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”いっくん”ELT伊藤一朗インタビュー《vol.3》「ギタリストとしての日々。J-POPへのこだわり」

【Profile】伊藤一朗1967年11月10日生まれ。神奈川県出身。
Every Little Thingのメンバーであり、ギターと作曲、編曲を担当。高校時代からバンド活動を開始。卒業後は横須賀市のスタジオに勤務しながらバンドを続け、1996年8月にEvery Little Thingとしてデビュー。J-POP特有の歌詞の”聞こえ”にこだわった、美しいギターサウンドが特徴。最近はバラエティ番組にも単独で出演するなど、活動の幅を広げている。

ギタリストとしての日々

伊藤一朗 インタビュー

ELTには持田さん、五十嵐さんのジョインが決まっていて、最後に伊藤さんが参加されたんですよね。

そうです。ELTには20代後半でジョインしたので、周りよりも遅いスタートでした。当時のプロデューサーからは「うまさよりも10代の頃の熱い想いでやってほしい」と言われましたね。

僕はもともと器用な方ではないしスタートが遅かったので、できないことをできるようにすることより、得意なことを伸ばそうと思いました。プロはバランスのいい人とかなんでもできる人が求められがちですが、自分はそのタイプではなかったです。それに飽きっぽくて目移りする性格ですし。そんな僕が唯一没頭できるのが「仕事」だったんですね。

伊藤さんが手に入れた最初のギターについて教えてください。

最初のギターは、15歳のときに親にねだって買ってもらった「グレコ エクスプローラー」っていう国産のエレキギターでした。僕たちみたいな世代はちょうど海外製のギターに憧れる世代だったけど、200万円とかでとても高くて。

やっぱり海外製のほうが国産のギターよりも性能がよかったんですか?

もちろん性能に関しても、海外製品ならではのよさが魅力ではあったんですけど、大きさや使いやすさとかで不便に感じる点もあって。なので、当時は海外ギターに憧れつつも、国産ギターをカスタムするのが流行ったんです。

・・・で、カスタムをやりつくして、結局無骨なエレキギターに原点回帰する。この流れを繰り返しています。

今日お持ちいただいたギターはそのうちの1本ですか?

これは最近家で使っているアコギですね。メインで使っているものではないですけど、ソファに座って弾いたり、ちょっと時間が空いた時に練習したりする、最近ではよく手に取っているものです。

伊藤さんでも練習されるんですね!

もちろん!(笑)練習というかリハビリですね。このテンポで八連符が弾けなかったらマズイな・・・とか思ったときにやります。(笑)

伊藤一朗 インタビュー

練習もそうですが、普段から音にこだわってらっしゃるとお聞きしました。普通はギター演奏には使われない、医療用のコンディショナーを使っているとか。

そうなんですよ。通常は音楽では使わないんですけど、性能が良かったので。

医療用のコンディショナー:電圧、電流を一定にしノイズを除去する機器。コンバーター。心電図など医療機器はきれいな電気を使用しないと、正しい数値が計測されない。

それを使うとどんな効果が得られるんですか?

簡単に言うと、音量を上げなくても同じように聴こえるんです。音量が6だとすると、コンディショナーを使うと、音量を10まで上げなくても10と同じように聴こえる、といった感じ。
普通の人は言われないと気づかないほどの差かもしれないですけど、弾いてる本人にはすごくわかる。もちろん聴いてるのがプロであればわかると思います。

「ギターの音量を上げなくても聴こえる」というのは、ELTの楽曲を聴いているとなんとなくわかるような気がします。ボーカルとシンセサイザーよりもギターが控えめなときがあるというか。それもこだわりなのでしょうか。

そのあたりはJ-POPならではというか、洋楽リスナーとJ-POPリスナーの違いを意識しています。

僕は洋楽が好きなんですけど、洋楽を聴くときはサウンド重視で歌詞はあまり重要視していなくて。逆にJ-POPは歌詞重視なんです。日本のリスナーは、歌詞の意味を聴き取りたい、理解したいという思いが強い。ボーカルや曲全体の音量を上げるだけでなく、ちゃんとした日本語の歌詞に聞こえるような曲じゃないとダメなんです。

昔は「日本語で歌うのがかっこ悪い」「わざと日本語に聞こえないように歌おう」っていうのが流行っていたんですけど。今は、バリバリのロックンロールなバンドでも、歌詞が日本語できちんと聴き取れるように歌ってますよ。そういう経緯もあって、ELTの曲でも“歌詞の聞こえ”を重視しています。

ELTの曲の中で一番聴いてほしい曲はなんですか?

どの曲も愛着がありますし、プレイヤー視点とリスナー視点でも違うんですけど・・・『Time goes by』かな。僕自身はバラードよりも激しめな曲が好きなんですよ。でもお客さんの反応とかを見たり考えたりすると、この曲かなぁ。

MOBYらしく、ドライブにぴったりなELTの曲もお聞きしたいです。

「fragile(フラジール)」っていうシングルのカップリング曲なんですけど『Jirenma(ジレンマ)』。これは、一定のアイドリングで進んでいくイメージで作ったので、車に合うと思います。道が混んでないこと前提で(笑)

※『Jirenma』はELT 17枚目のシングル「fragile」収録曲。伊藤一朗さんが初めてシングル表題曲の作曲を担当。アニメ映画「頭文字D Third Stage」のエンディングテーマに起用された。

伊藤一朗 インタビュー

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Vol.4「AI×音楽で生まれる未来のコンテンツ」

インタビュアー:元田秀(MOBY)
撮影:船迫 洋平(ピーエイチプラス)
編集:池田貴美(MOBY)

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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