日産の軽自動車・デイズルークスで近所の河川敷やキャンプ場へ行っています。

やってみると、気楽に始めた小車旅も「いいもんだ」と感じています。

ということで今回は、本格的なキャンピングカーが好きという方にもおすすめしたい軽自動車で行く気楽でミニマムな車旅の魅力を紹介したいと思います。

なぜミニマムな車旅なのか


私の場合はキャンピングカー旅の倦怠期という言葉がぴったりなのかもしれません。

長い間、GT NV350 CARAVAN(GT)であちこち出かけてきましたが、最近はキャンピングカーでの旅が「少し重い」と感じることがあります。

旅の計画と準備は楽しみでもあるのですが、家族(夫婦+犬二匹)全員が旅に出れば、準備する物も相当な量。

荷物の準備や収納、忘れ物チェックが終わるころには、もう既に一泊したような感じです。

それが「重い」と感じさせる理由です。

軽自動車での近場のデイキャンプなら、バスケットに必要最小限の荷物を入れて、椅子やマットをささっと積んで、「相棒」の愛犬・太郎を乗せればすぐに準備OK

ミニマムな車旅とは、そんな気軽に行く車旅。

ほんとに近くでいいんです。

気の向くところへ気楽に行く。

とても新鮮です。

車中泊やキャンプに行く際の軽自動車の魅力

目的地のキャンプ場や河川敷へは幹線道路から脇道に入る場所が多く、小さな軽自動車は運転し易く便利です。

いまさらですが、そんな軽自動車の特徴とその魅力を挙げるなら次のようなことになります。

①車体が小さくて狭い道も苦にならない

軽自動車の規格は、長さ3.4m以下・幅1.48m以下・高さ2m以下。

長さ幅ともにスモールですが、高さのあるタイプのハイトワゴンやバンタイプなら広いと感じるほど余裕があるので、車中泊やキャンプで活用するならこのタイプがベスト。

②車内の広さも必要十分


筆者のデイズルークスは天井の高いハイトワゴンと呼ばれるタイプ。

1人+犬1匹、犬用のケージを入れてシートを車中泊アレンジにしてもなお空間的には、必要な荷物を置ける余裕があり、室内天井部に荷物棚を設置すればさらに収納スペースは増えます。

③意外と走るターボ仕様、燃費もそこそこ

軽自動車はグイグイ走るのは苦手と思うかもしれませんが、ターボ付きなら走りは普通乗用車と比べてそん色ないと思います。

オートマのローギヤのホールドモードをうまく使えば、峠のアップダウンも軽快に走れます。

また、ターボは燃費がすごく悪くなるは昔の話で、筆者のデイズルークスはターボ付きの2WDで、街乗り13㎞/ℓ、高速18㎞/ℓくらい。

ただし、排気量が小さく動力性能に余裕はないので、荷物の量やエアコンの使用状況によって、走りも燃費も大きく影響を受けるは仕方ありません。

④高速代も安い

高速代は、普通車の2割引きです。

私の場合、近場のキャンプ場や河川敷へ行くことが多いので、高速を利用することはほぼないのですが、一般道からもアクセスできるサービスエリアもあるので周りにコンビニもない地域では重宝します。

これだけで十分!ミニマムな車中泊やキャンプをするための用品選び


軽自動車でも、1人+愛犬1匹であれば、屋根の上のキャリアを使わなくても1泊程度のキャンプができる用品を載せる荷物スペースは余裕であります。

しかし、できるだけ持ち物も収納もミニマムに徹して常にコンパクトを意識したいところです。

最小限の調理器具を選ぶ

収納用具:ピクニックバスケット

飲食をできるだけ家で居る時と同じように作りたい場合。

 キャンプ用バーナー
小さなものを一つ、小さなクッカーやポットが安定して乗るものを選択。

クッカー、ポット
小さなコッフェル1つあれば直火で何でもできる人もおられますが、そこはそんなに無理せずクッカーとポットはどちらも持って行きます。簡単な料理や湯煎もできて便利です。

お皿類
伸縮して大きさを変えられる器を使っています。スペースを取らずに収納できるし、食材やお菓子類の保管用としても便利です。

ポイント

ある程度の物を1つの収納用具に納めること。その利点は、いつもの物をいつものところに納めると、ピッタリな収納になるはずです。

空間ができると何か忘れていることが分かり、チェック機能が働きます。

おすすめ用品
① バーナー・・・イワタニジュニアコンパクトバーナー
② クッカー・・・スノーピーク(チタン製)パーソナルクッカーセットの小を使用
③ ポット・・・ミロのパーコレーター(米国アルミ調理器メーカーMIRRO製)35年前のもの
④ テーブル・・・木製PC卓(メーカー等不明)
⑤ 椅子(ベンチ)・・・コールマン、リラックスフォールディングベンチ
⑥ マット・・・キングキャンプ、エアマット

