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【実践編】車中泊で室内を広々使うための、たったひとつの収納方法!安い、簡単!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
もうすぐ3回目の車検の私のキャンピングカー。
けっこう長期間乗ってきましたが、限られた車内のスペースを有効に使うためにいまだ試行錯誤しています。
スペースを少しでも広く使うには、「収納方法」がカギ。
取り出しやすくて、しまいやすい。
簡単に後付けしやすくて、費用はそんなにかからない。
今回紹介する方法なら、そんな要望をかなえながら収納力がアップするはず。
ぜひ参考にしてみてください。
ここ1年使ってみてイチオシの収納グッズとは?
私が乗っているキャンピングカー「GT NV350 CARAVAN(以下GT)」は、日産ピーズフィールドクラフトとトイファクトリーのコラボレーションによってできたモデル。
あらかじめ備わっている収納キャビネット(家具)はありますが、我が家の車中泊旅は常に犬連れで、そこに川遊びやサイクリングもするとくれば荷物は相当な量になり、とてもそれだけでは足りません。
それに荷物は積めればよいというものではないです。
車内での人の移動の邪魔にならないか、必要な物をスムーズに取り出せるかが大事。
頻繁に使用する物は直ぐに手の届くところに置きたいと思います。
これまでにいろいろな収納方法を試してみましたが、メッシュパネルを使い始めて1年。
いい仕事をしてくれる、イチオシの収納グッズです。
既存の収納キャビネットの不満
キャビネットは見栄えよく整理、しまい込むのにはいいですが、使用頻度の高いものだと手早く取り出して使えないことがあります。
すぐ使いたい、次に使うまでちょっと置いておきたい。
日常的によく使う物は手元や出入口の近くに置きたいものです。
キャンピングカーは広いようですが、座席やテーブルの上やギャレー(キッチン)の上にあれこれ物を置けば、たちまち荷物でいっぱいになります。
それでも平気ですと言われればそれまでですが、何日も車中泊するのですから、できれば使い勝手よく、また見た目もすっきりな状態で過ごしたいものです。
車内の整理・収納にメッシュパネル
車内が荷物でいっぱいになるのが嫌で、限られたスペースであるテーブルの上やギャレーの上にはなるべく荷物は置かず、空間をうまく使える収納がいいと思いました。
そこで注目したのがメッシュパネルでした。
■メッシュパネルの仕様
材質:スチール
形状:網目の板で目のサイズは、私の使っているもので3cm×3cmですが、メーカーによって色々なサイズがあります。
大きさ:大きさも色々ですが、私の使っているものは45cm×45cm、60cm×90cmの大きさ。もともと家の中で使用するものなので、間取りに合う寸法が採用されています。
使い方:網目の板を柱などにフックで取付け、メッシュ部分にフックを付けて小物や袋などを引っかけるのが一般的です。そのほかトレーを引っかけたり、プラスチックボックスをくくり付けたり、いろいろ試せます。
購入価格:45cm×45cm 約700円 90cm×45cm 約1,500円 コーナン商事 LIFELEX
なぜ、メッシュパネルを使い始めたのかですが、それは、ガレージで工具の収納用として使っていたからです。
手を伸ばせば工具があり、使ったあとはすぐにしまえます。
作業スペースの広さも確保できます。
これを車の中でも実践しようと思った次第です。
メッシュパネルを使うメリット
メッシュパネルは、収納と言うより網目に物をレイアウト配置する。
そんな感覚です。
整理したい収納したい物があって、メッシュパネルに掛けたり吊るしたりする。
そうすると、あれも吊るしておける、プラスチックのボックスを取り付ければ小物も置けるといったように、新しい使い方がどんどん広がるのがいちばんおすすめの点かもしれません。
頻繁に使用する物を掛け吊るして置ける!
