ヤンキー運転姿勢あるある「あんちゃん持ち」って何？DQNじゃなくても意外とやってる人多い、こんな姿勢もキケン

ヤンキー運転、DQN運転あるある「あんちゃん持ち」って知ってる？

筆者が勤務していた教習所では、免許を再取得する人も多くやってきます。違反や事故によって免許を取り消された人が、再取得するために再度教習所に通うというケースも多くあります。

その中で、かつて交通違反を繰り返し、免許を取り消されたという人と話す機会がありました。その教習生は警察による取り締まりを受けた際、運転姿勢から見直したほうがいいと指導されたといいます。

このようなエピソードを聞くと「DQN運転」「ヤンキー運転」という言葉が思い浮かぶ人もいるかもしれません。どちらも非常識で軽率な行動をするドライバーの姿が連想されますが、実はこうした言葉よりも前に、そのようなドライバーの運転姿勢を表した言葉がすでにあったのです。

いわゆる、ハンドルの「あんちゃん持ち」というものです。

あまり耳にしない言葉ですが、大手自動車メーカー公認でドライビングインストラクターを努めている講師に話を聞いてみました。

あんちゃん持ちにはどんな危険がある？

「あんちゃん持ち」とはどのような運転姿勢を指すのでしょうか。前出の講師は次のように話します。

「明確な決まりはありませんが、基本的に片手でハンドルを握り、背中を大きく左へ反らすような運転姿勢をいいます。もう片方の腕は、センターコンソールに肘をつくようにしていたり、操作しないのにシフトレバーに手をかけていたりするような状態も特徴です。

また、座席のシートを思いっきり倒し、まるでベッドのようになったシートで運転していることもあります。さらにいえば、股を大きく開いていたり、膝を立てていることもあるようです」

このような乱れた姿勢でハンドルを持っていることから「怖そうな男の人」が連想され、『あんちゃん持ち』と言われるのでしょう。あんちゃん持ちで運転を続けると、いくつかの危険があるといいます。

「まず、ハンドルをしっかり持っていないので、正しいハンドル操作ができません。正しいハンドル操作とは、車をスムーズに操舵するコントロール性が失われないことをいいます。さらに、突然危険を回避する必要があったときに、素早く回避できません。

また、背中がシートに密着していないので、体の安定性が悪くなります。カーブや右左折時でも体がブレてしまい、ハンドルだけでなくアクセルやブレーキペダルの操作もおぼつかなくなるでしょう。それどころか、緩やかなカーブでもうまく曲がれないと思います。」

意外とやってる人多い？こんな運転姿勢もキケン！