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長さはいらないけど高さのあるバンコンが欲しいなら!キャンパーアシスト「HOROU」
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
トヨタ・ハイエースといえば、バンコンベース車の雄であることに異論はないだろう。中でもワイドボディ・ハイルーフ・スーパーロングは余裕の室内空間で人気が高い。
その一方で、全長5mを超える大きさは、普段使いには少々大きすぎるという声もある。実はそこに大きなジレンマがあって、ワイドボディ・ハイルーフという設定はスーパーロングしか用意されいていないのだ。
長さはいらない・でも高い天井は欲しい。さあ、どうする?そのジレンマに「無いものは作ればいい」、と答えたビルダーがいる。
ワイドボディ・ロングにオリジナルのFRP製ルーフを架装したキャンパーアシスト社の「HOROU」だ。
自然な仕上がり×考え抜かれたレイアウト
HOROUのサイズは全長4840mm×全幅1930mm×全高2400mm。全幅が元の車よりも50mm増えているのは、右側面窓がFRP製ボックスに変更されているため。
それでもミラーの出幅より小さいので、運転には全く影響がない。この大きさは、全高を除けばトヨタ・アルファードとほぼ同等だから、普段使いと兼用しても支障はないだろう。
ルーフはオリジナル架装のためにトヨタ純正のハイルーフよりも120mm高いが、全体のバランスは良く、自然な仕上がりになっている。この架装によって室内高は最大1650mm確保されることになった。
レイアウトは国産車には珍しく、運転席を回転させて2列目シートとで対面ダイネットになるタイプ。運転席まで利用することで、室内長の短さが補える、という発想だ。
ただ残念なことに、助手席は真後ろに冷蔵庫があるため回転ができない。その分、補助的な椅子が用意されているのでダイネットには4名で座ることができる。
ダイネットからベッドに展開する際は、2列目シートをフラットにして、さらに補助マットを加える方式。これで大人2名用の就寝スペースになる。
後部は左右にあるカウンターが、シンク・電子レンジ、収納部になっている。
左右のカウンターにボードを渡せばベッドになる仕様だ。幅・長さとも十分で、HOROUのメインベッドスペースとも言えるのだが、法規上は「子ども用」扱い。
というのも、天井収納がついているからで「ベッド面から天井までの高さ50cm」がわずかに満たせないのだ。
とはいえそれは、キャンピングカーの構造要件という法規上の問題。大人が使用してはいけない、という決まりではないので、十分な就寝スペースとしてカウントして差し支えないだろう。
つまりこれで、ダイネットベッド=大人2人、リアベッド=(法規上は子ども用だが)2人のベッドが確保されていることになる。
ダイネットはベッド展開せず寝るのはリアベッドで、というゆったり快適な「ふたり旅」に適したレイアウトだろう。
装備はセミオーダー感覚
クオリティを重視した同車。ルーフも含め、すべて「メイド・イン・ジャパン」にこだわっている。
家具の仕上げや、シート表皮、壁面のクロス貼りなども、同社のフラッグシップモデル、RICH(リチ)に匹敵するクオリティー。それでいて581万2950円(ガソリン・2WD)はかなり思い切った価格設定といえるだろう。
インバーター、家庭用エアコン、発電機、リチウムイオンバッテリーなどはすべてオプション設定。
同じ車でも求める装備は個々人の使い方によって異なるもの。そこで何もかもを標準装備にはせず、その分価格を抑え、自分の使い方と予算に合った一台が作れるというわけだ。このような発想は大歓迎である。
たっぷりした室内空間と、街乗りでも困らないサイズを兼ね備えたHOROU。ふたり旅をゆったり楽しむにはもってこいの一台といえそうだ。
HOROU
ビルダー:キャンパーアシスト
タイプ:バンコン
ベース車両:TOYOTA ハイエース ワイド ロング
価格:¥5,812,950〜(税込)
乗車定員:5名
就寝定員:大人2名+子供2名
全長4840mm
全幅1930mm
全高2400mm
公式サイト
ライター: 渡部 竜生
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