よく使うものをサッと使えてすぐにしまえる。
車内での動作がストレスなく行えます。
例えばこんなシーン。犬連れで車中泊旅行に行くと、ペットを連れて車外に出るタイミングは、散歩だけではなく、急な生理現象や体調不良など様々です。
そんな時、ペット用品(リード、ハーネス、犬用カバンなど)が一つのところにあれば、急な出来事にも対処し易くなります。
また、雨の車中泊では傘やレインウエア、雨靴など車外に出るために必ず必要となるものを一カ所にまとめて掛けたり吊るしておけば、出入りもスムーズにできます。
車内のどこにでも設置可能
私はバンコンの3カ所に4面のメッシュパネルを設置しています。
・出入口・・・1面
・ギャレー&シンク・・・各1面
・クローゼット側面・・・1面
キャンピングカーの内装は、キャビネットやギャレーなど木製品が多いので、メッシュパネルが取付け易い環境です。
また、市販のフック類の種類も豊富なので、何をどのように掛けたり吊るしたりするのか直ぐにイメージできるのもおすすめできるポイントです。
ちょい置きに便利!
すぐ目に付くから置き忘れを防げる。
物を置き忘れるときというのは決まって、無意識に持っていた物をそこらへんに置いたりしています。
また、大きな荷物の下になったり隙間に落ちていたりと、気付かない間に手元から消えていて探すことになります。
メッシュパネルに引っかけておけば目に付きやすく、「あれ、どこに置いたっけ」と探す時間が省けます。
費用は比較的安価
私の場合は、初期投資(45cm×45cmを3枚、45cm×90cmを1枚、その他設置用の金具など)5千円くらいでした。
あとは、家にあった小物入れやトレー、フックなども使うことができ、少ない費用で収納スペースが広がり経済的だと思います。
設置の工夫
車は動くものです。
当たり前のことですが、振動や遠心力がどの様にメッシュパネル自体や掛けたり吊るしたりした物にどう影響するのかは、なかなか想像できないものです。
そういう意味では、走ってみないと分からないのでちょっとした不具合はつきものと思っておいたほうがいいと思います。
ただし、大変なことになるのは避けたいので取り付け方には工夫が必要ですし、不具合にどう対処するかを考えることも大切です。
以下で私がやっている工夫を紹介しましょう。
設置したすべてのメッシュパネルにそれぞれの工夫があります。
●出入口のメッシュパネルは、木枠の台を作りパネルの位置が吊るしやすい高さにしました。
●ギャレーのメッシュパネルは、つっかえ棒で設置場所を移動させることができるようにしています。
●シンクのメッシュパネルは、電源制御盤のボードを利用してパネルが動かないように設置。
●クローゼットの側面に掛けたメッシュパネルは、旅行カバンなど少々重いものでも収納することができるように頑丈に固定しています。
実際に1年間使ってわかったこと
ゴム紐やマジックテープなどで荷物の揺れ止めが必要
車が走行中に揺れることで、掛け吊るした物が揺れて落下したことがあり、掛けたり吊るしたりした物の大きさに応じて、ゴム紐やマジックテープで揺れ止めをしています。
特に、出入口に設置したメッシュパネルは車内の天井部まで高さがあるので、上にいくほど大きく揺れて、重いものは絶対置けません。
メッシュパネルに掛ける物の配置を考えて、重心が下になるように心がけています。
つっかえ棒がぐらぐらに!?
車の振動は想像以上にハードでした。
ギャレーに設置したメッシュパネルの支柱のボルトがいつの間にか緩んで、支柱がぐらぐら。
もう少しで倒壊という状態になったことがあります。
ボルトレンチで相当強く締めあげていたのですが、車の振動の影響は大きかったようです。
接地面をボルトで密着させているだけなので、致し方ないところですが、倒壊は避けたいので、こまめに注視する必要があると感じました。
防水トレーが必要になった
雨の日は雨水を車内に入れないことに注意するのですが、メッシュパネルを使って雨具を1カ所に集めた影響で、雨水も1カ所に集中して量が多くなり、マットで吸収できない雨水が車内の奥に流れ込むことになりました。
最初は、マットから車内奥に流れ込む雨水をタオルで拭くようにしていましたが、雨の日は毎回同じことになるので、防水トレーとマットの組合せで防ぐことにしました。
まとめ
メッシュパネル収納を使い始めて1年。
試行錯誤の連続でしたが、改良すればするほど使い勝手の良いものになることを実感しました。
皆さんもメッシュパネルに荷物をレイアウトしてみませんか。車内がスッキリ、車中泊がより快適になること請け合いです。
ライター:kenjii
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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