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「初日の出暴走」ってまだあるの?年末年始の取締り経験がある元警察官に聞いてみた

年末年始には検問が行われていることも多いので注意!

@Takahiro/stock.adobe.com

ピーク時には、1,000台以上の車両が暴走行為を行い、50人を超える逮捕・補導者が出た時期もありました。

しかし近年では、コロナ禍によってこうした集団暴走は減少しており、2021年から2022年にかけては、大規模な「初日の出暴走」は確認できなかったと言われています。

神奈川県警察で年末年始の交通規制・取り締まりに従事した経験がある元警察官に話を聞きました。

「富士五湖周辺をめざす『初日の出暴走』の場合、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県にまたがって暴走行為が行われます。そのため、高速道路の料金所やサービスエリア、パーキングエリアなどで検問を実施していました。

しかし、コロナ禍の影響もあり、近年『初日の出暴走』は減少しつつあります。とはいえ、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアには、不正改造と思われる車両が集結していることは2021年末、2020年末にも確認されています。

集団ではなくても、一部の車両が暴走行為を行うケースもあるため、年末年始には検問を設置し、警戒を強めています。

事前に暴走行為の情報をキャッチすることは困難ですが、警察の指示があった場合には速やかにその指示に従うようにしてください。

暴走行為は被害者がいなくても検挙の対象となる

暴走行為には、首都高などを周回するルーレット族なども存在します。こうした暴走行為は厳しく処罰されます。

特に、車両2台以上で並走するなどして、周囲に迷惑をかける行為は「共同危険行為等禁止違反」に該当します。2年以下の懲役又は50万円以下の罰金を課される可能性があるほか、免許取り消しという行政処分を受けることになります。

前述の知人は「かつては、被害者(危険を感じた人など)がいなければ取り締まれませんでしたが、現在では被害者がいなくても、騒音を轟かせたり、蛇行運転を行っただけでも検挙の対象となるので、絶対に暴走行為をやらないようにしてください。」と警告しています。

暴走行為を沿道から煽ることで、エスカレートする場合もあります。年末年始で気分が高まっていることも、暴走行為をエスカレートさせてしまう要因と指摘する専門家もいます。

暴走行為に参加しないことはもちろんのこと、万が一遭遇したらその場からすぐに離れるなど、「初日の出暴走」に巻き込まれないように注意してください。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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