2024年02月10日更新

「買ったはいいけど維持が…」車を持つのに必要な年収は？扶養内でも無理なく買える？

任意保険や税金、車検費用やメンテナンスの費用、用意できる？

購入費用を安く抑えられたとしても、車はそのあとにもお金がかかる道具です。

車を保管する場所がなければ駐車場を借りるなどする必要があり、場所によりますが毎月数千円から数万円が必要です。さらに、法的な義務はないものの万が一のことを考えると任意保険への加入も必須と考えられます。これも内容によって毎月数千円以上で、このほか車を動かすエネルギーとして燃料代だったり電気代だったりがかかります。

加えて、毎年自動車税がかかりこれも数千円以上。2年おきの車検では、法定費用として自賠責保険料、自動車重量税、印紙代で最低でも約2万円必要です。これらの費用を年間で換算すると少なくとも10万円以上はかかることが考えられ、10万円以下で車を購入できたとしても1年間の維持費がその購入価格を上回るでしょう。

必要な整備や納税といった義務や事故被害者の救済などは、車の価格に関係なく、車を所有するのであれば必ずしなければならないことです。車の購入費用を用意できたとしても、これらを支払うだけの経済力がなければ、車を持つことは現実的ではありません。

激安だからと事故車ではない。販売店の戦略を読み解くこともカギ

激安の中古車は事故車？「事故歴」と「修理歴」大事なのはどっち？中古車の専門家に聞いてみた

車を持つために必要な費用、目安は毎月約2万3000円

以上のことから、収入が少ない中でも無理なく車を買えるかを考えると、まず目を向けなければならないのは、車の購入にかかる費用以外のお金を十分に用意できるかということがわかったのではないでしょうか。

前述したような任意保険や駐車場、税金、燃料代などは平均で見てみると自動車保険料は年間約5万8000円、月極駐車場の平均相場は毎月8000円、1年ごとにかかる自動車税は軽自動車なら1万800円、2年おきの車検費用の平均は軽自動車で約5万円と言われています。燃料代は、軽自動車で年間1万キロであれば、おおよそ8万円ほどが目安です。

以上の各種平均金額を合計すると2年間で約54万円となり、年間では27万2000円、毎月約2万3000円となります。これに車の購入費用を加えて計算すれば、自身の収入で車を買うことに無理があるか導き出すことができるでしょう。

車を買う費用とその他の生活費等を抜いて考えれば、車を維持できる年収は約30万円もあればほとんど事足りると考えることが可能です。家族の扶養内に収まる賃金でも十分に捻出できるでしょう。ただし、この数字はあくまでも平均ですので、住んでいる場所や買う車、乗る頻度など人それぞれで異なるため自身で調べる必要があることは覚えておきましょう。