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紅葉の日光「いろは坂」をマツダCX-3で攻める|試乗レポ
見頃の色鮮やかな紅葉の日光「いろは坂」をマツダのコンパクトSUV「CX-3」で“攻めて”きました。と言っても攻めたのは紅葉。決してコーナーを攻めた訳ではありません。美しいいろは坂を、5.7Kの超高画質カメラで撮影、上り下り全線ノーカット動画でお届け。途中にある見どころスポットもレポートしています。
「いろは坂」は全線ノーカットで収録。下記のタイムラインのURLでは該当箇所から再生スタートします。
0:00 いろは坂空撮
5:47 いろは坂 上り
21:05 いろは坂 下り
33:54 黒髪平
35:34 明智平
37:03 華厳滝
43:30 剣ケ峰
45:28 マツダ CX-3 試乗レポ
日光「いろは坂」とは?ちょっとした薀蓄とアクセス
「いろは坂」は全国のいたるところにあります。「日光」と冠をつけているのはそのため。日光いろは坂をよく知っている読者はこの項をお読み飛ばしください。
日光「いろは坂」とは?
- 栃木県日光と中禅寺湖、奥日光を結ぶ峠。所在地は日光市。国道120号線。
- 秋には紅葉の名勝地となる観光道路
- いろは坂は全線一方通行。上り(登り)は「第二いろは坂」、下りは「第一いろは坂」の名称が付けられる。(上りが第一ではなく逆)上りは片側2車線が続き走りやすい。
- カーブは第一、第二合わせて48個あり、いろはにほへと…の48音にたとえて「いろは坂」と命名された。
- 標高差は440mの峠。
- 第一いろは坂の延長は6.5km、第一いろは坂は9.5km。
- 「日本ロマンチック街道」の日光側始点の最初の景勝地区間。
- 頭文字D(イニシャルD)ではランエボ軍団「エンペラー」のホームコース。
アクセス
日光いろは坂へのアクセスは、東北自動車道に接続する日光宇都宮道路(有料道路)の終点、清滝ICが最寄りの高速道路。清滝ICから、上のGoogleマップでは、いろは坂の始点、終点が交わる「馬返」をポイントにしています。
【試乗レポ】実は進化していたCX-3
マツダ「CX-3」は、2014年10月開催のロサンゼルスオートショーでデビュー、2015年2月から国内販売が開始されたコンパクトSUV。もうすっかりお馴染みではないでしょうか。デビューして丸5年が経過しましたが、商品改良が繰り返され進化しています。2018年の大幅改良では、フロントグリル、フロント・リアのライト周りなどのデザインに手を加えたほか、先進安全技術の充実化、エンジンの改良などが施されています。2020年5月には、今回の試乗車、1.5Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G」も追加されました。
進化した乗り心地
試乗したのはもちろん、最新型のCX-3。乗ってすぐに気がつくのは、乗り心地の良さ。デビューしたて前期型の乗り心地を良いと褒めるには正直気が引けたものでしたが、足回りは改良され、いまでは乗り心地の良いコンパクトSUVになっています。乗り心地について欲を言えば、もう少しサスペンションストロークが欲しい、バネにもう少しコシがあってもいいなと思いましたが、路面の凹凸、うねりが大きい荒れたところで感じる部分でしたので、日常生活での仕様で「うーん…」となるようなことはないでしょう。むしろ、200万円台という車両価格を考えれば、十分コスパの良い乗り心地といえるでしょう。ちなみに、試乗車の新車本体価格は、206万8,000円(税込。グレードは「15S Touring」、1.5Lガソリン、2WD)
ロードスターと同じエンジンは元気がいい
今回の試乗車に搭載されるエンジンは1.5Lガソリン「SKYACTIV-G 1.5」でロードスターのエンジンと同じです。チューニングは異なり、ロードスターはハイオク仕様で出力、トルクが高く(132PS、152N・m)設定されエンジン型式には「RS」が付与されていますが、CX-3は、レギュラーガソリン仕様、最高出力111PS、最大トルク144N・mのスペックとなっています。
このエンジン、実に元気が良い。エンジンはブン回ってくれます。環境に優しい直噴エンジン固有のくぐもったエンジン音ではありますが、4,000回転以上は車室内にいい感じでエンジン音が入ってきて、マツダが提唱する「人馬一体」を体感できます。山道では、マニュアルモードにして1速落としてエンジンをブン回して愉しみたい。いろは坂のきつい勾配も全然余裕。大人4人が乗っていたら厳しい勾配もありますが、後続車に迷惑をかけることはないでしょう。
燃費も良い
CX-3の試乗全走行距離は565km。マツダの広報車のピックアップ・返却の横浜〜東京〜日光、日光からは塩原方面に足を伸ばし(シーズン中のいろは坂は超絶渋滞するので、撮影は早朝に行い、混み始めたときには日光を背にして塩原方面へドライブ)という試乗コースですが、今回は全コース一般道。栃木県エリアの国道4号線バイパスは高速道路クラスの高規格道路、山岳・田舎道メインという好条件で全行程平均時速は28km、平均燃費は14.4km/L、参考情報として撮影のためアイドリングは長め、といった結果でした。ハイブリッドではないガソリン車でコンパクトSUVとしては十分良い数値。ハイブリッドでない分、新車価格もお安くなることを考慮すれば、仮に3年所有したとしてのトータル費用は、ライバルのハイブリッドよりも安くあがるケースが多々あるでしょう。
新型デビューが目白押しのコンパクトSUV。CX-3は古参の部類に入ってしまいまいたが、熟成された後期型も良いだなと実感した試乗でした。
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...