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仕事に遊びに大活躍!軽トラを進化させる“トラレール”の魅力
軽トラックは、日本の暮らしや仕事に欠かせない存在だ。農作業や建築現場での頼れる相棒である一方、近年ではキャンプや釣りといったアウトドアの趣味にも活躍するなど、その用途はますます広がっている。

そんな軽トラをさらに便利に、そしてスタイリッシュに変えてくれるカスタムパーツが、兵庫県の但東自動車によって開発された「トラレール」だ。よくある簡素な荷台フレームとは異なり、軽量なアルミ素材を使い、取り付けも荷台に穴などを開けることなく簡単に装着が可能。デザイン性と機能性を兼ね備えたアイテムとして注目を集めている。


本記事では、トラレールの特徴や魅力、実際に使っているユーザーの声などをまとめて紹介していく。
目次
トラレールは誰でもカンタン着脱OK&穴あけ不要! その秘密は?
取り付けはアオリに挟むだけ

トラレールの土台部分は軽トラの「アオリ」部分に挟み込める形状になっている。
つまり、アオリを開ける→土台をアオリに挟む→アオリを閉める
たったこれだけの手順で取り付けできるシンプルな構造なのだ。クルマに穴をあけたりボルトで固定する必要がないという点もユーザーにとってうれしいポイントだ。
詳しい手順は以下の動画を参照してほしい。
特許取得済みの画期的な仕組み
ボルトを使わないシンプルな仕組みゆえに「これだけで安定するの?」と思われがちだが、実はかなりの強度を誇る。農機具や中身の入ったポリタンク、自転車などを固定したまま走行してもビクともせず、ユーザーから喜びの声が寄せられているという。

もちろんテント中で大人が寝ることもできる
なお、アオリに挟み込む仕組みは但東自動車が特許を取得しており、トラレールの専売特許(※)となっている。
※特許取得済み:特許第6892658号
よくある鉄パイプフレームとの違い
トラレールは、単なる荷台アタッチメントのように見えるが、一般的な鉄パイプフレームとは作り込みが大きく異なる。
まず大きな特徴は、高強度でありながら軽量であること。溶接精度や素材の工夫により、積載時の安定性を確保。また、アルミ素材によって軽量に仕上げられているため着脱が容易であることも大きな利点だ。次に、デザイン性。無骨ながらも洗練されたシルエットは、仕事場だけでなく、キャンプサイトや釣り場でも映える。


さらに、トラレールは拡張性の高さが魅力だ。ラックやキャリア、オーニングなどを簡単に追加でき、自分好みにカスタマイズできる。ユーザーによって「仕事用」「趣味用」と用途が変わる軽トラに対し、その両方を満たせる万能さが人気の理由である。
どんなユーザーが使っている?

仕事ユーザー
農業や建築業で使うユーザーは、荷物の固定がしやすく効率的に作業できる点を活かした活用をしている。


たとえば草刈り機はデリケートなチップソーをどこにもぶつけずに積載できるし、脚立(きゃたつ)はキャビンに水平に安定させることができる。また、高さを稼げるため、荷台スペースをより有効に使えることも仕事ユーザーが重宝するポイントだ。
アウトドアユーザー
キャンプ好きや釣り好きのユーザーは、トラレールを“遊びの相棒”として活用している。テントやタープを連結したり、釣り用のロッドを整理して積載したりすることで、快適なアウトドアマシンに進化させているユーザーが多い。近年ではSUPやカヤックといったウォータースポーツに活用するユーザーも増えているそうだ。


また、但東自動車は悪路に強い足まわりのカスタムも得意としているので、ハードなアウトドアシーンを想定した車両づくりにも高いレベルで応えてくれる。
カスタムユーザー
但東自動車はトラレールのほかに「SAMURAI PICK UP」ブランドも展開している。これは、リフトアップやアルミホイール、エアロパーツやバンパーを装着することで軽トラの印象をガラリと変えるカスタムブランドだ。


同店は軽トラ専門店として膨大な知識と経験を持っているため、足まわりはもちろん、エンジンの仕様変更も可能。タービンの追加やそれに伴うリセッティング、車検対応マフラーの換装にも応じてくれる。


こうした具体的な活用例は、「みんなのクルマ」記事でさらに詳しく紹介予定だ。ユーザーそれぞれの使い方を知れば、トラレールの可能性をよりリアルに感じられるだろう。
トラレールの種類・形状
ラレールには主に「角形タイプ(30mm角/40mm角)」「エアロバータイプ」「荷台セパレーター」の3系列があり、それぞれ高さや形状によって使い分けが可能。
種類が豊富で、用途に合わせて選べるのもトラレールの魅力だ。
1. 角形タイプ(30mm角/40mm角)

- 30mm角タイプ
- 350 mm(H350)
- 600 mm 2段(H600 2段)
- 40mm角タイプ(最後尾用)
- 600 mm/700 mm/1100 mm/1200 mm
これらは四面に10 mm幅の溝が掘られており、アイボルトやフックなどの装着に対応。
- 600 mm/700 mm/1100 mm/1200 mm
2. エアロバータイプ

- 流線形デザインで風切り音を軽減する形状
- フラットな面に溝を持ち、サイクルキャリアやサーフボードなどを安定して積載可能
- 高さバリエーション:320 mm、600 mm以上(例:600 mm~/800 mm/2段800 mm)。
3. 荷台セパレーター

- トラレールと同様の方式で固定できる仕切り
- 荷台内で転がりやすい荷物をしっかり固定(縦型・横型あり)
- こちらも溝付きで追加キャリアやフック取り付けが可能。
トラレールを製作する但東自動車とは?

但東自動車は兵庫県に拠点を置く、自動車関連の製造会社である。代表の岩出 公直氏が、自身の趣味であるウインドサーフィンのボードを積載するために研究を重ね、長年培ってきた技術をもとにトラレールを完成させた。

レジャーからビジネスまで、幅広く対応するトラレールは多くの軽トラユーザーから支持されており、関西エリアはもちろん、北は北海道から南は沖縄県まで全国各地のユーザーに対応している。
遠方のユーザーであってもオンラインショップでトラレールを購入可能。また、細かい要望も電話やメールのやりとりで代表自ら聞いてくれる姿勢が支持されて、近年ではさらにユーザー数を増やし続けている。
トラレール・キャンペーンに応募して、但馬牛をゲット!
但東自動車の岩出代表はトラレールを「軽トラを単なる道具から、ライフスタイルを支えるパートナーへと進化させるアイテム」だと語る。
さらに「トラレールはアイデア次第で無限の可能性があります」とも語っている。現在、その可能性をさらに広げ、多くのユーザーに魅力を届けるためにトラレール・ユーザーを対象にしたキャンペーン(トラレールコンテスト)を開催している。
入賞者にはなんと地元但馬の特産品が贈呈されるとのこと。我こそは! と思うユーザーはぜひ応募しよう! また、トラレールの購入を検討している人は、他ユーザーの活用方法を参考にすれば、レジャーやビジネスの幅がさらに広がるハズだ。
(編集協力:但東自動車株式会社)
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...