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「なぜ作った?」と言いたい車が日本にもあった!極めつけの珍車たち【推し車】

単にコンセプトがウケず販売台数が伸びなかった不人気車でもなく、販売台数は少ないながら確実な需要でカルト的人気を誇るような車でもない、とにかく「なぜ作った?」と言いたくなる珍車は日本車でもいくつかあります。

これが「発売された時代が早すぎた車」程度なら収まりもいいのですが、今に至るまで同じような車をどこも作らない、極めつけの珍車を3台、厳選してみました。

ダイハツ フェローバギィ(1970年)

フェローバギィ

初代フェローのピックアップからシャシーなどを流用、強化FRP製の2シーターオープンボディを架装。当時アメリカで流行したフォルクスワーゲン ビートルがベースのデューンバギーや、ミニの派生型ミニ・モークを意識したレジャー感覚の新しい軽乗用車です。

ドアなしでチェーンのみと、かなり割り切ったコンセプト。一応区分は軽トラックでしたが同年発売したバモスホンダのように4シーターもなく、最大積載量もわずか150kgでは実用性は乏しく、本当に遊びのためだけの車でした。

日本初のバギー車でしたが同時に日本唯一でもあり、東北・北海道を除く全国100台限定で発売したものの、100台も売れなかったと言われています。

マツダ ロードペーサー(1975年)

ロードペーサーAP

厳しい排ガス規制への対策に各社とも悩んでいた1970年代半ば、マツダはロータリーこそパワーと排出ガス対策の両立に成功した環境対策エンジンとアピール。

オーストラリアのGMホールデン プレミアーをベースに13Bロータリーを搭載した最高級車、ロードペーサーAP(アンチポリューション=排出ガス対策)を発売しました。

しかし大きく重いボディにコンパクトなロータリーを積む必然性はなく、低速トルクのなさだけが目立った上に高価格、アメ車そのものなデザインも敬遠されます。

結局、マイクロバスのパークウェイロータリー26ともども「必要のない車へ無理にロータリーを積んだ珍車」としてのみ、歴史に名を残す事となりました。

三菱 パジェロジュニア フライング パグ(1997年)

パジェロジュニア フライング パグ

本家パジェロはともかく、パジェロミニなど弟分的なモデルではさまざまなデザインの派生モデルや特別仕様車を連発した三菱ですが、極めつけはパジェロジュニアがベースのレトロカー、フライング パグです。

大正時代を除けば戦後の自動車メーカーゆえか、戦前のダットサン小型車あたりをモチーフにしたようなデザインは、ベース車の大径タイヤ、高い最低地上高、高いルーフとうまくバランスが取れています。

しかし、そもそも当時存在したカープラザ店20周年記念車がなぜこれなのか、「ネオレトロな雰囲気を持たせたニューコンセプト特装車」というプレスリリースも安直で、ただ当時のレトロカーブームに乗っただけの珍車扱いで終わりました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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