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100均アイテムのポテンシャルがすごい!車中泊DIYの活用法!

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


キャンプブームが追い風となっているのか、100均のアウトドア用品がどんどん充実してきている。

そしてSeriaのように全品100円均一(税別)を貫いている店もあるが、ダイソーのように110円ではない商品を増やしている店も出てきて、さらに充実度は増している。

カー用品も豊富で、値段なりと思うような物もあるが、全くこれで十分と思うような物もある。

また、例えば調理器具やカトラリー類や割れない食器類など、アウトドア用品として作られたわけではない物にも100均にはキャンプや車中泊に役立つ物が多々ある。

それどころか、考えようによってはむしろ専門店で売られているアウトドア用品より余程便利で使いやすいと思うような物が何倍も安い価格で入手できたりするほどだ。

そして、さすがに110円ではない(と言っても十分安い)が、ダイソーでは寝袋(1100円)まで売り出したようで、食料も含め、100均で揃えたものだけで十分キャンプに行けるのではと思える状況となっている。

もはやちょっとしたアウトドア用品店のような様相となりつつある100均だが、本稿はそうした100均のアウトドア用品やアウトドアにも使える便利グッズを普通に紹介する記事ではない。

100均で売っている意外な物が意外な場面で役に立ち、100均が車中泊仕様車を自作する際の材料の宝庫であることを紹介したいと思う。

磁石

これは4個入りで110円、直径13mm程の円形磁石。100均では文具売り場などに置かれている。

パッケージに超強力と書かれている通り、小さいけど磁力はかなり強力だ。

そして「DIYやクラフトなど使い方はいろいろ」ともパッケージに書かれているが、鉄でできている車体にとってはまさにおあつらえ向きのDIY材料となる。

代表的で手軽な活用例がカーテンの固定だ。

この遮光性の高い不織布のカーテン(残念ながらこれは100均で買ったものではない)には上辺に磁石が入っているのだが、その磁石が弱く外れてしまいやすい。そこでこの磁石を使ってこうして補っている。また、丈が長かったので切って使っているのだが、磁石のない切った側もこの磁石を使えば窓枠に簡単に留めることができる。

カーテンレールなどを取り付けるのは簡単とは言えないが、磁石の付く部分さえあればこれは大変手軽なカーテンの固定方法だ。

いきなり地味めな物の紹介となったが、他にも磁石は仮止めに便利だったり、接着剤でこの磁石を付けてしまえば、色々な物が鉄部分にくっつけられるようになって大変便利だ。

また、車体側に十分なスペースがあれば、磁石付きクリップも何かと便利に使える。

こんなタイプも見つけた。磁石の付いた物を吊り下げたりできる小振りのO型フックだ。

これは一個110円で、先程の円形磁石の4倍の価格(磁力が強くてかなり遠くにあっても引き寄せてしまうようで、撮った写真を後から見たら、パッケージの外側に円形磁石がくっ付いていた)だが、これも色々使い道がありそうだ。

これも遮光性カーテンなのだが、今まではこんな風にして、先程の直径13mmの円板形磁石で数カ所留めて使っていた。しかし、横幅が長くて重さも少しあるので、一個ずつ磁石で貼っていくのが少し面倒だった。

しかし、細いロープを通して、この磁石付きフックで両端を固定すると、使いやすさはずっとアップした(ロープはもっと細くて柔らかい紐のようなもので十分そうだが)。

他にも、あまり重くない物ならこれとロープや小さなカラビナなどを使って色々物をぶら下げる際に便利に使えそうだ。

今時の車は高級になる程鉄板が剥き出しになった部分が少ないような傾向があるが、こうしてみると鉄板剥き出しの部分が多い方が便利なことを実感する。

また、その方が内装に手も加えやすいから、やはり商用車は車中泊仕様車のベース向きだ。

などと思っていたらこんな物も売っていた。「浴室のタイルやガラス、鏡面などマグネットの付けられない面にもマグネットが付けられるようになります。」と書いてある。

ザラザラした面には使えないが、ガラスやツルッとした板にこれを貼れば、磁石のついた物を色々と固定できて便利に使えそうだ。

上の画像のライトは裏面にマグネットのついた、ダイソーで330円の3WAYバルブライトという製品だ。

平らな面に置いても使うことも吊り下げて使うこともできるため3WAYなのだが、窓埋めしたベニア板にこのマグネット補助板を貼ってみたら、こんなところにも付けられるようになった。ちなみにこの状態でワインディングロードを走っても問題なかった。

