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日本仕様で使いやすい!小型で安価なキャピングトレーラー インディアナ300
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
新型上陸!キャンピングカーよりリーズナブル!?
「高くなったねえ……」
最近キャンピングカーショーなどで、よく聞こえてくる呟きです。
・ベース車両の値上がり
・ユーザーが希望する装備が増えている
など、要因はさまざまに考えられますが、付けられている値札を見ると、シビアな値上がりを実感します。
そんな中で、改めて注目されているのがキャンピングトレーラーです。
今年2月に行われたジャパンキャンピングカーショー2023でも、30台あまり展示されていました。
その中でも、キャンピングトレーラー販売の老舗・インディアナRVが展示していた、ひときわ小型の新モデルに注目が集まっていました。
●インディアナ300の概要・スペック
就寝定員:2名(インディアナ300)、3名(インディアナ300L)
全長:4500mm
全幅:2050mm
全高:2550mm
価格:357万5,000円(税込)〜
インディアナRV HPはこちら
日本仕様で再上陸した欧州車
キャンピングカーの価格が上がっているのは日本だけではありません。
そのため、輸入キャンピングカーにも相当な逆風が吹いています。
現地価格の上昇や輸送費の高騰に加えて円安が追い打ちをかけたのですから、当然です。
そのような状況下で、小型・軽量で安価なトレーラーを探していたインディアナRV社が、白羽の矢を立てたのがポーランドのニワドー社です。
ポーランド製のキャンピングカーというとあまりなじみがないかもしれませんが、ニワドー社はキャンピングトレーラーのほかにも、車載用、馬運用、ボート用など、さまざまなトレーラーを50年以上製造している実績のあるメーカーです。
実は15年ほど前にも、同社のトレーラーが国内で販売されていたこともありました(当時の取り扱いはインディアナRVではありませんでした)。
が、その当時は「レイアウトが日本向きでない」などの理由で販売が途絶えていました。
そのニワドー社が、今回のインディアナRVの要請に応え「日本仕様」のモデルを開発して再上陸を果たした、というわけです。
細部まで日本仕様に
さて、ではどこが・どう日本仕様なのか、ご紹介しましょう。
まず、左エントランスであること。
自走式・トレーラーを問わず、左側通行の日本では乗り降りはもちろん、路上で荷物を出し入れするときなど、左エントランスのほうが便利で安心です。
この左エントランスが、一目でわかる日本仕様、といえるでしょう。
そのほか日本仕様に変更されているのは、主に居室内の装備品です。
・プロパンガスのキッチン熱源→カセットガス式に
・カセット式トイレ→ラップ式トイレ(使用するたびに密封するタイプ)
・プロパンガス使用のFFヒーター→灯油使用のFFヒーター
・サブバッテリー(鉛またはリチウム)→ポータブル電源
簡単に列記すると、以上が日本仕様に変更されている点です。
いずれも日本国内ですぐに入手しやすいもの(カセットガスや灯油)、システムとして安価で使いやすい(ポータブル電源)など、使い勝手を追求した結果といえるでしょう。
日本用に仕様変更はしても、そもそもの造りはもちろんニワドー社の品質そのままです。
居室の構造は断熱性が高く軽量な「押出発泡ポリスチレンフォーム(=XPS)」を芯材にしたFRPサンドイッチパネル。
窓は全てアクリル製二重窓でシャシーはAlko社製です。
ヨーロッパ製トレーラーとしては標準的な構成といえるでしょう。
レイアウトは居室前方にダイネット、後部にキッチンとマルチルームを配置。
ダイネットがコンパクトで収納庫の多い300(就寝定員2名)タイプと、
ダイネットが長い代わりに収納庫が少ない300L(就寝定員3名)の2タイプがあります。
キッチンは作り付けのシンクとコンロに3WAY冷蔵庫がそろっています(エネルギー源は前述のとおりカセットガスを採用)。
さらに無線式のバックカメラまで標準装備して357万5,000円(税込)〜というのは、かなりのバーゲンプライスといえるでしょう。
小型軽量でけん引も楽々!
トレーラーというと「けん引免許が無いから」「いまの車が小型車だから引っ張るのは無理」などと敬遠されがち。
ですが、インディアナ300の車両重量は675kgですから、けん引免許は不要。
トヨタ・カローラやBMWの1シリーズなどの小型車でも十分引っ張れる軽さです。
全長も5m以内に収まっているので、駐車場所にも困りません。
充実装備でお手頃価格、おまけに税金も車検も安価なことで注目されている小型キャンピングトレーラー。
手持ちの乗用車を手放すことなく手に入れられるキャンピングカーとして、検討する価値は十分にありそうです。
ライター:渡部 竜生
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