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開発中の車が纏うカモフラージュ3種類の特徴を解説!新型車マニア必見
デザインを分からなくするカモフラージュ
新型車スクープの主役である開発車両の多くは、基本的にヘンテコな模様をしたラッピングが施されています。開発中の新型車が市販の姿で現れることは極めて稀で、新しいデザインが分からないようにするための対策です。
カモフラージュは、「ダズル迷彩」「幻惑迷彩」「デジタルカモフラージュ柄」と呼ばれる模様を採用しており、ボディの形状や立体感が分からないようになっています。
こんなに違う!カモフラの有無を比較
BMWが公開しているM5のカモフラージュありなしの比較画像。同じアングルでもデザインの分かりにくさが伝わったかと思います。
今回は様々なカモフラージュの種類と、そこから読み解ける情報などを解説します。
①ラッピング系カモフラージュ
最もベーシックなのは画像のようなダズル迷彩柄の開発車両。こういったタイプは、ボディのプレスラインや継ぎ目を判別することが難しいものの、全くわからないわけではありません。
とはいえ、ヘッドライトやフロントグリル、ウインドウの形状を無視してラッピングすることで、デザインをごまかすテクニックを用いている場合があるので要注意。あくまで開発車両なので、デザインが後から変更される可能性も十分ありえます。
ちなみに、カモフラージュの柄はメーカーによって異なり、場合によっては模様だけでメーカーやブランドが分かってしまうこともあります。わかりやすいのは
変更部位だけラッピングするケースも
また、マイナーチェンジや一部改良の開発車両の場合、デザインが変わる部位だけカモフラージュを施している場合も。
これを踏まえると画像のAクラスは、「フロントとリア周りに変更が加えられる」と予想できます。
ただし、最初は全体をラッピングして、開発が進むにつれて徐々に覆う部分を減らしていくケースもあるので、そのあたりはしっかりと変化を追っていく必要があります。
②プロモーション系カモフラージュ
スポーツカーなどインパクトのある車種に多いのが、画像のようなド派手なカモフラージュ柄。こういったデザインの開発車両はプロモーション的な側面が強く、メーカーが公式に存在を発表するケースがほとんど。
こういった開発車両は、すでに開発が最終段階まで進んでいて、発表が近いことが読み取れます。
最近ではホンダがシビック タイプRのプロトタイプで同様の発表を行っています。
シビック タイプR プロトタイプのカモフラージュ柄は、よく見ると歴代シビックのイラストや「R」の文字などで構成されており、遊び心があると話題になりました。
③重ね着系カモフラージュ
最も厄介なのがこのタイプ。ボディの上から仮のボディを貼り付けてしまう、究極のカモフラージュです。デザインはおろか、何の車種かを判断するのも苦労するケースが少なくありません。
安全性確保のため、ウィンドウやライト周りのカモフラージュは薄くなるので、情報を得るカギはほとんどそこしかありません。あとは全体的な輪郭やホイールデザインなどでも分かる可能性がありますが、やはり難易度はかなり高め。
こういったカモフラージュは、デザインを相当知られたくない車種に施されることが多いですが、開発が初期段階の場合もあります。
オマケ:フルヌード(カモフラージュ無し)
未発表の車種にもかかわらず、カモフラージュが施されていない状態でスクープされてしまう場合もあります。こういった何も施されていない状態の開発車両を「フルヌード」と呼びます。
開発車両がこの状態で公道を走行することは滅多になく、多くは運搬中やモータープールに保管されている場面を撮影されています。
ここまでくるといつ発表されてもおかしくない状況で、もしかしたら翌日にデビューすることもありえます。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...