カフェカーテン

横幅約80cm x 縦約40cmのカフェカーテンという商品も110円で販売されている。

大きな車にはちょっと小さいサイズだが、軽バンの窓にはちょうど良いようなサイズ感で、バモスのサイドドアの窓にはほぼピッタリのサイズだった。

伸縮式の棒をカーテンのスリーブに通し(伸縮式の棒やツッパリ棒、園芸用の支柱など、使えそうな棒も100均に色々ある)、棒の両端を先程のO型吊り下げ磁石に通して、窓枠部分に付けている。

柄は色々あるが、あまり遮光性の高いタイプはないようで、どれも中で灯りを点けていると影が見える程度の遮光性のようだ。

他車のヘッドライトが気になるなど、完全に遮光したい場合や寸分の隙もなく完全に閉じたい人には向かないかもしれないが、逆に夜が明けたらぼんやり朝日を感じる程度のカーテンが良い人にはちょうど良いのではないかと思う。

窓を開けて昼寝する時にもちょうど良い感じだが、準備中の移動カフェと間違えられないように注意は必要かもしれない。

ペットボトルホルダー

ご存知の方、使っている方も多いと思うカラビナ付きのペットボトルホルダー。これも110円だが、100均に登場する前は似たような物が専門店で辛うじて千円を切る程度の値段で売られていた記憶がある。

普通に使っても大変便利なのだが、これはペットボトルを重石として使うときに大変重宝するのだ。

こうしておけばペグダウンしなくても、あるいはペグダウンできない場所でもタープの裾が風でなびくのを防ぐことができる。

これは車から離れた場面となってしまうが、グランドシートの捲れ上がり防止にも良い。

その他、普通のペグの効きにくい砂浜でビーチ用テントなどが飛んで行かないようにするのにも便利だ。

面ファスナー

裏が粘着テープになっている面ファスナーも110円で入手でき、これは磁石の付かないところで物を固定するのに大変便利に使える。使用例は後程。

室内灯

消し忘れても車のバッテリー上がりの心配がなく、好きなところに設置できるので、私はキャラバンのスライドドアを開けて手の届く範囲二箇所に110円のこのライトを設置している。

バルブ部分がスイッチになっていて、ここを押すとスイッチのON/OFFができる仕組みになっている。

暗い時にも小さなスイッチを手探りで探す必要がなくて大変使いやすい。この小ささも車内に設置しやすくて便利だ。

電源は単四電池3本で、捻れば上の画像のような状態に開けられる仕組みだから、裏面に蓋があるタイプと違って、裏面を設置場所に貼り付けてしまっても電池交換は問題ない。

ところが、大変残念なことに最近同じタイプを店頭で見かけなくなってしまった。

代わりに見つけたのが割と最近登場した上の画像左のタイマー付きのライトだ。

先程のプッシュON/OFF式のライトより若干サイズは大きめで、価格は同じ110円ながら、通常の点灯以外に、5分10分20分30分と4パターンで自動消灯してくれるタイマーも付いている。タイマーで点灯しておけば、消し忘れて電池を無駄にすることがなくて便利だ。

先日車中泊した時も、寝落ちしそうになってきたから他のライトは全て消して、これのタイマーを入れておいたところ読みは当たり、夜中にふと意識が戻った時はちゃんと辺りは真っ暗になっていた。

光の色も電球色のような暖かい色も選べて、白い光が嫌いな人にも良い。

しかし、電池交換は裏蓋をドライバーで開けなければならず、これは少々面倒で、できれば改良してもらいたい点だ。また、この仕組みのせいで、どこかに貼り付けしまうようなわけには行かない。

そこで面ファスナーが登場する。こうやって面ファスナーを貼り付けておいて設置場所に固定するようにすれば、電池交換の際などには全体を一旦設置場所から外すことができるから問題が解消される(裏蓋の開閉にドライバーを使う手間は依然残るが)。

実は先程のプッシュON/OFF式のライトも以前から一つはこうやって固定していたのだが、面ファスナーの反対側を別の場所にも貼っておけば、状況に応じてライトの位置を変えることができる。

また、面ファスナーの硬い方をライトの側に貼っておけば、相手が面ファスナーの場合よりは接合力が弱くなるけど、布地部分であれば例えば上の画像のように案外付けられる場所は多い。

