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車中泊は疲れる?!ホテルのようにゆったり過ごせる車内の工夫とは?冬に持参している荷物も公開!!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
私は1年の半分を車の中で生活する女性バンライファーです。
「家のようにゆっくりできる場所」を目指して、愛車のボンゴバンをDIYしました。
最初は荷物も多く、車の中はぐちゃぐちゃとしていましたが、車中泊を重ねるたびに少しずつ物も減っていき、今では快適な空間をつくることに成功しています。
今回は、そんな車中泊ばかり行っている私の「ゆったり過ごせる車内の工夫」を紹介します。
あわせて、冬支度についても紹介するので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
まずは空間づくりから
大前提として必要なのが、過ごしやすい車内空間を考えてDIYすることです。
車中泊の回数や行う季節などによって、空間づくりで重要になるポイントは変わってきます。
例えば、1ヶ月に1泊車中泊を行う人と、1ヶ月のほとんどを車内で過ごす人では、快適な車内の意味は大きく異なるでしょう。
私の場合は1ヶ月のほとんど車内で過ごしているため、テーブルやキッチン、ベッドに力を入れています。
しかし、1ヶ月に1泊程度を想定している場合なら、キッチンやベッドを充実させるよりも、キャンプグッズを積むスペースの確保や、自家用車を車中泊仕様にパッと準備できるかの方が重要でしょう。
もし、私のようにバンサイズの車を購入して車中泊仕様に改造する場合、最もおすすめなのが伸縮ベッドを用いることです。
寝る際にベッドを引き出して使用するのですが、その分、睡眠時以外は車内空間を広く利用できます。
ベッドを高めに作れば、ベッドの下に収納スペースもつくることが可能です。
ゆったり過ごすために工夫している3つのポイント
壁や空間をうまく利用する
まず、ゆったり過ごす工夫として紹介したいのは、壁や空間を活かした収納です。
私の愛車では、磁石タイプのフックを利用して、ハンガーを掛けたりウォールポケットを吊るしたりしています。
ここには、文房具などの細かいものやニンテンドースイッチを収納し、車内がごちゃっとしないように気を付けるのがポイントです。
なお、写真映りは悪いので、撮影の際には中身を取ってしまうこともあります。
また、ベッドの下やキッチン、机の周辺には、様々な収納スペースを設けています。
引き出しがあるとより快適かと思いますが、DIY当時は初心者だったため設置していません。
置いているだけなので、山道などの険しい場所を移動する際には、収納しているものが棚から落ちてしまうこともありました。
何度もそれで壊してしまったので、現在では険しい道を移動する前に、壊れやすいものを事前に床やベッドにおろして対策しています。
おしゃれなように見える車中泊生活ですが、実際は生活感の溢れる車内です。
必要なものだけを積んでおく
空間を広く使うために、必要なものだけを車に積んでいます。
最初のうちは、バスタオル2枚・フェイスタオル4枚・銭湯タオル2枚や、ボトム5本・スカート2本など、1つの種類でもたくさん積んでいることがありました。
しかし、車中泊をしていくうちに、バスタオルがなくてもフェイスタオルで体は拭けるし、ボトムスを交換する機会は2~3日に1度しかないことが分かったのです。
特に、衣類系は荷物が多いとその分洗濯の回数も多くなり、必然的にコストが上がってしまいました。
上記のアイテムでいえば、現在はフェイスタオル2枚と銭湯タオル1枚、ボトムス3本とスカート1つで生活しています。
ただ、私の場合は化粧品やお風呂セットなどは小さなかごに3つ分くらいあるのですが、それらは出発時よりむしろ増えてしまいました。
車内での生活と言えど、化粧や身体のメンテナンスはしっかり行いたいからです。
生活に必要最低限なものだけが必要というわけではなく、「楽しく生活できること」もゆったり過ごす工夫につながります。
リラックスグッズも積んでおく
車の中は天井が低いので、ふと息が詰まるような気持ちになることがあります。
そこでおすすめなのが、リラックスグッズを持っていくことです。
ルームフレグランスはガラスに入っていることが多いですし、車用の芳香剤は独特なにおいがするため、個人的には木にアロマオイルを垂らすタイプがお気に入り。
写真のものは、以前北海道に行ったときに購入したものです。
また、映画や音楽を気持ちよく流すために、Bluetoothスピーカーを持っていくのもおすすめ。
Bluetoothスピーカーがあれば、エンジンをかけていなくても大きい音で音楽が楽しめます。
ただし、大きすぎる音は周りに迷惑がかかるので、常識の範囲内で楽しみましょう。
冬支度として持ち込んでいるものとは?
ここからは冬の車中泊を快適に過ごすための工夫を紹介します。
なお、私は雪が降る地域での車中泊は行わないため、外気温0℃前後の車中泊を想定していますので、その点を承知の上ご覧ください。
防寒グッズは多めに持っていく
ひとつ前の見出しでは、物を多く積みすぎないことをポイントとして紹介しましたが、防寒グッズだけはその限りではないと考えています。
冬の車中泊では、海のそば、山の中、平野部などの場所によっても、時間帯によっても大きく気温が変わるためです。
また、車内は昼間、太陽の光がある場所では一気に暖かくなり、日陰ではかなり涼しくなるといった特徴もあります。
温度変化に対応できる衣類を準備しておくのが重要です。
以下は普段車内に積んでいる衣類とアイテムの一部の写真とリストです。
衣類 アイテム
おしゃれ系アウター カイロ(足用・からだ用)
マウンテンパーカー 湯たんぽ
フリース 毛布
ウルトラライトダウン 寝袋
パーカー3種類 温熱スリッパ
レッグウォーマー 電気毛布(真冬に使用)
あったか靴下 指先が開いた手袋
私の場合、ファンヒーターなどの暖房器具は積んでいません。
理由は2つあり、火器の使用が怖いこと、電気が貴重なことです。
電源が必要な電気毛布は、本当に寒さで寝られないときがあった場合のために真冬のみ積んでいますが、今まで使用したことはなく全て重ね着などで対応しています。
キャンピングカーをお持ちの方や、1泊程度の車中泊を想定していて、なおかつポータブル電源を持っている方は、電気毛布やファンヒーターを使用してもいいかもしれません。
ただし、火器を取り扱う場合は自己責任の上、十分注意してください。
0℃以下の場所では山岳用の寝袋なども視野に入れて
女性と男性では、寒さへの耐性が違うことをご存じでしょうか?
女性は男性に比べて筋肉量が少ないうえに、一度冷えると暖まりにくい脂肪が多いため、女性の方が寒さを感じやすいとされています。
実際、車内で私が使用している寝袋は快適温度5℃のものですが、10~11月の外気温5℃で自宅のようにぐっすり眠るのは難しいです。
寝袋の上に毛布とブランケットをかけ、さらに靴下やレッグウォーマーなどを履いて寝ています。
それでも朝方はさらに気温が下がり、寒さで目を覚ますことも。
真冬に車中泊を行うなら、なおさら寒さで眠れなくなることもあるでしょう。
そこでおすすめなのが、山岳用に販売されているマミー型の寝袋です。
山岳用の寝袋は、コンパクトに収納できるものも多いため、ひとつ積んでおくと安心して夜を迎えられます。
自分にとって快適な空間をつくれるかがカギ!
車内の広さは、最初から決まっています。
その決められた空間を、ゆったり過ごせるようにつくれるかが車中泊を快適にするポイントです。
紹介したものの中にはすぐに試せるものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ライター:きなこ
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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