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キャンピングカー歴7年でわかった!車中泊での調理用家電のメリットとデメリット
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
目次
車中泊でも自宅にいるように過ごすには
バンコンタイプのキャンピングカー・GTを購入して約7年。
バンコンタイプのキャンピングカー「GT NV350 CARAVAN(以下GT)」と軽ワゴンの2台持ち。
車中泊キャンプをメインに、妻と愛犬2匹といっしょに川遊びやカヌーを楽しんでいます。
最近はキャンピングカーでもなるべく「自宅に居るように過ごす」にはどうするかをテーマに、家電を次々と導入。
まずは、バーナーやカセットコンロで行っていた車中泊での調理を、家電を使ってやってみました。
今回は、家電をそろえてキャンピングカー・GTで車中飯の調理をしてみて分かったメリットとデメリットを紹介。
家電を導入するとどうなるか、これからキャンピングカーを購入される人やキャンピングカーで車中飯を作ることを考えている人の参考になればと思います。
キャンピングカーで家電を使う理由
「日常の利便性」をキャンピングカーにも取り入れたい。
これが家電を導入しようと考えた理由。
私はバンコンタイプのキャンピングカー・GTで車中泊をしています。
キャンピングカーは宿代を節約して長旅をすることに適しています。
車内で大人2人と愛犬2匹、ほぼ不自由なくくつろげる空間もあります。
もともと私はテントを張ってのキャンプ歴が長く、バーナーやコンロで調理をすることには慣れていました。
ですが、7年前にキャンピングカー・GTに乗るようになって、道の駅などに行くと、火を使わずここで簡単に「レンジでチン」や「湯沸かしができたら」と思うことがしばしば。
そこでキャンピングカーでも「家の中に居るように過ごせる」よう、電気製品もそろえておこうと考えるようになりました。
車中泊で使う家電選びの基準
車中泊での調理に使う家電は何でもいいわけではないです。
普段の食事のパターンに合わせたり、たまに多人数で食べるとき用の家電を用意したり。
自分の使い方を考えて選ぶことが必要ですね。
私は以下の家電を車中泊の調理用として選びました。
・いつものティータイムを簡単に・・・・・・電気ケトル
・たまには、みんなでワイワイ・・・・・・ホットプレート
・どこでも食べたい日本の味・・・・・・炊飯器
・ちょっと病みつき・・・・・・ジューサー
・これさえあれば・・・・・・電子レンジ
私が選んだ車中泊用の家電を紹介
ここからいよいよ私がキャンピングカーでの車中泊のときに使っている調理家電を5つ紹介します。
キャンピングカーで家電を使うには電源が必要ですが、私の場合はキャンピングカー・GTにあらかじめ付いていたサブバッテリー+インバーターで500Wと、別途購入したポータブル電源1,500Wの計2,000Wの装備があります。
●私が使っているポータブル電源
災害時・非常時の電源として、ソーラーパネルとセットで購入。
・メーカー・・・・・・Eco Flow
・仕様
容量・・・・・・1,024wh
出力・・・・・・1,500w
重量・・・・・・12kg
【車中泊用調理家電】いつものティータイムを簡単に・・・・・・電気ケトル
●仕様
消費電力・・・・・・430W
●選んだ理由
お湯を沸かす家電で、これほどポピュラーなものはないでしょう。
毎日お茶やコーヒーを淹れる人なら必要になるもの。
手軽にお湯を沸かせるので使う回数が増えます。いつでも「ティータイム」いいですね。
●製品選びのポイント
やはりお湯が沸く速さは、消費電力に比例するようです。
中途半端な時間を待つことになるので、短時間で沸く「電子ケトル」をポータブル電源で使うのがベストかと思います。
【車中泊用調理家電】たまには、みんなでワイワイ・・・・・・ホットプレート
●仕様
消費電力・・・・・・700W
※rakuten 新津興器 スマートホットプレート
●選んだ理由
私のキャンピングカー・GTでは基本2人+愛犬2匹で車中泊をします。
ただ、キャンプ場には大人数で行くことも。
そんなときのバーベキュースタイルでの食事の際は持っておきたい家電です。
●製品選びのポイント
バーベキュースタイルで食事をする場合は、食べている時間が長くなることを考えて、出力を調整して保温ができる機種を選びたいところです。