フェイクプランツ

限られたスペースを工夫して合理的に使うことはもちろん良いことだ。しかし、必須とは言えない装飾などの無駄も多少あった方が個性が出て、オウン空間のようなものが演出できて良いと思う。

本物の植物で車内を装飾するとなると、土・水分・鉢などで結構重量がかさんでしまう。そして、正直言って本物だったらケアも面倒くさいし、車内で枯らさずに維持する自信もない。

そこでフェイクグリーンの登場となるのだが、これも一本110円で結構種類が豊富に揃っている。もちろんケアは不要で、重量増加など全く気にならない軽さも大きな魅力だ。

ニセモノでも車の中にグリーンがあると和むと言うよりは、私はその無駄っぽさがDIYや少し古い車の車内にはマッチして、そこが気に入っている。

このLEDの5連の豆球(真ん中の大きなのは先程登場したタイマー付きライト)も110円で、蔓(つる)類と組み合わせてみた。

クリスマス用の点滅タイプではないので、飾りだけでなく淡い灯りの実用品として機能している。無駄と書いておきながら、フェイクグリーンもこうして使えば実用品となるのだ。

木材や金物類

100均ではちょっとした工作用の材料類も色々揃っているが、110円に抑えるために木材のサイズが小さめで、それが逆に車内の内装の細かな部分には便利でもある。

サイズや形など種類も案外豊富で、小さめの木材に関してはむしろホームセンターより色々揃うのではないかと思う。

また、内装に使う材料は、車なのだから軽いに越したことはないが、桐などの軽くて加工のしやすい材料が多いことも好都合だ。

キャラバンの窓を塞ぐ際に、全体を塞いでしまうのではなく、一部を開けられるようにしようと考えた。

カーテンでも良いのだが、Seriaで小さなコルクボードを見かけ、それを2枚使って「ガラスの内側だけど雨戸のような形態の物」を作ることを思いついた。

そして、この部分の材料は枠組み部分の角材や蝶番なども含め全てSeriaで揃えた材料でできているので、総額1,000円もかかっていないことになる。

戸は蝶番で中折れ式になっていて、開けるとこんな感じになる。そしてここでも面ファスナーが登場する。開けた戸は面ファスナーで固定するようになっているのだ。

また110円であるが故、100均にある棚受けなどの金物は小型の物が多く、車内に向いているようなサイズの物が多い。その他、小さな飾り棚なども多々あり、そのまま車内の家具として使えそうな物は多い。

塗料類

ニスなどの塗料の類も110円で手に入る。これは正味料:約80ml、塗り面積:約0.8㎡と書いてある。

量が少なくても110円で入手できるのはありがたい。と言うより、塗料類は余らすよりその都度使い切ってしまう方が理想的だと思うのだが、車内の内装のように大量に必要なわけではない場合はこの程度の少量な方がむしろ好都合なことも多い。

例えば、この幅約80cm x 奥行き30cmの板を塗るのに、110円の水性ニス1本でも十分余るほどだった。

最後に、

なんとこのコンテナも110円!

と言っても110円は右のオリーブ色の方だけだ。形がそっくりだから距離を離して並べて撮って遊んでみただけなのだが、右のオリーブ色は幅が18cm程しかないSeriaのミニコンテナボックスだ。

これは便利な100均グッズの紹介記事などでも見かけることも多いのではと思うが、確かに便利で、私はデジタル機器の収納や、調味料入れなどとして使っている。

この中に入っている醤油用のスプレーボトルも実は非常に便利なダイソーの110円商品だ。

醤油は器に出すと意外と無駄になるし、外では溢れてしまうと厄介だが、例えば外で寿司や刺身を買って食べるときに、これで醤油を吹きかけてしまえばそういった問題が解消され、非常に重宝する。

惜しむべくは、調味料入れとして使っていたこのミニコンテナには少し斜めにしないと入らないことだ。

最後に普通の人気商品二つと一般的な使い方を紹介してしまったが、当記事では冒頭でも書いた通り、普通の記事で紹介されることの少ないような物や活用例を集めてみたつもりだ。

既成概念に囚われず、時間があれば売り場の色々なコーナーを見ていたりすると、思わぬ発見やアイディアが閃くことがあって面白い。

皆様も100均で斬新なアイディアを是非生み出していただきたい。

ライター:笠原 サタン

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執筆者プロフィール
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