※①~④は20年以上使用しているものです。①②は少し仕様変更されているようですが、後継品が販売されています。③④は現在販売されているかは不明。⑤⑥はアマゾンで2年くらい前に購入。

居場所と寝床づくりのための持物チェック

① マット
車中泊の必需品、シートの形状に合わせてマットをチョイス。座ったり寝たりする場面で便利なので、何タイプか所有して、その時の居場所や過ごし方に合わせて持って行くのがベスト。

② 椅子
2人掛けが便利、愛犬を連れて行く場合は相席用として、また体を横にしたいときにも使えます。

テーブル
持物で一番悩むところです。居場所次第で一枚板でもあればOKですが、車から離れて設営するのであれば、足の有るテーブルが必要。

ポイント
まず、どこに居場所を置くかを決めるのが小さくまとめるための秘訣です。後ろのドアがハッチタイプなら後ろのスペースがお勧め、準備も撤収も簡単で早くできます。

軽自動車の弱点も知っておきたい

どんな狭い道も苦にならないのが軽自動車の利点ですが、弱点もあります。

あらかじめ知っておきたいところです。

①舗装していない道路の走行は苦手。

キャンプ地や河川敷など地道の道路が多くあります。

小径タイヤで最低地上高が低いと凸凹道や水たまりは苦手。坂道で雨の時、川のようになる道は要注意です。

②ボディが衝突に弱そうで、安全性に不安がある

車は衝突の際、衝撃で壊れることでショックを吸収して人への被害を防ぐようになっていますが、軽自動車は前後左右どちらにもクラッシャーゾーンが小さいので不利だと言えます。

③エンジン音が大きくエアコンの効きが悪い

先ほど、ターボ付きの軽自動車ならそこそこ走ると言いましたが、やはり小排気量のエンジンは余裕がありません。

ガンガン走ろうとするとエンジンの回転数が上がって、音はうるさくなります。

また、軽自動車あるあるですが、やはりエアコンの効きは普通車と比べるとやはりよくないです。

ポイント
特に荒れ地でのスタックやハラウチには注意が必要です。

車の下回りには重要な箇所や部品があるので、破損させると走行不能になることもあります。

スタックに関してはあらかじめ回避できるルートを確認しておくこと。ハラウチはラジオや音楽を消して窓を開けてゆっくり走行。

車外からの音をよく聞いて、ボディ下が擦れる音がすれば、一度降りて確認するぐらいがいいでしょう。

軽自動車が合うロケーション


私がよく行くのは河川敷。

軽自動車で行くのに最適だと思います特に何もしなくても、川面を眺めたり、川の生き物を探したりするだけでなかなか乙な気分です。

キャンピングカーでもぜひ行きたい場所ですが、今までの経験から、私は初めての河川敷へはキャンピングカーでは行きません。

不慣れな狭い道を分け入って、ニッチもサッチもいかないことになる可能性が大きいからです。

その点、軽自動車なら小回りの利く機動性の良さを活かして細い道や荒れた道であっても入っていける。

これ以上進むのは無理と思ったら、クルっとUターンも簡単。

これが軽自動車で河川敷をおすすめする理由です。

ただし、河川敷には利用する際に注意事項があります。

① ゲートがある場所は開閉時間や進入について、管轄する河川事務所や土木事務所に問い合わせると安心。
② 水量が増加する雨天時は進入しない。特に上流にダムがある場合は危険。
③ 注意板の指示に必ず従うこと。特に火気使用や川遊びの禁止事項について警告している場合が多い。

参考
〇ゲート開閉等、河川敷についての問い合わせ先
国土交通省HP
一級河川(国土交通省管理区間)表に管轄事務所へのリンク先あり。

支流河川については、府県の土木事務所が窓口になるようです。

まとめ


本格的なキャンピングカーに期待するところは、総じて居住性であって自宅に居るように過ごせることではないでしょうか?

確かに、それは代えがたいキャンピングカーのメリットだと思います。

でもあまりに快適性を求めると、前述したように準備だけで気疲れしてしまいます。

キャンプや車中泊を始めたころを思い出して、「多少不便でもいいからサクッと気軽に出かける」。

軽自動車は、そんな原点回帰の機会を与えてくれる「侮れない」相棒になりました。

ライター:kenjii

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執筆者プロフィール
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