出力固定の機種は消費電力も固定になので、こまめにON・OFFするなど調整が面倒。
【車中泊用調理家電】どこでも食べたい日本の味・・・・・・炊飯器
●仕様
消費電力・・・・・・200W
●選んだ理由
車中泊でも「炊き立てのご飯が食べたい」と思うことはありませんか。
地産市場や道の駅には地場のお米が売られています。特に新米の時期は食べたくなります。
●製品選びのポイント
使用した機種で炊くと一粒一粒のできにむらがある感じです。
コッヘルで炊くときは、はじめ強火で徐々に中火に落として最後蒸らすようにしますが、試した炊飯器が安価な機種なのでそんな微妙な調整ができないのかも知れません。
おいしく炊くには、5合くらい炊けるそれなりの価格帯の炊飯器が機能的にも必要なようです。
【車中泊用調理家電】ちょっと病みつき・・・・・・ミキサー
●仕様
消費電力・・・・・・150W
●選んだ理由
これ、お気に入りなんです。地産市場や道の駅で野菜や果物を買ってスムージーにします。
消費電力も小さく、私のキャンピングカー・GTの電力でもまったく問題なし。
●製品選びのポイント
余程しっかりジュースにするような製品を望まない限り、3,000~4,000円のもので十分だと思います。
【車中泊用調理家電】これさえあれば・・・・・・電子レンジ
●仕様
消費電力・・・・・・1000W
重量・・・・・・9kg
●選んだ理由
短時間で暖めができる。
置き場所さえあれば、まさしく「時間を選ばず、いつでも使える」最強で最良の調理機器です。
●製品選びのポイント
暖め機能のみの単機能レンジで十分。
電子レンジは電気をたくさん使う家電の代表ともいえるので、キャンピングカーに付いているサブバッテリーやポータブル電源の容量内で使えるかどうかの確認が必要です。
また、車内で移動させることがあるなら重量の軽いものがいいでしょう。
シロカ ミラーガラス 電子レンジ 18L SX-18D132(K)[高出力900W 低出力100W/コンパクト/解凍/インバーター…
車中泊で家電を使うことのメリット
だれでも使える
家電はだれでも使えます。
これは、大きなメリット。
妻はバーナーもコッヘルも使ったことがないので、車中泊での調理は私1人でしていました。
家電なら2人とも使えるので「車事分担」がしやすいです。
場所を選ばない
車中泊の調理にバーナーを使うと、置き場所は水平なところか、周りに火が着くものがないか、ボンベの置き場はあるかといちいち確認が必要。
五徳やスタンドも高温になるので、扱いには気を遣います。
家電はどこに置いても火気や高温への注意は少なくて済みます。
●時間を選ばない
場所さえ確保すれば、スイッチ一つで調理が始まる手軽さは、なにものにも代えがたいメリットです。
車中泊で家電を使うことのデメリット
「不便」を楽しめなくなる
車中泊もキャンプもちょっと変な言い方ですが、不便を楽しむところがあります。
・キャンピングカーの車内でバーナーを使うのは気を遣うが、それが楽しい。
・調理器具を広げると車内が狭く感じるが、車内でキャンプのテント飯のように楽しめる。
といったささやかな楽しみが少々スポイルされるかも知れません。
初期投資が高くつく
バーナーとコッヘルなら周辺用具を含めても1~2万円くらいで探せそうです。
家電の導入には、ポータブル電源を購入するだけでもその何倍もの出費になります。
機能も価格帯もいろいろ、費用対効果の見極めが難しいと言えます。
過ごし方・使用頻度など自分の車中泊スタイルに合う製品を選びたいものです。
重量のある家電は移動させるのが大変
キャンピングカーでの車中泊で使う調理用の家電は自宅にある物を使い回したいところですが、電子レンジなど重量のある機器は移動させるのが大変。
ポータブル電源も「ポータブル」ではありますが、電力容量が大きい機種は気軽に移動させるのはちょっと辛いですね。
まとめ
バーナーやコンロの「不便さ」を楽しみたいときもあるので、家電といっしょに積んでおくこともあります。
調理が面倒なときは家電。
ゆっくり火を使う余裕があるときはバーナーやコンロ。
気分で使い分けるのもいいと思います。
ライター:kenjii
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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