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疲れやすい人必見!運転中の目線の位置や高さを変えるだけでリラックス【くるまTips】
初心者は運転時に目線が下がりがちに…
運転中、どこを見て運転していますか?どこを見ればいいのか、いまいち分からないという人もいるのではないでしょうか。
初心者に多いのが、車を運転するときに目線が下がりがちになること。目線を下げると近くで起きていることはよく分かるのですが、遠くの状況が把握できなくなります。
なぜ初心者は目線が下がってしまうのでしょうか?
初心者や運転に慣れていない人は、遠くで起きていることよりも、近くで動いているものに目を奪われてしまうからです。
目線が低いと、危険を察知するのが遅れてしまいます。そうなると急ハンドルや急ブレーキにつながり、大変危険な運転となります。
目線が下がることのデメリット
「危険を察知するのが遅れる」ということ以外にも、目線が下がることでもたらされるデメリットがあります。
デメリット1:標識や信号を見落としやすくなる
標識や信号は、遠くからでもはっきりと視認できるように、目線よりも高い位置に設置してあることがほとんどです。そのため、目線が下がりがちになると、見落としやすくなります。
デメリット2:目が疲れやすくなる
目線が下がるということは、常に近い位置のものを見ていることになります。近い位置のものは流れが速く、遠くの位置のものは流れが遅くなります。
そのため、目線が下がっていると目がちらついたり、人によっては軽いめまいを起こしてしまいます。
デメリット3:眠くなりやすい
運転中に眠気を覚ますためには、目線を少し上向きにすると効果的と言われています。つまり、目線が下向きになっていると眠気が誘発されます。
運転中、適切な目線の高さを維持するには?
座面を少し下げる
運転席の座面の高さをいつもより少し下げてみましょう。こうすることで、目線が少し上向きになります。
ただし、座面を下げると、前方が見にくくなることもあります。ドライバーの身長や車種によってかなり違いがあるので、前方が見えづらくならないように気をつけてください。
顔を少し上げる
単純な動作と思うかもしれませんが、走行中のドライバーの多くは顔が少し下がっている傾向にあります。これは、手元のメーターパネルやカーナビなどを見ながら運転することに慣れてしまっているからかもしれません。
こうした下向きな運転姿勢はよそ見運転になり危険であるため、顔を少し上げながら運転することをおすすめします。
前車の2台先を見るイメージで走る
運転中は常に前の車を見ながら走行することになります。しかし、目の前の車だけを見ていると、その先の状況は把握できません。
目の前の車ではなく、そこからさらに2台か3台先を走行している車を見るようにしてみましょう。
もし、目の前に大きなバスやトラックが走行していて状況が分からないとしても、3台分くらい先の道路を見るイメージで走行するのがコツです。
走行中の目線は視界全体を見渡すように
初心者は目線が下がりがちと指摘しましたが、状況によっては下方向を見たほうがいい場合もあります。なぜなら、路面にしかない道路標示があるためです。
例えば、進行方向を示す矢印や追い越しのためにはみ出してはいけないセンターラインなどの表示は、路面にしか書かれていないことも多くあります。
走行中に上方向ばかりを見ていると、そうした道路標示を見落とすことも考えられます。そこで、交通量の多い道路や、走行車線が複数あるような幹線道路などでは、視界全体を見渡すような視線配りが必要不可欠です。
もし、目線が下がりがちな人はここで紹介した方法を試し、慣れてきたら、全体を見渡すようにしてください。サイドミラーなどで死角を確認することも忘れてはいけません。
目線が下がりすぎずに、運転席から見える視界全体を見渡すためには、急がず、慌てず、時間に余裕を持って出かけましょう。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...