更新
DIY初心者が90万円の中古バネットを車中泊仕様に! そしてバンライフをスタート!!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
生活に必要なものを車に積んで、旅をしながら暮らすライフスタイルである「バンライフ」。
日本でもしばらく前からよく聞くようになってきましたが、私たちもずっと憧れていました。
そして、ついに今年の始め、バンライフを実現させるために日産のNV200バネットの中古車を90万円で購入。
DIYで車中泊仕様に改造しました。
今回は私たちがDIYしたバネットの「お気に入り&快適ポイント」を紹介したいと思います。
自作の車中泊仕様車やキャンピングカーに興味がある方の参考になったらうれしいです。
目次
日産のNV200バネットを選んだ理由
はじめになぜ日産のNV200バネットを選んだのか、その理由をお伝えしていきます。
NV200バネットを購入する前は軽自動車で車中泊をしていました。
軽自動車のときには
①パワー不足を感じる
②ふたりで寝るのには狭いというマイナスな点がありました。
ふたつのポイントとさらに、筆者が運転に自信がなかったというのもNV200バネットにした大きな理由です。
ハイエースやキャラバンなどこれより大きな車種の方がバンライフには人気です。
車内空間が広くて快適なので憧れはありましたが、運転にあまり自信がなかったため、これらの車種は候補からはずしました。
旅の途中では舗装されていない道路や、すれ違うことが難しい狭い道を通ることもあります。
そういったときに落ち着いて運転できるかどうかを想定したときに、大きな車両では不安が残ったためNV200バネットにしました。
軽自動車の時に感じていたパワー不足や車内の狭さはNV200バネットでは感じません。
高速道路や坂道でもエンジンの苦しそうな音もなく余裕がある走りをしてくれます。
もちろん車内も軽よりは広くなったので快適に過ごすことができます。
【車中泊DIY ポイント1】こだわりのインテリア
憧れの海外のバンライフをイメージしてインテリアはすべてナチュラルカラーで統一しています。
カーテンやクッションも自分たちで作り、素材にもこだわりました。
例えば、カーテンには膨らみのあるワッフル素材を使用してやわらかい印象を出すようにしています。
また、カーテンを閉じたときに圧迫感を感じないように明るい色にしているのもポイントです。
カーテンの留め具には裏側にマグネットを縫い込むことで車体に直接固定できるようにしています。
NV200バネットは室内のどこにでもマグネットがくっつくので、磁石のものならなんでも取り付けられて便利。
マグネット式のフックなどを車内に取り付けてコップやティッシュケースなどをかけています。
棚に飾ってある鏡や花瓶は雑貨屋さんで購入しました。なかなか思うようなサイズや色がなかったので見つけるのに数カ月かかりました。
走行中に落ちてこないようにしっかりと固定しています。
【車中泊DIY ポイント2】ゆったり就寝できるベッドサイズ
NV200バネットは思った以上に車内が広く、2人で寝るスペースがしっかりと確保できます。
ベッド幅は110cm×180cmと、ふたりで寝ても肩が当たることなく快適に眠れるように設計しました。
ベッドの横幅と同じくらい大事なポイントとして、ベッドに座っているときの天井の高さがあります。
寝る前の車内でゆっくりと過ごす時間に映画や本を読んだりするのですが、その時に天井に頭が当たらないように高さを計算しています。
ベッドに座った状態で天井と頭の間に15cm程度の余裕があることで窮屈さを感じません。
頭が天井に常時当たってしまっていると窮屈さや、飲み物を飲む際にかがんで飲まなければいけないなど、工夫が必要になるので15cm程度の余裕は大事です。
これは、軽自動車の狭い空間で車中泊を経験してきたからこそ気づけたことかもしれません。
【車中泊DIY ポイント3】足をおろして食事がとれるスタイル
車中泊旅が長くなってくると疲れから姿勢が悪くなりがちです。
食事中も猫背になってしまったり、車内の狭い空間だとあまり良い姿勢で食事をとれなくなったりします。
そうならない為に、「なるべく足をおろして食事をとりたい」というこだわりがありました。
スライド式でベッドからソファに簡単に形を変えられるような作りにしました。
車内の限られたスペースを有効活用する方法としてこの仕組みは良かったと思います。
私たちの自作キャンピングカーの中でも一番のこだわりです。
こうすることで
①しっかりとした姿勢で食事がとれる
②二人並んで食事がとれるなどメリットがあります。
【車中泊DIY ポイント4】ベッド下の大きな収納
ベッドの下には大きめの引き出し式の収納を取り付けています。(レールの長さ600mm、引き出しの深さ150mm)
車での旅ではどうしても荷物が増えてしまうので、大きい収納は必要になります。
バックドアを開けて、いつでも荷物が取り出せるようにしています。
洗濯ものや、洗い物など車内で見せたくないものはベッド下の収納に隠してしまえば車内のごちゃごちゃ感が見えないのでなんでも入れてしまいがちですが、やはり収納スペースがあるのは便利です。
さらに、引き出しをひっぱり出すとテーブルのようにして使うことも可能です。
車内ではあまり作りたくない匂いの出る料理をするときなどに外で使えるテーブルは重宝します。
【車中泊DIY ポイント5】お気に入りの収納ケースがぴったり入る専用棚
棚は、お気に入りのアウトドアブランド・ANOBA(アノバ)のマルチギアコンテナMサイズが、ちょうど2つ並んで入るように設計しています。
一見すると収納ケースがこの位置にあって使いづらそうに見えるのですが、この位置にしたのには理由があります。
それは、ベッドスタイルにしたときもANOBAのケースが簡単に出し入れできるようにするためです。
1回目に作った棚はケースの高さが棚に合わず床に置いていましたが、ベッドスタイルにすると下に置いてあるケースからものを取り出すことができませんでした。
そこで、写真のように改良して、簡単に取り出せるようにしました。
道具類は常に収納ケースに片付けて、車内をすっきりときれいに保つことができます。
何か使いたい道具を探すときにもすべて収納ケースに入れておくことで探す手間が減ります。
棚は走行中に転倒しないようにNV200バネットにもともとあるネジ穴にボルトを通して固定しています。
ボルトで固定する前はカーブを曲がるたびに「倒れないかな・・」と不安でしたが、固定してからは安心して走行することが可能になりました。
走行中の車内は常に地震が起きているようなものなので、しっかりと固定をしないと棚が倒れたり、棚の中身が落ちてきたりします。ベッドや棚などの家具を固定することは自作キャンピングカーを作る上での重要なポイントです。
【車中泊DIY ポイント6】あるものを最大限に生かす工夫
写真をよく見るとわかるのですが、ポールに板が乗っています。
この方法が正解なのかはわかりませんが、車体になるべく穴をあけたくなかったので、運転席後ろの棚はNV200バネットにもともと固定されているポールを利用して設置しています。
ポールにU字型の部品を使って直接木材をねじで止めています。
強度の問題がありまずが、下段の棚板が折りたたまれた後部座席の上にしっかりと乗っかっている状態なので、あまり重いものを載せなければある程度大丈夫。
ちょっとしたものを置くときにサッと置ける棚があるのはとても便利です。
今後の展開
NV200バネットを購入して、車中泊仕様にDIYした内装の「お気に入り&快適ポイント」を紹介しました。
初心者DIYで作業には不安が常にありましたが、楽しく、試行錯誤しながら完成させることができました。
内装はここまでで完成したので、次は車の外側をDIYしていきたいと考えています。
車体の色が今は購入したときのままのホワイトですが、内装と合うような色に塗装したいと思っています。
ライター:さん子
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
- キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジンです(https://news.drimo.jp/)。実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるラ...